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ハルノ
2018年4月19日 06:53
ふわりと風が吹く。「今日はこれ要らなかったな。」なんて思いながら、普段身に着けている赤いストールをカバンにしまった。ダブリンの中心を流れるリフィー川沿いをゆっくりと歩く、いつもの帰り道。長い長い冬が終わり、同じように首を長くして待っていた春の気配がやっと感じられるようになった。なかなか終わらない冬にうんざりしながら、この国でコートを脱ぐことなんて一生無いんじゃないかって諦めかけ