こはるびより

空を見上げて。 友達は猫と本とテレビ。

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マガジン

  • 武蔵美通信で絵はじめました。

    50歳を過ぎて憧れだった美大、武蔵野美術大学の通信課程に入学しました。 油絵を描くのは人生初の初心者。幼い頃感じていた絵を描く楽しさをまた味わえたらいいなぁと思います。 課題を進めるモチベーションに日々の課題や絵のことなどをnoteにしてみます。

  • ごたくならべ

    日々つらつら思うことを極めて哲学っぽく心理学っぽく考察するノート。 あくまで、「っぽく」。

最近の記事

「重要文化財の秘密」展

重要文化財の秘密展行ってきました。 私が一番印象に残った作品は下村観山の「弱法師」(大正4年 東京国立博物館)です。 同名の能楽を題材とした六曲一双の金地の屛風絵で、いくら見ていても飽きることのない美しさ。折り曲げて立つ屛風の特性を活かした「右から見える景色と左から見える景色の違い」も趣深く、どちらも美しい梅が際立ちます。 描かれている梅の木はそれ自体は決して美しい姿ではなく、苔むし折れたままの枝と若い枝が乱雑に交差していて手入れされている梅の木ではない事が分かる。それで

    • 1年を振り返る 〜おまけ〜

      新年度の教材が届き去年の教材を整理していたら、こんなものを発見。 学生指導カード。 ……ん? え?……え?え?何これ。 返信用封筒も一緒に残ってるけど、これ提出しなきゃいけないやつなんじゃない!?!? 一緒に入っていた紙を見ると「指導に必要なので履修登録までに送るように」と書かれてる。 えええええええーーーーーーーっっ!! 特に催促されることもなく1年終わっちゃったけどーーーーっ!?!? 念の為事務局に連絡したところ、けっこうな時間待たされまして(ちょっと侃々諤々あっ

      • 武蔵美通信1年目を振り返る

        22年度の成績が確定し23年度の履修登録も終えて私のムサ通生活が無事2年目を迎えることになりました。 あまりnote更新できなかったので、簡単に1年を振り返ろうと思いますー。 去年の今頃を思い出すと、武蔵美から入学許可証が届いた時には本当に嬉しくて毎日何時間も眺めてました。誰でも入れる通信ではあるけど私にとっては憧れの大学で30数年越しの夢が叶った大きな出来事。もうワクワクが止まらなくて毎日ふわふわした「浮き足立つとはこういう事か…!」という貴重な体験でした。 入学願書のた

        • ムサビ通信卒業制作展22

          ハッと気づけば3月。 震えるほど高速で過ぎた武蔵美通信の学生生活1年目がもうすぐ終わろうとしています。いやぁ……濃厚な1年でした。 今年度の課題提出も終わり次の課題に取り掛かるまでの短い春休み(?)に五美大展とルーブル美術館展「LOUVRE」、そしてムサ通の卒展を見に行ってきました。 五美大展はそれそれの学校の特色がよく出ていて、女子美はアカデミックだなぁ、しっかりとしていて安定感あるなぁという感じ。 個人的に好きだなぁと思った作品、印象に残った作品も女子美が多かったです

        「重要文化財の秘密」展

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        • 武蔵美通信で絵はじめました。
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        • ごたくならべ
          1本

        記事

          実体 とは?

          最近思うことがある。 「実体」とは何か?ということである。 幼い頃から漠然と「自分がみているものは他の人が見ているものと果たして同じだろうか?」という疑問があった。 例えば、霊が見える(と主張する)人やUFO・小人・ビッグフット等々を見たという人などを本当か嘘かという以前に、この世は本当に自分が見ている世界そのままに存在しているのか?自分の脳が認識しているのは小さい頃から世の中に「これはこうである」と教えられて来た「知識」であってそこに存在しているそのものをそのまま写し取っ

          実体 とは?

          画集は重い。

          先週の金曜日、神田古本まつりに行ってきました。 神保町の古本まつりに行くのは初めて。3年ぶりの開催という事で、初日の金曜日は午前中からすごい賑わいでした。 お目当ては、画集。 新品の画集はお高いし、中古もネットだと中身(掲載作品とか、画像の大きさとか)がわからない。武蔵美の図書館は鬼遠いし、近所の図書館は画集は基本閲覧のみで持ち出し禁止。 なので、いい画集がみつかるといいなぁと大きなリュックを背負い出かけてきました。 美術書を多く扱ってるのは悠久堂書店さんらしいのですが、

          画集は重い。

          名月という

          こんばんは。 今夜は中秋の名月なんですってよ。 あなた今夜の列車に乗って行かれるの? そう、それはようござんしたね。 では、お達者で。 月を見るたび思い出す月。 あの日のあの窓から昇って来た本当に大きく馬鹿みたいに明るい満月。 山と山の間から伸びる国道に光を射して大きな大きな黄金の月どんぶらこ。 今思えばあの窓から月など見えはしないのに。 月が追いかけてくるよ。 どこまでもついてくる。 そんなありきたりなことを言った。 言ってみたかった。 だってまだほんの子供だ

          入学から5ヶ月。

          武蔵美通信に入学してもうすぐ5ヶ月になろうとしている。 このnoteももっと頻繁に更新する予定だったのに、入学と同時に大荒れの激流というか濁流に放り込まれたようにもみくしゃに猛スピードで流されているような毎日で。 端的にいうと、時間不足です。(というより体力不足?) この5ヶ月の間に履修した科目は、 ・レポート入門I ・美術入門 ・絵画表現材料 ・造形基礎ⅡA ・デッサンB ・彫刻(木彫)I ・絵画表現基礎ⅠB ・絵画表現ⅣB オンライン授業2科目、自宅課題1科目、スクー

          入学から5ヶ月。

          マザー牧場へ羊を描きに行く。

          夏のスクーリングで木彫を取りました。 前半は羊・山羊のドローイングです。 しかーし、8月の炎天下9時〜5時で3日(実際は前提講義と講評を除く2日半)スケッチ……と考えたらまともに終えられる気がしません。 しかも動き回る動物をこのど素人がたった2日半でどれだけ描けるのか考えただけでゾッとします。 そこで。 ちょっとした予行演習のつもりでマザー牧場に羊をスケッチしに行ってきました。 まだ六月なのに梅雨も明けて信じられない暑さ。 麦わら帽子と買ったばかりの折りたたみ椅子、日焼け

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          マザー牧場へ羊を描きに行く。

          はじめに 〜美大って都市伝説じゃなかったのか〜

          はじめまして。 こはると申します。 ま、いたってごく普通のおばさんです。 ごく普通のおばさんがこの春(’22年4月)武蔵野美術大学通信課程の油絵学科に入学しました。 このマガジンではその武蔵美通信での『学び』のすったもんだを書いていこうと思います。 通信課程は自宅学習が課題の半数以上なのでそのモチベーションを維持するためと、武蔵美通信に興味あるけど実際どんなとこなの??という方に少し雰囲気を伝えられたらなぁと思っています。 記事・マガジンを有料にした理由は、記事が個人特

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          はじめに 〜美大って都市伝説じゃなかったのか〜