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2020.10.5 エッセイ日記 *私を見つめて。

朝、出勤の用意を済ませて家を出ようと思った時、いつも職場に着くと少し時間があるので、車に本を置いている。しかし週末に読もうと、いつもの本を家に持って帰ったので、月曜日には持って出なければと思い本を探すが、ない。仕方ない、そう思って玄関で靴を履くが、かかとで踏んでしまいうまく履けない。手を添えてようやく履けて玄関を出る。
外は、薄い長袖シャツでも少し冷える。地面は先程まで降っていたのだろう、階段や廊下は、濡れている。
車に乗りエンジンをかけて車が時刻や気温を表示する。それを見るといつもの時間より3分遅い。そのうえ直ぐに信号が赤になった。それから青になっても車の流れが遅い。どうしてだろうと何台か並ぶ車の前方を見ると大きなトラックのトレーラーが、通勤ラッシュのなかゆっくり走っていた。
自分が走り進む先と同じでないようにと心で祈っていたが、同じ方向だ。時折のぼり坂や急カーブもあるのに…、こうなるとギリギリか遅刻もあり得る。
気持ちは焦る。普通に車で走れば4分ほどで社に着くだろうというところで、トラックのトレーラーは、左折した。といっても車体が長すぎて左折不可能だった。バックして再び左折。それでもだめだ。今度はバックすると対向車の路肩の植物にぶつかる。対向車といい自分達の後ろといい、渋滞してくる。何度も試すがどうにもならない。こんな状況のために自分は遅刻するのか…やるせない気持ちがふつふつと湧いてくる。
辺りから、現場の人たちがトラックのトレーラーを誘導しはじめる。これでやっと道が通れた。
車で走る。ギリセーフだった。月曜日からこんな調子かと少しため息をつく。本だって鞄のなかに入ってあった。
気を取り戻して、週始めだ。頑張ろうと力が湧いてきた。
仕事は、しっかり残業までして仕事を終えると、外は虫の鳴き声と暗闇。心の芯まで吹くような冷たい風が出迎えた。
帰りの途中、本屋で雑誌を買う。店の前ののぼりがはたはたと風でなびいている。こうして段々と冬に向かっていくのだなと思う。
久しぶりにテレビで歌番組を観た。
back numberやコブクロの生歌が聞けて癒された。
もうこんな時間だ。
寝ることにするよ。

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