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愛が消えた夜

最初に伝えておきます。今回の話は、だいぶ重めの内容です。

読んでしんどくなりそうな方は、ポジティブ系の以下の記事をどうぞ。

これまで離婚の話は意識的に書かないようしてきました。別れたとはいえ、一度は結婚するくらい好きになった人だから。書くことで悪口だと思われるのは嫌だったんです。

だけど、どうしても私の心のなかだけじゃ消化できなくて……。苦しくて仕方ないので、書いてもいいものか悩みながら、綴っています。

***

私が離婚したのは、何年前だっけ?

書類を引っ張り出さないと分からないくらい、遠い話。

だけど、今でも鮮明に覚えている瞬間がある。思い出すたび胸をえぐられるような記憶。重たいフタを閉めて、二度と出てこないようにしているのに、どうして度々顔をのぞかせるの?

きっとそれくらい、悲しかったんだ。思い出すたび、あのときの私を抱きしめたくなる。

そんな夜だった。

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