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“趣味は仕事!”だった多忙なOLが猫を飼うと決めた話

【動物を飼おうと思った理由

●夫の生活を改めさせるために“守るもの”を作ろうと思った

私の夫はとにかくお酒を飲みます。お酒が原因で健康診断でもかなりシビアな結果が出てしまい精密検査になったこともあります。夫がいなくなるのではなかといつも不安でした。それでも夫はお酒を止めてくれません。お酒を減らすこともしません。

なんでだろうと振り返ってみると、夫は結婚した今も「ずっと独身気分でいるのではないか」という結論に至りました。(この結論に至った理由はここでは書きません。)

そこで、「大切で守らなければならない存在(残念ながら私ではその存在になれなかった)」を作ることで夫の責任感を養い、健康に気を遣う人になってもらいたいと思ったというのが動物を飼おうと思った理由です。

【猫を飼おうと思った理由

●マンション住まい&共働きだから

●猫好きの夫の気持ちを尊重

そもそも動物を飼おうという際に候補が猫と犬しかいないというのも視野の狭い話ではあるのですが、犬と猫のイメージは以下です。

<犬のイメージ>

鳴く→近所迷惑なのでマンション住まいでは難しそう

お散歩が必要→共働きの我が家では無理

<猫のイメージ>

部屋が狭くても高さがあれば大丈夫→狭い我が家でもなんとかなりそう

一匹を好む→共働きの我が家にぴったり!

という勝手な思い込みからもともと「飼うなら猫だよな」と思っていましたが、決め手は猫が大好きな夫の気持ちです。目的は夫の責任感を養い生活を律するように仕向けるためなので、このあたりはできるだけ夫の気持ちを尊重しようと思いました。

ここまでが猫と出会う前の話。

この文章を読んで「猫を大切にする人」と誰も思わないと思います。主役は猫ではなくて、夫。猫の一生をどう考えているんだろう、こんな気持ちで安易に猫を飼おうとしていた自分に今思うと引きます。

【理屈ではなかった“このコがいい!”の気持ち

“飼いたい”という気持ちが高まったところで、たくさんの猫に会いに行きました。保護猫の譲渡会・保護猫カフェ・ペットショップに出向いたり、里親サイトやブリーダーサイトを見たり。たくさんの猫を目にする中で、自然と猫との暮らしの具体的イメージが持てるようになってきました。

そんなある日、うちのコと出会ったのです。

夫がゴルフで不在だったので、一人でお散歩していた土曜日のことです。とあるペットショップで目が合ったのはケージに入ったしっぽの長い小さな小さな猫。一人ぼっちでケージにいる寂しそうな姿が目に焼き付いて離れませんでした。

翌週、夫と一緒にペットショップに行きました。ケージにゴツンゴツンと頭をくっつけ甘える様子はまるで「撫でて」とお願いしているようで、私がこのコのお母さんになってあげたい、と強く思いました。そしてそれは夫も同じ気持ちだったようです。ペットショップを後にし自宅に向かったものの気持ちはどんどん膨らみ、気付けばもう一度ペットショップに向かっていました。

こうして手続きを終え、1週間後の11月1日に私たちは猫をお迎えすることになったのです。

ペットショップの猫をお迎えするいうことに思うことがなかったわけではありません。好きな猫種、毛の色、月齢などお迎えするコの条件もありました。でもこのコと会ってしまった時、それらの全てが飛んでいきました。“このコがいい”と強く思ったのはこのコだけです。大切にしたいと思いました。

【単なる偶然?

家に帰ったら、夫のおばあちゃんが亡くなったと連絡が来ました。亡くなった時間はちょうどこのコをお迎えすると決めた頃です。このコとは縁がある、そんな風に思った自分がいました。

「猫を飼うと決めた話」、以上です。

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