真に分かり合えないからこそ翻って一緒にいられることは、理解しているつもりだけど
これまでの恋は共倒ればかりだった。似たような境遇、それはたとえば機能不全家庭育ちだとか、虐待サバイバーだとか、元不登校児とか、いじめ経験者とか、そんなひとばかりを好きになってきた。他人の痛みに敏感で、精神的に脆くて、互いの深いところをしっかりと理解できるからこそ、いつしか駄目になっていった。最初から、終わりが見えていた。いつも。
現在、家出先のビジネスホテルでこれを書いている。
先月末、夫との交際7周年・結婚3周年を迎えた。ぼくはこれまで実を言うと、1年以上だれかと恋人で