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コーチングとカウンセリングでべき論を捨てたら楽になった【前編】

最近「べき論」が増えて、それを守れない自分に悩んでいる人が多くなった気がします。僕がそうでした。

ありがたいことにサクセスストーリーやノウハウの流通量は増え、スピードは数倍以上に速くなりました。同時に、「すべき」「しなければ」「する必要がある」「する義務がある」、そんなべき論の言葉も増えてきます。

べき論で生きることは、一見ラクで、間違いない道を進んでいる気になります。しかし、それを守れない他者や自分を責めたくなります。そして、本来の自分の価値観とのコンフリクト(対立)で、ツラい気持ちになります。

このnoteでは、そんな「べき論」の息苦しさに向き合うきっかけになった、こばかなさんのコーチングとcotreeのカウンセリングの組み合わせを振り返りました。

前編は「コーチングの体験レポート」と「べき論の気づき」、後編は「カウンセリングの体験レポート」と「べき論との対決」についてです。

こんな方におすすめ
●コーチング・カウンセリングが気になる
●自分の道を見失ってしまった
●色んなことに挑戦してみたいけど疲れた

2019年6月、心が折れていた。

2018年からウェブ・マーケティングの担当になりました。マーケターが誰もいない会社だったので、社内よりも社外の人とつながることでインプットを増やし始めました。その結果こうなりました。

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そんな暗い気持ちで読んだのが、当時Twitterでコーチングのまとめが話題になっていた、こばかなさんのnoteでした。

「やりたいことがたくさんあるのに行動できない」
「このままじゃダメなことは分かっている」


そんな悩みにピンポイントだったこばかなさんのコーチングを受けてみたいと思い、DMで詳細を訊き、早速受けてみることとなりました。

コーチングとは?コーチングで何をしたか?

■こばかなさんのコーチングについて
・コーチングとは「行動を促すコミュニケーション」のことである。
・コーチが質問することで、クライアントの中にある答えを引き出す。
・コーチングを受けると前に進める。
『コーチングとは何か図説してみた』より

こばかなさんのコーチングは「Miro」というオンライン上でホワイトボードを作れるサービスを使って行われました。

FireShot Capture 386 - 長谷川 翔一 さん, Online Whiteboard for Visual Collaboration - miro.com

■こばかなさんのコーチングの特徴
・大まかな流れ:①テーマ・ゴールの設定→②理想を考える→③どうすれば理想を達成できるか洗い出す→④ネクストアクションを決める
※『キャリアに関するセルフコーチングのやり方』より

・質問式:コーチが質問で受講者自身の声を拾い上げていく
・整理:上がってきた声をふせんにして、関連付け・分類で整理していく
・ハイライト:整理された思考のうちで、制約を抜きにした「自身が本当に望んでいるもの」を浮き彫りにしていく。自身のなかに答えがなく、この場では解決アクションが困難なものを洗い出す

そして、こばかなさんのコーチングを受けた印象は「交通整理」でした。

「自分はこの会社の中でしか通用しないレベルの人材」 「やりたいことと生き方がつながっている人は強い」 (1)

スタートとゴールは分かっているが「途中の道順が分からなくなっている」「考えや知識が渋滞を起こしている」。状況を紐解き、解像度の高い理想像とそこに至る道筋を交通整理していく作業でした。

コーチングは、答えを自分のなかから見つけていく作業

僕の場合の悩みは「やりたいことが分からなくなった」「やりたいことのために行動を起こすことができない」でした。そのためにコーチングの時間でした作業はざっくり7つでした。

■こばかなさんのコーチングの流れ
☑コーチングのテーマ・ゴールを決める
☑やりたいことの候補を挙げる
☑なりたい姿の理想を挙げる
☑理想を実現する方法を挙げる
☑そのための具体的なネクストアクションを挙げる

これらをMiroの付箋を使って、洗い出していき、関連付けたり、整理したりします。インタビュー形式に近く、コーチが具体的なアドバイスをしたりしません。自分の中に眠っているものを掘り起こしたり、「本当に自分がそう思っているか」を確認したりしていきます。

コーチングで実際にやった内容の一部。自分の成功体験にもとづいたネクストアクションを決めるまで

☑コーチングのテーマ・ゴールを決める
→テーマ:もっと多くの人の役に立てる自分でいたい・やりたいことを実現するために行動するようになりたい
⇒ゴール:自分のやりたいこと(動けるもの)の解像度を上げる

☑やりたいことの候補を挙げる
→過去の役に立ったことの体験を洗い出す
⇒ウェブを使った新企画・メディアでコンテンツを作って反響が得られたこと

☑なりたい姿の理想を挙げる
→だらだらしない・決めたことをやれるようになりたい
⇒ウェブサービスのアイデア・記事をがんがんアウトプットする

☑理想を実現する方法を挙げる
→思考に気持ちがついてくるようには?決めたことをやれるようになるには?過去の成功体験ではどんな共通点があった?
⇒べき論ではなく、自分の本当の気持ちを知る。早めにわかりやすいリターンがあったり、人からリアクションが得られやすい環境だった

☑そのための具体的なネクストアクションを挙げる
「行動するリソースを作るための生活習慣の改善」「所属コミュニティを追加する」の2つを最後に出しました。

「自分はこの会社の中でしか通用しないレベルの人材」 「やりたいことと生き方がつながっている人は強い」 (6)

それからTwitterを積極的に使い始めました。コミュニティやイベントへの参加を増やし、朝方に切り替えることになりました。

「べき論」がツラいことの発見

コーチングを受ける負荷は、想像より相当軽く、心の整体を受けたように、思考の無駄やバイアスが軽減されました。

一方で「やりたいことを見つけたい」「行動できるようになりたい」とは別のところで「だらだらすることを、求めている自分もいる」という発見もありました。「べき論」に縛られすぎているとツラいし、それが自己肯定感を下げていました。

僕:行動すべきと頭は理解していて…。でもだらだらしちゃうのですが、どうしたらいいですかね?
こばかなさん:それでもいいんじゃないですか。だらだらしたいと、長谷川さんが本当は思っているのかもしれません。

この指摘が強烈で、「べき論」の息苦しさに気づくきっかけでした。

「自分はこの会社の中でしか通用しないレベルの人材」 「やりたいことと生き方がつながっている人は強い」 (4)

僕はインプットが好きです。成功事例やノウハウを学ぶのが習慣になっています。しかし、いまでは「間違いたくない」感情が強かったのが分かります。

新しい業界に入ったばかりだったので、正解や業界について調べました。その分できもしない「こうすべきだ」が強くなったのだと思います。

そして「なんかめんどいなー。だらだらしてたいね」という気持ちと「行動を起こしたい」という思考を一致させるため、過去の「気持ちと行動が一致したパターン」を洗い出すことになりました。

実はこの段階では「べき論」は大きな問題と思っていませんでした。しかし、後編で紹介するカウンセリングによって、このべき論こそが大きなボトルネックにつながっていることに気が付くことになります。

コーチングで解決できなかった「自己開示」への苦手意識

最後にこばかなさんから「コーチングではなく、カウンセリングを受けたほうがいい」と言われたのが「自己開示」への苦手意識でした。その理由は、その苦手意識には「僕の中に答えがないから、コーチングでは解決できない」ということでした。そして、気軽にカウンセリングを受けられるcotreeさんのオンラインカウンセリングをすすめられました。

このコーチングとカウンセリングの振り返りも、cotoreeさん主催のコーチング対談イベントに参加することになったのがきっかけです。

cotreeって何ぞ?

cotreeは「オンライン上で専門家のカウンセリングを受けられる」サービスです。名前は知っていましたが、すすめられてから実際に受けるまでには少し間が空きました。「カウンセリングが怖い(自己開示するのが)」のと「マッチング診断があまりはまらなかった」からです。

自分の悩みなどを選択することで講師を選んでくれるマッチング診断、正直これはあまりはまりませんでした。

なので、カウンセラーの得意領域やキャリアなどを参考に選びました。フランクにコミュニケーション取りたいというより、専門性を求めていたので、権威性やキャリアの長さを基準にしました。

「タイプ別診断・相談内容・カウンセラー・日時から」と選択肢が多いので、僕のように何かがはまらなくても選べる手段が多いのは良いと思います。

🍣🥢

以上、「べき論を捨てると楽になった話【前編】」でした!

前編は、こばかなさんのコーチングと、コーチングを通じての「生き方の息苦しさとべき論の気づき」について振り返りました。後編はオンラインカウンセリングを通じた「べき論との対決」となります。

編集協力:さかかなさん

協力:オカモトさんилья(イリヤ)さん

ちなみに「で、お前結局やったの?何かできたの?」が気になる方は、自己紹介noteで少し書いていますので、こちらもどうぞ!

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