【鵺の陰陽師】今だからこそ第1話再読・再考 王道の裏に伏せられた謎
◆本当におめでたい
今週の『鵺の陰陽師』も最高だったな挨拶化定期。
そんな『鵺の陰陽師』だが、遂に次号ジャンプ35号にてセンターカラーゲッツ!!
ホントは2号連続センターカラーが欲しかったけど!!
ホントは3号連続巻頭カラーも欲しかったけど!!
マジに人気を博したようでなによりです…!!
まあこれでまだ完全に安泰ではないので油断せずにアンケ送り続けますが、ひとまず少しは安堵を覚えたわけです。本当に良かった…夢じゃなかったんだな。そしてぼく以外にもアンケを送っていただいたファンの皆さん本当にありがとうございます。引き続き応援していきましょう。
そんな朗報とタイムリーなのか、ボイコミ配信日が7月29・30日に決定!
現在もジャンプ+にて無料公開中の3話までボイコミ化だ。
夜島くんは読切版同様伊月登宇聖さんで続投だが、鵺さんは花守ゆみりさんから沼倉愛美さんに変更。ボイコミはあまり詳しくないのだが、読切版からの変更なんてケースもあるんだな。とはいえ、ぬーさんも凛とした演技が得意なので違和感なく没入できるだろう。
そして七咲先輩は鈴代紗弓さんが魂を吹き込む。虹夏ちゃんや死に神ちゃんが近年の代表作と言えばしっくりくるだろうか。
◆今だからこそ第1話再読
そんなわけで徐々に人気が出てきた本作。
そろそろただの変な漫画じゃないとわからせられた頃合いだ。
「先生何も考えてないと思うよ」は本来ルールで禁止スよねと言いたくなるくらい、大分考えて作られている漫画だと分かってきたのだ。
いやまあ、最近はハーレムラノベみたいなノリですけどね。
膳野くんをはじめとする愉快なおもしれークラスメイトの出番がなくなり、野郎は夜島くんひとり(+代葉ちゃんと視覚共有している領主様)になったんですけどね。
とはいえ、今週は大真面目に胸熱少年漫画展開をやってくれた涙腺ブレイカーだったし、今後深く触れていくだろう闇の要素も見られたので、そのうちギャハハと笑っている場合じゃないかもしれない。
だからこそ、大分落ち着いてきた今だからこそ、第1話を再読・再評価される時期なんだと思う。
第1話のプロットとしては「謎の幻妖の襲撃」「力を手にしてコイツを倒す」という、如何にもなジャンプ第1話あるある王道黄金展開だった。
だが、大分話数を重ねるにつれて設定開示もされたことで、実はこの第1話、王道展開の裏で釈然としない謎が多いことに意識を向けたくなる。第1話連載時点で「ううんどういうことだ」となれる謎はあるにはあったのだが、それも含めて述べていきたい。
なんだか知らない出版社が出しているアヤシイ謎本みたいなノリ(表紙に「〇〇はホニャララだった!?」とクソデカ文字誇張)のような記事にまとまってしまったが、その辺はご了承いただきたい。
◆第1話登場の人型幻妖
第1話で突如教室に襲撃してきたこの謎の幻妖。
如何にもボスキャラっぽい風貌だ。
現在、幻妖はLv1とLv2が登場済。
Lv2とは適合する種類の幻妖Lv1が16体合体したことにより誕生したもの。そして、人体を模した部位を持ち、衣を被っているのが特徴だと第4話で七咲先輩が説明してくれた。Lv1よりもサイズがデカいのもわかりやすい特徴のひとつだ。
この第1話の謎の幻妖も布を被っているので、Lv2はまず確定だろう。
だが、本当にLv2なのだろうか…?
Lv3の幻妖は現時点で全く情報が出ていない(そも目撃情報はあるのか?)のでどういった特徴なのかは分からないが、第1話のコイツは現時点で唯一ほぼ人の姿をした幻妖である時点で只者ではない予感がする。
Lv3説は割と有り得るのではないか…?
なお人型の幻妖は鵺さんや狂骨さん(戦闘時バケモンだが)もなのだが、野生の幻妖としてカウントするならコイツがマジで唯一の存在である。
まあ、Lv2にはこういう個体もいますよと言われればそれで簡潔に済む話なのだが、腕チョンパはアタリマエなパニックホラーを引き起こしていたくらいだし、どうしても深読みしたくなる。『BLEACH』の「虚(ホロウ)」の上位にあたる「破面」を連想させられる。破面も人型だったからなあ。
そも、コイツは一体何が目的で教室へ襲撃してきたのだろうか?
謎の人型幻妖は本当に撃破できたのだろうか?
夜島くんのこの一振りは鵺さん曰く「(力が大きすぎる)あーごめん、ちょっと手加減したほうが」と絶大なワンパンなのを明言しているのだが、特にコイツの残骸は見られなかった。真っ二つに斬れたようにも見えるが、吹き飛ばされて重傷を負ったがLv3なので持ち堪えて撤退できた可能性も有り得る。
この手の「倒せたと思ったら倒せていませんでした」なケースは大抵ガッカリ判定を食らうことが多いのだが、夜島くんの実力が未知数なのも相まって、描写次第でアリかもしれない。Lv3説は結構面白いと思うんだよな。
◆夜島くんの親父
第1話では幼少期の夜島くんの回想も描写された。親父が幻妖に殺されたというよくあるものだ。巨体と禍々しいデザインからしてLv3は確実にありそうだ。
よく見るとこの幻妖は相打ちとなって倒されたようだが、果たして親父自身が倒したのか、他の者が倒してくれたのか。
いや、この場合は親父も陰陽師だったという線のほうがジャンプ王道展開としてしっくりくるだろう。陰陽師である客観的判断材料はひとつもないが、その可能性を積極的に見込みたくなる。夜島くんの現在のスタンスは「誰かを守ること」だと考えられるので、自分を守ってくれた親父を継ぐ男として大変胸熱である。
この幻妖はLv3かあるいはそれ以上なら、相打ちになった時点で親父の実力が計り知れそうだ。「息子が狙われたのでかばって重傷を負うも、最後の力を振り絞って倒せた」という事実だったりするかもしれない。
幻妖は復活するのかどうかは分からないが、もしその場合、またもや『BLEACH』に喩えてしまい大変恐縮だが、因縁の敵・グランドフィッシャーのようなポジションになりそうだ。連載1周年を迎える頃には大ボスとして君臨するのが良い頃合いだと思う。
コイツがLv3だと仮定するなら、果たして夜島くんはその領域まで成長出てきているかは…分からない。けれども、現状のテンポの良さからすればあながち有り得るかもしれない。
…先程から「かもしれない」「かもしれない」ばかりで大変恐縮なのだが、とはいえ、現在まだ第11話しか連載されていないから何とも言えないし…そう考えるとやっぱ濃いわこの漫画。
◆鵺さんラスボス説
何らかの目的の為、夜島くんを陰陽師として育て利用するラスボス説。
マキマさんみたいだなと言われそうだが、今のところマキマさんとは違って初っ端からアヤシイ要素はない。どちらかというとゲーマーなのでおもしれー女も兼ねている。ぼくとしては鵺さんはラスボス化するのは特に望んでもいない。『鵺の陰陽師』というタイトルを否定しかねない。
…まあ第一部終了後、第二部はタイトル一新する漫画もあるにはあるのだが。(ex.ケンガンアシュラ⇒ケンガンオメガ、グラップラー刃牙⇒バキ、ボボボーボ・ボーボボ⇒真説ボボボーボ・ボーボボ)
けれども、割と有り得そうな気がしていた。
謎の人型幻妖は鵺さんの手下・マッチポンプ役だったりするのではないか?変な見方であるが、「あーごめん、ちょっと手加減したほうが」とは「やりすぎィ!!」の意味を含ませているのかもしれない。
第4話冒頭にて「この篝弥市(本作の舞台)にだけは未だ多くの幻妖が出現した」という設定が開示された。鵺さんが封印された学校が属するこの市内というのもなんだかキナ臭い話だ。
また、第9話(マーベラス回)では代葉ちゃんが「貴方は鵺に利用されているだけだから」と、鵺さんラスボス説を匂わせる台詞も出てきた。
いちおう鵺さんは人間が好きなのだが、その真意も未だ謎だ。「善意のあるラスボス」というのはそう珍しくないが。とはいえ、これ以上語るのは判断材料が足りないので妄想の範疇内になってしまう。微分子レベルの可能性でしかない。
◆その他の謎
箇条書きマジックで大変恐縮だが、以下は現時点ではどうコメントすればいいのか分からない謎だ。いかなる時のために頭の片隅に置いておきたいので羅列しておきたい。
…まあ中には勝手にぼくが深読みしすぎて謎扱いしているものもあるだろうが、それでも「皆が気付かなくてもぼくには分かる」とドヤりたいので備えておきたい。
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