12ヶ月公演を終えて。
どうも。長谷川優貴(@hase0616)です。クレオパトラというお笑いコンビでネタをしたり、エンニュイという劇団を主宰して脚本演出をしたりしています。
12ヶ月公演が終わった。
まだまだ集計や支払いなどの仕事は残っているが、とりあえず解放された。
最終公演の感想は、エンニュイnoteのほうに細かく書くことにして、このnoteには、12か月公演を終えての個人的な気持ちを書こうと思う。
12ヶ月演劇を公演するというのは、かなり大変だった。途中からはお笑いライブをやるくらいの感覚で向き合うことにした。それでも、プレッシャーなどですり減られていった。
1番大変だったのは、どういう筋道でネタを叩くように公演を強化していくかだった。中間で1度その時の集大成を出し、そのあと即興公演でそれを壊し、また再構築していくみたいな流れは考えていたが、基本は行き当たりばったりで作っていった。
僕の作品の作り方は「自然に身を任せる」というのと「なるべく自然なものを排除しない」というものだ。偶然が必然を作る。そして、全ては後付けで作っていく。僕達は生きていて、大体のことは後々無理やり意味をつけて思い出にしていく。だから、先に僕が神のように全てを決めて作品を詰め詰めで作るよりも、ある程度は作品や作り方に僕にもわからない余白を持たせておくことが自然だと信じている。
12ヶ月で、たくさんの方と出会えて、一緒に創作できて楽しかった。人の優しさや、薄情さ、距離感など色々感じることができた。辛い月も楽しい月もあって、出会いや別れも含めて、生きるということを強く感じた公演だった。そしてなにより、一緒にクリエイションしてくれたメンバーの良いところも悪い所も知れて、そういうものを見つめながら作品や役を立ち上げていけたのが嬉しかった。
僕は、枠組みを作ってその中でクリエイションをしてもらい、逸れ過ぎたら微調整しながら構成していくという感じの演出なので、基本的には出演者(クリエイションメンバー)の方々が自発的に能動的に考えて作っていく。そこで、僕なんかじゃ思いもつかない台詞や演出が出てきたりする。そうやって、様々なメンバーの脳みそを借りて、みんなの脳をごちゃ混ぜにして作れて楽しかった。
あ、そうそう、配信100枚目指すと豪語したが結果は40枚くらいだった。目標に到達しなかったけど、買ってくれた人、告知をリツイートやいいねしてくれた人の気持ちが嬉しかったから、それだけで充分。近いうちに、頑張らなくても自然と100枚売れるような劇団にしてみせますよ。(大口太郎40歳)
結果、負債を抱えるし、今ほぼ一文無しなので臓器でも売ろうかなと考えている。でも、別にどうにかなるんだよね。殺されるわけじゃないし。それよりも、お金じゃ買えない得るものがたくさんあったわけで。それは、必ず次に繋がるから。なにもマイナスなことはない。中止にならなくても集客が少なければ赤字になるのが公演なわけで、そもそもがギャンブルなわけだ。そこをギャンブルにならないように、赤字にならないよう最初から考えなくてはいけないのだが、そういうのが全然できていない。反省していこう。
そして、これからもビビらずに、どんどん公演作っていく。
コロナとどう付き合うかも考えながら。
12ヶ月、このご時世にやり通せたのは、僕が適当な人間だたからだと思う。コンセプトも、作り方も、なにもかもがその時々の世の中と自分のテンションに合わせて、日々変化させていったおかげだ。一貫性がないとか、言ったことを守ってないとか言われることを恐れずに感覚で乗り切った。
そんなやり方に合わせてくれた皆さんに感謝。
とにかく、この12ヶ月で掛け替えのないものを頂いたし、とにかく楽しかったし、とにかく辛かった。全部詰まった幕の内弁当的な経験だ。
この期間と作品を通して、僕はやっぱり人と人とのコミュニケーションに興味があると感じた。そして、人と人との違いや、その違いによる摩擦など、更に考える機会になった。今後もそういったことを追求し、作品をつくってくのだろう。僕も含めて人間は愚かで、未完成だ。だから、愛おしくも思うし憎くも思う。そんな世界が好きだし嫌い。演劇はそれらと同じ感覚がする。だから、僕にとっては人間を描くのが演劇なのではなく、演劇そのものが人間なのだ。
今回の経験を経て、次のステージにいけるように、反省を活かし進んでいこう。
最後に、お客さま、クリエイションメンバーの皆さま、スタッフの皆さま、space EDGE、そして12ヶ月間の中で関わってくださった全ての方々、本当にありがとうございました。
去年の5月に撮影した映像公演だけ僕の作業が遅くて未完になっているので、メンバーの合意があれば近々販売したいと思います。11月公演と、2月公演も再販したい。オッケーもらえたら告知します。
クリエイションメンバーの方々は、みんな素敵で面白かったです。今後は別々になるわけですが、各々みなさん俳優として活躍していますので、是非ともチェックお願いします。魅力的な方々です。
■青柳美希
■荒波タテオ
https://twitter.com/kawakawashou
Macプロデュース vol.2R
猿博打×さくらバンド☆ユカイ
『まわる!まわる!炎天下』
8/26 〜 8/28
@シアター代官山
■浦田すみれ
https://twitter.com/S_violet21
岡田利規が映像作家の山田晋平氏と取り組む〈映像演劇〉
2022年3月に豊橋で上演した『階層』の 東京芸術祭での再演
2022年10月19日(水) ~25日(火)
東京芸術劇場
ムニ
『ことばにない』東京公演・京都公演
10月8日-9日
横丁オンリーユーシアター2022 青森県八戸市のパフォーマンスイベントに エンニュイ&中村理 で参加。
■市川フー
https://twitter.com/nurieichikawa
9月4日
池袋ポップアップ劇場シーズン2 スペシャル公演にエンニュイ「平面的な世界、断片的な部屋2022」で参加。20分の作品。
10月8日-9日
横丁オンリーユーシアター2022 青森県八戸市のパフォーマンスイベントに エンニュイ&中村理 で参加。
■オツハタ
https://twitter.com/otsuhatact
■小林駿
◎小田尚稔の演劇『よく生きろ!』”Live well !“
2022/12/9(金)〜18(日) @こまばアゴラ劇場
■zzzpeaker
9月4日
池袋ポップアップ劇場シーズン2 スペシャル公演にエンニュイ「平面的な世界、断片的な部屋2022」で参加。20分の作品。
10月8日-9日
横丁オンリーユーシアター2022 青森県八戸市のパフォーマンスイベントに エンニュイ&中村理 で参加。
■長井健一
https://twitter.com/midori_1517408
ユトサトリ。祭『〆!』
男子部員ver
2022.8.17-21 小劇場楽園
脚本/演出 大竹ココ
崖っぷち柔道部のワンシチュエーション会話劇
岡田利規が映像作家の山田晋平氏と取り組む〈映像演劇〉
2022年3月に豊橋で上演した『階層』の 東京芸術祭での再演
2022年10月19日(水) ~25日(火)
東京芸術劇場
かるがも団地
『意味なしサチコ、三度目の朝』
本編映像+オーディオコメンタリー 販売中
■二田絢乃
https://twitter.com/hirokirin7
◎映画『3653 の旅』
監督・脚本 野本梢
2022/8/13(土)〜 池袋シネマ・ロサにて上映
◎映画『優しさのすべて』
監督 安達勇貴 脚本 四本研祥
2022/10/1(土)〜 シアター・イメージフォーラムにて上映
★第 22 回 TAMA NEW WAVE コンペティション 特別賞受賞
9月4日
池袋ポップアップ劇場シーズン2 スペシャル公演にエンニュイ「平面的な世界、断片的な部屋2022」で参加。20分の作品。
10月8日-9日
横丁オンリーユーシアター2022 青森県八戸市のパフォーマンスイベントに エンニュイ&中村理 で参加。
■波多野伶奈
https://twitter.com/venus_jesus07
◎舞台 劇団肋骨蜜柑同好会 特別企画「田瓶奇譚集」
〈チーム怪〉たすいち『隣は猫をする人ぞ』
2022/9/16(金)~9/25(日) @ 駅前劇場
かるがも団地
『意味なしサチコ、三度目の朝』
本編映像+オーディオコメンタリー 販売中
■ヨシオカハルカ(actors team Re-birth)
■鈴木まつり
https://twitter.com/festival16161
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