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ありのままって何なんだ

 


「ありのままの自分でいること」

「向上心を持って成長していくこと」

2つともすごく大切で忘れたくないことだけど、一見反対のことを言っているから、どっちがいいのかわからなくなる時がありませんか?
 
 
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ありのままの自分を受け入れるなら、無理に理想を追い求めて頑張らなくていいってこと?

理想の姿や目標を決めて努力するってことは、今の自分を否定することになる?

落ち着いて考えてるみたらちょっと極端な考え方かも…って気づけるけれど、大切にしたいれ2つが矛盾しているように感じて困った経験のある人、わたし以外にもいるんじゃないか…なんて、勝手に思っています。
 
 
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10代~20代前半くらいまでは、私はとにかく「頑張りたい」タイプでした。

目標に向かって頑張ることが好きで、それに成果がついてくるともっとやる気になるし、「頑張り屋さん、キラキラしてる!」と思われる自分のことが好きだったりもしました。

でもその反動なのか、20代中盤以降は頑張ることが苦手になってしまった気がします。

「今の自分」ではない「自分」を目指して続けたら10数年。
楽しくてキラキラしていた反面、どこか疲れてしまったんだと思います。

その頃からフリーランスで仕事を始めて自宅でマイペースに仕事ができるようになったこともあり、

必要以上に周りの目を気にしたり、仕事に外見に振る舞いに人間関係に…なんでもかんでも頑張り続けなくていい環境になったことは、わたしの心をすごく楽にさせました。
 
頑張り続けることへのストレスがなくなったこともあり、心の余裕が出来たのか夫(当時は彼氏)からは「最近落ち込むことが減ったね!」と言ってもらった覚えがあります。

だから今の働き方を選んだ当初は、「ありのままの自分でいられる、自分に合った生き方を見つけられたな~」と思っていたんです。

 
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でも、最近になって「本当に今のままでいいのか…?」という気持ちが芽生え始めました。

本来のわたしは、わたしが思うに相当な「面倒くさがり屋」で、「インドア派」です。

幸い外が嫌いなタイプのインドアではないので、楽しい予定があれば喜んで外出するのですが…(夫はバリバリのアウトドア派なので、休日は色んなところに連れてってくれます、それがなければ1年の3分の2以上家の中で過ごしそうなので、ありがたい……。)

普段の生活リズムはというと、早くに出勤する夫を見送ってから二度寝して、9時に起きて(これでも最近早起き頑張ってる方です笑)、

スケジュール的に余裕がないので部屋着すっぴんのまま仕事をして、合間に家事をしたり食材の買い出しに行って、

夕飯の支度をしてから日によっては仕事の続きをして、寝る支度をして0時~1時ごろに就寝。

日中時間がなくて身なりを整える時間がない割には、遅寝遅起で平均8時間以上睡眠。

寝たい!という自分の本能に従った、「ありのまますぎる」生活を送っている…と、思っていました。
 
 
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たしかに、今さらけ出したようなわたしの生活は楽といえば楽です。
仕事とちょこっとの家事さえ頑張れば、後は何も気にせずリラックスして過ごせるから。

でも、「今の自分が好きか?」という観点で見れば、決してそうじゃないよなぁと…最近ひしひしと感じるようになりました。

「今の自分、かつての向上心をすっかりなくしているじゃないか…」ってことに気がついたんです。

いや、それを望んでいたはずなのですが、改めてそれで本当にいいのかな?と思うようになりました。
 
 
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まず今のわたしは、わかりやすく外見に気を遣う頻度が減ってしまったと思います。
昔からファッションやメイクがすきなので、頻度的には変わらず新しいものを買ってはいるものの…それを身につける日が圧倒的に減りました。

仕事だけの日は基本的にすっぴんで、メイクをするのは週2回くらい。
服装はもう少し多くて週3~4日くらいは外着を着ているかな…?

でも外で仕事していた頃、そして学生の頃はどちらも週6くらいだったはずなので、随分と変わってしまったなぁと思います。

むしろ専門学生の頃は、メイクが面倒だった、時間がなかった、といってすっぴんで登校する友達が多い中…3年間毎日きちんとメイクをしていった自分を、誇らしく思っていたくらいでした。(個性的な誇り笑)

それくらい、わたしは外見を整えることが楽しくて情熱を持っていたし、そんな自分がすきだったのに。

「時間がない」ともっともな理由を掲げているけど、本当はわかっていたんです。
「ない」のではなく、「作っていない」だけだってことに。
 
 
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さらに言うと、以前のわたしは自己啓発が好きで、そういう本をよく集めて読んでいました。

今でも多くは大切にとってあるし、気が向いた時には読んだりもするけれど…その頻度は、圧倒的に減っています。

そういう本を読んだ上で、心の中の整理整頓をして理解を深めたり、自分のありたい人間像をノートにまとめて行動する…そういう自分がすきだったのに、今じゃどこかに行ってしまいました。

わたしが本を読んだり心の中を整えたり、魅力的な人間であろうと振る舞うのは、「他人から素敵な人だと思われたい」からだったのかもしれません。

だから家で1人で仕事をするようになって、職場の人とのかかわりは一切なくなった。

学生時代からのら友人とも、それぞれの道で生活リズムが違うから、会うのは月に一度のくらいになった。

そうなると、日常生活で会うのは自分をよく理解してくれている夫や実家の家族だから、自然と「素敵な人間と見られたい」欲がどんどん減っていってしまったのだと思います。
 
 
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なんだか自分の振り返りだけで随分長くなってしまいましたが…そろそろ終わります!

「ありのままの自分で、楽に生きる」を実行して、今の生活になっていると思い込んでいたけれど、実はそうじゃないと気がついたのが最近。

何度か「このままでいいのかな?」と思ったことはあっても、「でも目標に向かって頑張るのは疲れるし、無理することになるから」と、考えないようにしてきました。

だけど、その違和感を無視することこそが、「ありのままのわたし」を無視することになっていたということに、今まで気がつきませんでした。

身なりや心を整えながら魅力的な人間であるための努力をする。

他者からそう思われたくてやっていたのだと思っていたけれど、実は他でもない自分のためだったみたいです。

疲れてしまうことはあっても、わたしはそんな自分のことが「すき」だったのだと思います。

今の生活は一見リラックスできているようで、自分のそういった本心を無視してしまっていたのかもしれません。
 
 
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今日の記事のあたまで、

「ありのままでいること」
「向上心を持って努力すること」

の両立が腑に落ちない…というお話をしました。

これに対する折り合いの付け方は、もしかしたら人それぞれなのかもしれません。

ただわたしの場合は、「面倒くさがり」「インドア派」という面ももちろん「ありのままの自分」でありながらも、それだけではなくて。

「向上心を持って努力する自分でありたい」と思う自分も「ありのまま」なんだと気がつきました。

だから、両方の側面を叶えた自分でいることを大切にしていくことが、今自分の1番ありたい姿への近道なのかなぁと、そんな風に思います。

そして、この長~い記事を最後まで見て下さった方は、もしかしたらわたしと同じような気持ちを抱えている人なのかも…しれません。

良かったらぜひ、自分が好きな自分がどんな姿なのか、耳を傾けてみてほしいです。
きっとそれが、本当の「ありのままのあなた」なのだと思います。
 
 

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