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ハイスコア人生天下一武道会不参加表明

Chikaさんのこのツイートを見て、この本はきっと私(の夫)に必要な本に違いない・・・!と思って、ポチったのがきっかけでした。

借金玉(https://note.com/syakkindama)さんの『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』

借金玉さん、育児&発達系Twitter界隈でお見かけして存じてはいたのですが、このタイトルだと私には関係ないと思ったことでしょう。
実際、全部読んでみて、夫も私も借金玉さんの言う「我々」には当てはまらなそうでした。そんな中でも、「これは…!」と思ったことについて書いておきます。

発達障害でなくても使える「3つの原則」

Chikaさんが引用していた第一章「自分を変えるな、『道具』に頼れ」に書かれていた3つの原則
1集約化(ぶっこみ)
2一覧性
3一手アクセス
は本当これに尽きる、と言う感じです。様々な特性を持った人が暮らす我が家では、これなしにサステナブルな生活はあり得ないのです。
何事にも機能美を重視しがちな私は1,2は自然に選択するのですが、特に物理空間では3よりも見た目の美しさを優先することが多く、それが家の中だとトラブルの元になっていたんだなとこれを読んで思いました。

私にハマった「大きな白紙」

借金玉さんの「この本の構想を書いたアイディアメモ」を見て、これは私に合いそうだとピンと来たので早速取り入れました。
マインドマップより緩く、構造化してもしなくてもよくて、グラレコというほどグラフィックじゃないけど、テキストより豊かに表現できるところが気に入っています。
私は持ち運びや保管のことも考えて、A4の糸綴じノートにしました。最終的に本棚に入るし、見開きでA3としても使えるからです。例えば、先日の5記事に渡る「自信」についてのあれこれは、最初こんな感じで考えていました。

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ブーメランを利用する

確かにこれが最強だなと思ったのが、「自己肯定に『根拠』はいらない」の話。借金玉さんは「うつのどん底」から何とか這い上がろうとしていた時に友人から「死にたい」という電話がかかってきたことが転機になったそうです。つまり、自分自身が生きる価値を見失っていたにもかかわらず、友人を「価値がなくたって死ぬ必要はない」と思わず説得していたというのです。

借金玉さんほど鮮やかな出来事ではないのですが、私もじわっと身に染みた経験があります。(私の「『居るだけでいい』を目にした話」は別記事にまとめました。)

そして、これを読んでふと思ったのですが、コーチングでもブーメランを利用しています。(オートクライン効果と言います。)
どういうことかというと、コーチングでは「コーチが質問し、クライアントが話す」という形を取りますが、クライアントの話を聴いているのはコーチだけではなく、クライアント自身も聞いているのです。

オートクライン効果

単に、話すことで言語化できて頭の中が整理される、心がすっきりするという効果もありますが、それを自分の耳で聞くことで気づくというものです。これは、自己理解が進む、深まるということが多いかと思いますが、借金玉さんのように強烈なブーメランを受け取ることもあります。つまり、他の人の話や他の人に対する思いを話していたら、自分にも当てはまることに気づくという経験です。私の「『居るだけでいい』を目にした話」もそうでしたが、特に親御さんや、お子さんとの関係についてお話しされている時が多い気がします。

「ハイスコアを出すことが人生の目的ではない」

借金玉さんは、「『あ、そこにはバナナの皮があるのか、勉強になった』と強がりを言っていきます。」と書いていらっしゃいますが、強がりを言うだけではなくて、ブログやTwitterで「みんな~!ここにバナナの皮があるよ~!!」と叫んで、しかもこの本のように、その皮の特徴からよけ方、類似の皮の見分け方まで丁寧に解説してくださるのが、本当に素晴らしいと思います。きっと、借金玉さんの「発達」は、バナナの皮を無意識レベルでスイスイ避けて進むような方向性ではなく、そのバナナの皮の検知能力と解説力と発信力で、これからもバナナの皮を見つけては「お~いここにもあったぞ!」と私たちに教えてくださるのではないかな、と思います。

私も、ハイスコア人生天下一武道会には不参加表明です。


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