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雨の日と、ショートパンツ。

雨の原宿、行く先は美容院。

透け感のある、キラッキラのゴールドのトップスに、
カーキ色のナイロン素材、ふんわりシルエットの膝丈のショートパンツに
黒のショートブーツ。
それが、今日のコーディネート。


ショートパンツを履いたのは、何年ぶりだろう。

年齢を重ねて、守りに入ることが多くなると
『足を出す』という行為は、自転車の補助輪をはずすくらい勇気がいる。
だがしかし、なぜか最近のわたしは、封印していたアイテムが着たくなる。

わたしは長年、アパレルの世界の現場でひとさまのお洋服を選ぶのをお手伝いしてきた。
だから、年代ごとにバシッと似合うアイテムや着こなしがあるのを知っている。
それでも、自分のこととなると臆病になるものだ。

わたしが感じるアラフォーの強みは、
デコルテやウエストラインだと思っている。

少し痩せてくるデコルテは陰影ができて、なんだか色っぽいし、
重力には逆らえなくなった胸は、胸元を深めに開けてもいやらしくならない。
そして、ウエストラインにも、自然な丸みが出てくるので実はタイトなラインが似合う。
ディスっているのではない、これは強みだ。
『ナチュラルな色気』とでも言おうか。
若すぎると生々しくなりすぎるし、もう少し大人になるとやりすぎになる。
その絶妙なバランスの『ナチュラルな色気』をスタイリングで楽しめるのが
アラフォーならではだと思うのだ。

と、いうことで、わたしはこの夏、ショートパンツやノースリーブのスタイリングを楽しもうと考えている。


雨の日というのは、何かとめんどくさくて、気分も滅入る。
そんなときは、いつもと違う装いで出かけてみる、ほんの少しの心の余裕を持ちたい。

わたしは、雨の日の力を借りてショートパンツを解禁した。
素足にあたる雨と風を感じながら、なんだか気持ちが軽くなった。



晴海 たお

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雨の日をたのしく

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