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赤髪の女商人(作画 のゆ) 読み口も良く、さっさと話が進むのも好感

以前も言っている通り10年ほど前まで古本屋の店員だった俺は、


そういや最近全然更新してないなぁ

かつてはそりゃ幅広く色々な漫画を読んでいた。漫画が好きと言うのはあるにしろ、仕事上漫画の内容を知ってて困ることは無かったし、読んでれば読んでるほど仕事に繋がっていたので楽しくて仕方ない時期があった(自分で選り好みしなければ、という注釈はつくが)。

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「シネマこんぷれっくす!」より。映画はここまで幅広くなれなかったな……

その後は古本屋時代程は読まなくなったにしろ、それでも普通に考えられる漫画好きの範疇は遥かに超えた額を漫画に突っ込んでいるわけだからまぁ漫画オタクと言われても文句はない。むしろ望むところではある。

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「美味しんぼ」より。この富井ムカつくな……

しかしそんな俺でも近年のブームというか、もはや漫画界にも一代ジャンルという程に大きくなった「異世界転生」モノの作品が苦手でしてな。ちょっと特徴がある奴がファンタジックな世界に行って、無双出来るってのがまるでピンとこなくて。もちろん現代から異世界に行ってプラスになるポイントもあるんだろうけど、無双することにはならなくねーか? と。

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「呪術廻戦」より。無双なら五条悟無双が好きですよ。

まぁあんまちゃんと読んだことねーし、あの手の物はコミカライズが多くてな……俺のイメージが2000年代初頭で止まってるからアレかもだけど、だいたいラノベは原作小説より漫画の方が面白いって事が皆無なイメージ。それこそ映画の実写化と比較にならんレベルで、ってのが強すぎてなぁ。それこそラノベ作家さんが原作に付いたオリジナル漫画とかなら読む気が起きるんだけどね。

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「デッドマウント・デスプレイ」より。こういうのとか好きよ。

毎月出る量もハンパないから、自分でディグる気にもならなくてなぁ。むしろ「これ凄く面白いよ‼︎」てのがあったら教えて欲しいくらいだよ。というか、また例によって主題からズレてきたので本題入るよ‼︎

赤髪の女商人

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アルファポリスよりあらすじ引用

あらすじもハードそうだし、チラッと女主人公が冤罪によって逃げ出して、修道院に逃げ込むなんて聞いたもんで

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国から支援を受けている修道院がやたら貧乏で、これはサスペンス的なことかと思いつつ

うっかり辺獄のシュヴェスタを思い出したけども

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「辺獄のシュヴェスタ」より。まぁ名作だよねぇ。

そんな重い話ではなかった。というか基本コメディか!

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主人公リアノンはお人好しに漬け込まれる修道院を商人として立て直す、という予想の斜め上を行くストーリーだった。

興味を引かれたポイント

あらすじに剣はあっても魔法はないという世界観がわかりやすいように、シンプルな暴力とそれに対抗するにはやっぱ暴力(!)

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チートっぽいキャラのエディスさんかっけーっすよ

そして金銭(知力)ですわな。

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蛮族と無謀な交渉をしたり。

絵に迫力があったりする訳ではないけど、非常に読ませてくれる展開力があっていいですな。1巻なのに、説明がめちゃくちゃ多いというわけでもなくすんなり入って行ける世界観で主人公のやる事も明確、さらに展開が早いわりには地に足が付いている感じのリアノンも良いですよ。

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大胆不敵に見えつつ内心は小心者かつ頭は回る感じは、いい意味で主人公感が無い感じ。

ちょっとこの後、俺の昔話をしますよ。

身につまされる、古本屋時代のこと

今回この漫画を読みつつ思い出したのが、古本屋時代にあった転勤後の店の事だった。俺はアルバイト時代に入社した店で相当な売り上げを叩き出し、割と即戦力で契約社員になった。まぁそれ自体は間違った事はしていなかったし、かなり自信にもなっていた。

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こうなれれば1番良かったんだが

最初の店では人間関係こそ悪かったものの、みんながそれなりにプライドを持ってやっていた。その辺はまた古本屋時代の話でまとめようと思うけども。

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転勤後に思った、自分の考える「相場価格」との乖離が結構しんどいモノだったな。なんかあの時代の事を不意に思い出させてもらって、今なんとも言えない気持ちになっているんだが、もはや全然違う仕事をしてるからそこは割り切らんとなぁ。

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「スナックバス江」より。タツ兄もこう言ってくれますし(なんのこっちゃ)

個人的に

なかなかいい世界観が作られてるのでね、俺としてはもうちょい食事的なものをこだわって欲しかった気もするんですよな。別にこの漫画に限らないんだけど、せっかくこういう世界なんだし、美味そうなもんとか気合い入ってると読んでる方も嬉しくなるもんですがな。

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「辺獄のシュヴェスタ」より。あの漫画は自分らで取った食料を旨そうに描いてたりして、そう言うとこが非常に良かった。

それ以外は軽快なテンポで進む話なので、凄く読み口が良いんですわ。1巻の時点で結構サクサク行ってるんでもしかしたら次巻までかな?(作者さんのTwitterを当たってみたらそうっぽいな……)と思うけど、これ長く続いても面白そうなんで、どうですかねアルファポリスの人‼︎

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「葬送のフリーレン」より。

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以上、注釈のない画像はすべて「赤髪の女商人」より



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