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2020.11.17 エッセイ日記 *私を見つめて。

残業を終え、退社して外に出ると夜になっていた。
車に乗り込むと、マスクを外してエンジンを掛けてギアーをドライブにしてアクセルを踏む。
暗闇の道にヘッドライトが行き先を照らす。
残業しての疲れと、納期というプレッシャーがのしかかり、仕事が終わっても解放された気分ではない。
途中、スーパーに寄って買い物をする。
脳が疲れているせいか、甘いものが欲しくなる。スイーツのコーナーで眺めていると、長身の若い眼鏡を掛けた白シャツの似合うサラリーマンふうの人がスイーツをどれにしょうか眺めている。私は、その場を少し離れた。
男性は、結局そのコーナーから離れたところにあるチョコの濃厚ブラウニーを買い物籠に入れてレジに向かった。
私はというと、エクレアを2個を買い物籠に入れてレジに向かった。
あの男性が、食後か寝る前に温かい飲み物と一緒にあのチョコの濃厚ブラウニーを食べている姿を私は想像する。上品に、ゆっくり味わいながら。
やっぱ、私もエクレアではなくチョコの濃厚ブラウニーを買っとけば良かった。でももう遅いので諦める。レジの学生アルバイトさんがもうすでにゆっくりとバーコードを通している。隣と後ろ3つとも学生アルバイトさんで、レジに並ぶ人が列を成している。

お鍋用スープのもとを買って、茄子、大根、しめじ
肉、玉葱、モヤシ、人参等を入れて食べた。

しし座流星群を見ようとベランダに出たが、なかなか見れない。そんな様子を硝子越しに家の中から猫がちょこんと座って自分も外に出たいのか、それとも何をしているのか気になってか、見ている。
夜の静寂に時々車の音が割ってくる。
そして私は、湯冷めしないように早々と部屋に入った。

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