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HashHubにとってのネクストステップ

HashHubの現在地

現在、HashHubという会社は内部的には大きな変化を迎えている最中です。
読んでいる読者の方にとって、弊社のイメージはどのようなものでしょうか?

・ブロックチェーン領域に特化したコワーキングスペースを運営している会社
・ブロックチェーン関連の開発やコンサルティングを手掛けている会社
・リサーチメディアのHashHub Researchを手掛けている会社

といったところでしょうか。

特にコワーキングスペースは、弊社の創業事業でありイメージが広まっているかもしれません。弊社の創業時はそもそも企業として大きく成長させるようなモデルが想定されておらず、コワーキングとインキュベーションの機能を持った組織でした。

いずれにしても外部から見ると中々地味な事業をやっているし、実際的にも地味な事業が多く、あまりきらびやかなスタートアップ感はありません。暗号資産・ブロックチェーンへのコミットメントは一切ぶれておらず、関係先にも一定の役割を果たしていると思っていますが、自社で大きなリスクを取った攻めた事業は出来ませんでした。

そのためには、具体的に、攻めた事業の前提となる強い組織作りを時間をかけて行う必要がありました。また、ブロックチェーンの業界だからこそ必要な異次元な意思決定を機動的に行うためには今の段階で外部株主をいれたくなく、資金調達は行っていませんでした。ここでいう異次元な意思決定とは、必要に応じて、会社やプロダクトの一部をDAO化するなどのそういった類の異次元さも含みますし、ファイナンスの戦略なども様々な影響を与えます。実際のところ、これまでの約2年間だけでもHashHubの財務戦略は従来の企業とは異なるクリプト・ブロックチェーン企業らしいものとなっています。

いずれにしても直近は私達にとって土台作りの期間でした。土台作りの期間はまだ続きますし、そもそもある意味では永遠に土台作りをしなければいけないのが会社経営であり、長期プロジェクトですが、そろそろHashHubはネクストステップにいきます。

2020年も終わりに近づき、多くの取引先やHashHub Researchのユーザーに支援されながら、やっと組織的にも財務的にも筋肉質になりつつありますし、日に日にさらに筋肉質になる兆しもあります。引き続き、弊社はきらびやかなスタートアップとは離れたところで頑張りたいと思いますが、少なくとも所謂シリーズAを終えたスタートアップさんと同じ程度の財務背景をもったうえで事業展開が出来る土壌は整いました。

DeFiの特徴の中でも金融のアーキテクチャを変えうるレベルで特に凄い点は何か

HashHubにとってのネクストステップは、パブリックブロックチェーンを前提にした世界を見据え、金融サービスを作ることです。

金融とパブリックブロックチェーンという文脈では、DeFiと呼ばれるムーブメントが流行っています。Ethereumのパブリックブロックチェーンを中心としたスマートコントラクト上に構築されていることです。

DeFiの凄いところはいくらでもあります。例えば以下のようなものがあります。

金融取引の処理の多くが自動執行されること
清算処理などがインセンティブ設計されたキーパーなどによって執行されること
コンポーザビリティ、各プロトコルの統合性が優れていること
DAOやトークンエコノミクスによって自律分散的にプロトコルがアップデートすること

このいずれもが重要ですが、さらに重要な観点が、「誰でもアクセス可能なブロックチェーン上のステートに流動性が存在すること」だと考えています。
これまでであれば取引所のサーバー内に取引流動性が閉じていました。あるいは東京証券取引所やニューヨーク証券取引に流動性が閉じていて、その流動性に証券会社が問い合わせをしていました。私達HashHubはブローカーディーラーではありませんので、東京証券取引所の流動性にアクセスしてビジネスを展開できませんが、Ethereum上あるいは他のブロックチェーン上のステートの流動性にアクセスしてビジネスを展開することは技術的に可能です。また、私達だけではく他の数多の事業者がブロックチェーン上のステートの流動性にアクセスしてビジネスを展開することが可能です。また、今のパブリックブロックチェーン上で金融取引が執行される場合、アセットと資金がアトミック性を担保して確実に交換が実行されるDvP決済はデフォルトであり、他にも様々な点で効率的です。

こういった特性から数々のサードパーティーがブロックチェーン上のステートの流動性を参照して新しい金融サービスを作ります。結果としてブロックチェーン上のステートにある流動性はさらに増加して、文字通り流動性が流動性を呼ぶサイクルが出来上がります。その世界観においては今まで流動性を溜め込む主体であった取引所や、そこにアクセスするブローカーディーラーの役割は大きく変わります。このようなトレンドを私は、「誰でもアクセス可能なブロックチェーン上のステートに流動性が存在することにより、金融のアーキテクチャが変わる。」と表現しています。

金融のアーキテクチャが変わることを前提にしたうえで、第一原理思考で新しい金融サービスを作る

私たちは、この金融のアーキテクチャが変わることを前提にしたうえで、第一原理思考で新しいサービスを作りたいと考えています。

金融のアーキテクチャが変わることは重要ですが、人々にとって欲しいものはそう変わりません。より良い決済、最適な金利での貯蓄、より良い投資の選択肢、より良い条件のローンを欲しており、これら全てを出来るだけ簡単に行いたいのです。

こういった欲求自体は変わらず、どれだけスマートコントラクトが使われても、DAOが実現しても変わりません。
ただし、私たちはより良い金融サービスを作るには、スマートコントラクトやDAOがある世界線、ブロックチェーンのステートに流動性がある世界を見据えた上で第一原理思考で作ったほうが良いと考えているので、それを前提にアプローチするつもりです。

現在こういったことを考えながら、プロダクトを開発したり、チームメンバーを厚くしています。特に金融という領域を本格的に取り組むには組織のドラスティックな変革も必要であり、内部に金融機関出身者を呼び込むことや社内体制の刷新にも鋭意動いています。

現在、こういったHashHubのネクストステップに一緒に参画して、物事を強烈に前に進めることが出来るメンバーを正社員・業務委託ともに募集しています。HashHubにとってもっと知るにはぜひ会社説明資料や採用サイトを御覧ください。

私たちはパブリックブロックチェーンによって世界が変わる姿を逆算してサービス開発をしています。​興味ある方は話だけでも聞きに来てください。

【会社概要】
社名:株式会社HashHub

所在地:東京都文京区本郷3–38–1 本郷信徳ビル7階

URL:https://hashhub.tokyo

HashHub採用サイト:https://recruit.hashhub.tokyo/

HashHub Research:https://hashhub-research.com/
お問い合わせ:info@hashhub.tokyo


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