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2021年春のライブハウスと音楽フェスを踏み抜けて

誰しも自分の行いを否定されたくないし、肯定していたいのかもしれない。そう思うと、自分のそれを否定することにこそ真実があるのかも知れないと思った。

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4/17 新栄sunset BLUE と 5/5 今池"遊覧"音楽祭 open houseでのライブを踏み抜けた。

つくづくライブは難しいなって思う。それでもその日のステージの上がその日の真実になっていく。

僕は何を残していっているのか、自分のことだけど自分が1番ステージに立っている自分から遠いような気もする。それでも、そんな営みを楽しみにライブを観に来てくれているとしたら、今日はよかったなとか前の方がよかったなとか思ってもらいながら続けられるなら僕は嬉しい。生きてるって感じがする。

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コロナ禍が長すぎて、コロナという言葉を口に出すことを無意識にやめるようにしている。幼い子どもの心にまで静かに浸透していくこの空気はやっぱり当たり前にはしたくない。だけど、それでも仕方ないね、これが今の当たり前だよねって言って、毎日を送っている。できるだけ、無意識になりながら、それ以外のことに夢中になりながら。

ライブハウスの人たちの笑顔を見るのは少しだけ辛かった。それでも会えてよかった。まだまだ力足らずの僕であっても何か足しになってくれていたらいいなと思うのみ。

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音楽はとてもいい。音が鳴っている間は何も考えなくて済む。その3分間や30分間は終わってしまえばそれで終わりなのに、身体の中の何かがさっきまでと違う。

2つのことを考えていた。1つは、何のためにライブに行くのか。もう1つは、どうなりたくて音楽を続けているのか。どれだけ歌っても拭いきれないこの2つの命題が、日々僕を苦しめながら前に進めてくる。

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僕にはもはや、おらぁ!っていう信念がないのかもしれない。だけど、楽しみにしてくれる人がいるっていうのが分かるから、それがとても、嬉しい。だから次もライブの誘いが各所から来たら、出ようって思える。

それから、何より音楽をしている人でずっといたいのだと思う。フジロックに出たい、今より大きな会場でやりたい、もっとたくさんの人に知ってほしい。もちろんそうなんだけど、それは前進し続けるための手段で、全部皮を剥ぎ取ると、それだけが残るんだって今思う。誰かにどう思われるかよりも、どんな自分でいたいか。それが重要だって、ね。

だから、来てくれる人も聴いてくれる人も応援してくれてる人も誘ってくれる人も、みんなに力をもらっているんだって自覚できる。だから、ありがとう。ありがとうって言っていたい。

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今日のライブでも言えたと思うけれど、一緒に歳を取っていきたい。思えば10年くらい名古屋でもライブをしてきて、知らない人ばかりから、たくさんのお客さんやミュージシャン、ライブハウスの人たちと出会ってきた。これから出会う人とも同じ。一緒に歳を取っていきたい。

世間はいろいろ言う人もいるかも知れない。でも僕はもうとっくに音楽と共に生きる人たちの側に立っていたい。僕たちは僕たちのままで一緒に歳をとっていきたい。そうすれば音楽は生きる糧になるし、文化は続いていくでしょ。大袈裟なことじゃないよ、文化なんて。

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次のライブまでちょうど1ヶ月が空く。僕はしばらく籠ります。元気だから大丈夫。次は6/5(土)SAKAE SP-RING。誰も知らなかっただろうけれど、10年も前からとても出たかったフェスの1つです。会場で会えることを願って、僕もまたこれからの毎日を踏みしめていくよ。

最後まで読んでくれてありがとう。

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⚫︎ハルラモネル:https://haruramoneru.tumblr.com

⚫︎SAKAE SP-RING:https://sakaespring.com/2021

⚫︎今池"遊覧"音楽祭:http://imaikeyuuran.link

⚫︎今池open house:https://openhouse-imaike.com

⚫︎新栄sunset BLUE:http://sunset-blue-nagoya.com


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