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人生の答えは知恵袋になんてない。

2017年1月。元夫と私、娘の3人で住んでいたマンションから、実家へ逃げた。当時2歳になったばかりの、わが子を連れて。

元夫から受けていたのがモラハラだと分かってから、私の心が限界を迎えるまでは早かった。とにかく彼と一緒の空間から離れたい。それだけだった。

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ただ、別居してからも心は揺れた。

「私が彼を許せば、もう一度やり直せるんじゃないか」「彼だって、きっと変わってくれる」と考えることは何度もあった。

実際、私が離婚を決心するまでには半年以上かかった。元夫と暮らすのは無理だとは分かっている。だけど、自分で人生を立て直せる自信がまったくなかったんだ。

モラハラの影響なのか、自分の好きな色や食べ物ですら分からなくなっていたし、「どうせ私なんて」という思考が染みついていた。

だから、私はインターネット上に答えを探した。ヤフー知恵袋で、パートナーからのモラハラが原因で、離婚しようか悩んでいる人の質問ページを上から下までスクロールする毎日。

当たり前だけど、離婚を勧める人、反対する人、さまざまな意見があって。

私の気持ちは、どこの誰かも知らない人からの言葉に、ただ振り回されるばかりだった。

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ヤフー知恵袋だけでなく、モラハラ関係の本も読みあさったし、評判のいい占いや区役所の離婚相談にも行った。

だけど、どこにも答えはない。

それどころか、周りの意見を知れば知るほど、自分の気持ちが分からなくなる。今思えば当たり前だよね。だって一番大事なのは「私がどうしたいか」なのだから。

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「キッチンのシンク下に収納しないほうがいいものは?」くらいの質問の答えなら、ネット上の知らない人のアドバイスを参考にしてもいいと思う。

でも、離婚みたいに、自分の人生に大きく関わる答えを、周りへ探しにいっちゃだめだ。あと、人の意見に揺られる状態のときは、まだ答えを出してはいけない。

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大事な答えを出したいなら「自分はどうしたいか」徹底的に見つめるしか手段はないと思う。自分で決断する力を奪われてしまっている、モラハラ被害者ならなおさらだ。

苦しいけれど、無理して答えを出しちゃだめ。「そのとき」がきたら、覚悟を決めて前に進めるから、大丈夫だよ。


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▼モラハラから解放されて「私」を取り戻すまでを綴ったエッセイ。

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