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流星群の撮影に出向いたら凍死しかけた話③ 最終話

こんにちは
はる(@haru_photo495)です

大変長らくお待たせいたしました。

『流星群の撮影に出向いたら凍死しかけた話』シリーズの
最終話になります。


今回は、結論から申し上げることにします。


『双子座流星群の撮影に行くときは』

 1.防寒対策を十二分にする

 2.流星群の極大時期をしっかり調べておく

 3.ワイヤレスリモコンを準備する


それぞれについて説明いたします。



1.防寒対策を十二分にする

防寒は大事です。
『防寒対策』は、大事です。2回言いました。

なぜこんなに押すのかと言いますと


まず、私が撮影をしに行った日は大体外気温が
5~7℃くらいだったんじゃないかと記憶してます。

「そんなに寒くないのでは?」

と思われる方も多いかと思いますけど、
流星群撮影の場合はちょっと状況が違うと思うのです。


『ひたすら動かずじっとしている』からです。


私も結構着込んでいったつもりでした。
上はヒートテックに裏起毛のパーカー
その上にウィンドブレーカー、そしてPコート

下はヒートテックのタイツにジーンズだったと思います

そしてネックウォーマーに2枚重ねの手袋

普通に考えたらバチバチに防寒していて
むしろ暑いのでは?と思うくらい
事実、自転車を漕いでいるときは
ちょっと汗をかいたりしていました
(今考えるとこれも良くなかったのかも)

流星群の撮影ときたら、やはり空を見上げなければなりません。
私は上の写真のように三脚をセットして、冷たい地面に仰向けになり
星空を眺める(監視する)ことにしました。

最終的に 1時間 じっとしていました

シャッターを操作する右手以外はほぼほぼ動かさず
貼らないホッカイロなんて
これっぽっちも体温上昇に貢献してくれなかった(笑)


ここまで書いていて思いましたけど、私に足りなかったのは
【貼るカイロ】だったのかもしれませんね。

もっとも、車を持っていれば
こんなことにはならなかったのかも分かりませんけど。

寒さ対策はとても大事です。
さもなければ、凍死します。ほんとに...。



2.流星群の極大時期をしっかり調べておく

まず、今回のこの流星群の撮影は12月13日
見頃と言われていたのは12月14日
つまり、前日の撮影でした。

次の日は予定があったので
今回は仕方がなかったのですが...。


結果としては、やはり

『撮影するには流星の量が少ない』

状態でした。

前回も記述しましたが、体感としては1個 / 10分くらい
しかし、極大の時は 6~7個 / 10分くらい見えるそうです
(国立天文台のWebサイトより)


つまりどういうことかと言いますと、
夜空を見上げて10分くらいは何も起きず、
かといって”いつ 流れ星 が現れるかもわからないので
何もない星空に向かってひたすらシャッターを
切り続けるしかなかったわけです


上述1番のように、ひたすら寒さに耐えながら
1時間シャッターを切り続け
帰ってから写真を確認したら...

流星が映っていたのは

4~5枚 / 150枚

でした。

1枚の写真に流星が何個も映り込んでいる
すごい写真なんてものは期待していなかったものの、
Photoshopで写真を合成するにも母数が少なすぎました。

やはりせっかく寒い場所に出向いて
辛い撮影を乗り越えたのなら
たくさんの成果の中から良い写真を選定したいものです。

なので、流星群の撮影においては
ちゃんと極大となる時期を下調べし
絶好調のタイミングで撮影に向かいましょう


ただ、これは撮影の話で
前談でも書いた通り
みる分には相当キレイで十分に感動しますけどね


3.ワイヤレスリモコンを準備する

流れ星の撮影の際には
一眼レフを三脚に固定し
レンズを上を向けると思います。

そうなると、シャッターをきる際には
当然ファインダーも覗けず
かといってチルト式の画面でなければ
しゃがんで下からのぞき込むしかできません
(私の使っているCanon EOS6Dは画面固定)

そういう時に便利なのが
ワイヤレスリモコンですね

離れていてもボタン一つで
シャッターをきることができ
寝転がって空を見ながら撮影をする
流星群にはもってこいのアイテムです。

そう、ワイヤレスリモコンならね。

Canonシリーズには
WiFiでカメラとスマートフォンを連携するアプリがありますので
私はそれでいいと思ったんです。
だってワイヤレスリモコンと同じく
リモートでシャッターがきれる機能もあるのですから。

でも、寒い冬の撮影において
決定的に違う点がありました。

それは、スマホは「画面をタッチ」しないと
操作ができないというところです。

スマホ対応通電手袋でもしていれば
まだましだったかとは思います。
でも、私のは違いました。


仕方がなく
ガチガチに震える右手の親指だけを外に出し
手の震えを利用して画面をタップし続けました。

シャッタースピードの設定は5.0秒にしていたので
5秒おきにタップ...タップ...タップ....。
それを1時間....。


スポーツ選手が筋肉の疲労やケガを回復させるために
氷の入った袋を長時間あてて患部を極度に冷やす
「アイシング」という治療法があります。

感覚ではそれに近かったです。
しかも親指だけ。

もはやビリビリ痛い感覚以外
何もなかったです。
スマホに触れているかも分からないし
親指だけ壊死して崩れ落ちるかと思いました。

そんな地獄の1時間の中でずっと思い続けたのが

「ポケットの中で操作できる
 ワイヤレスリモコンさえ持っていれば...」


こんなに痛い思いしなくてもよかったですね。
今となっては良い経験でした。


まとめ

ここまで長々とした文章を書いてしましましたが、
最後まで読んでくださり
大変ありがとうございました。 

1.防寒対策を十二分にする
2.流星群の極大時期をしっかり調べておく
3.ワイヤレスリモコンを準備する

私のこの苦い体験から得た反省点が
何かしらの形でみなさんの
お役に立てばいいなと思います。


2019年4月8日現在
次の流星群は7/17~8/24のペルセウス座流星群だそうですが、
残念ながら極大時の日本はお昼だそうですね....。


となると、その次は,,,,。

リベンジ『双子座流星群』!!!!

あの日なんとか捕らえることができた
『双子座流星群』



滋賀県在住 駆け出しの風景写真家 Photograher/Shiga Prefecture