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誰にもみえないカメラの幻覚

こんにちは
はる(@haru_photo495)です

写真をはじめて1年が経ち
自分のなかにとある変化が起きていることに
気づきました


『景色がみえるようになった』


です。


あまりにも表現があいまいですので
すこし説明をします


まず『景色』とは
空や川、海や森といった風景はもちろん
街並みや道、車などの様子
極端には木々の葉っぱ1枚をも
それに含まれているというニュアンスです


そして『みえるようになった』とは
正確には『被写体として認知することができるようになった』
というべきでしょうか


私たちは誰でも
目を開けているときはいつも必ず
何かしらの景色をみています

それが例えば
『はじめて訪れる旅行先』であったら
それはとてもとてもキレイで感動的で
誰でもカメラを向けたくなるかもしれません

でも、それが
『毎日朝通る見慣れた道』
だったらどうでしょう



写真と撮るときは
主題となるメインの被写体がいます
その前後には
被写体を際立たせる背景があります

私はいつもカメラを構えてファインダーをのぞいたら
その被写体と背景の存在を意識しながら
シャッターをきっていました


しかし、あるときから
カメラを構えているわけではないのに
目に見えている景色が
横長の長方形に型取られ
縦横のグリッド線がみえるようになってしまいました

幻覚でしょうか

でもそうなると不思議で
自然と見ている景色の中に被写体を探し出し
まわりの背景との調和を考え出してしまうのです


どんなに見慣れた景色でも
いったん見えないファインダーをのぞいてみると
そこには被写体があり、そして背景があります

マンションと空のコントラスト
まっすぐに伸びる道路と並ぶ車
暗い廊下と突き当りの扉からさす光

なんでも写真にできる気がしてきました



そういう意味で私は
今まで気が付かなかった、意識できなく見逃していた
被写体の存在に気づくことができ

『景色がみえるようになった』

と思えるようになったのです



きっと写真を撮られている方にとっては普通のことで
記事にすることのほどでもないかもしれません

でも写真をはじめて日の浅い私にとっては
ちょっと世界が広がった気がして
とても嬉しい実感でした

これからも
『誰にもみえないカメラの幻覚』
と一緒に
素敵な景色をとらえていけたらいいなと思います


          【昔住んでいた家の裏の景色】




滋賀県在住 駆け出しの風景写真家 Photograher/Shiga Prefecture