見出し画像

情報拡散は速報性と正確性の両面必要です

はじめに


2023年11月8日。
『「頭の良い人」は陰謀論にハマるか、学術誌に論部が掲載…「面白くない」研究結果は心理学者を奮い立たせた』という記事がありました。

こちらの記事をざっくりと抜粋しました。

『頭が良すぎて陰謀論にハマる』のか、『社会に不満があるとハマる』のか。そういったことを検証してみました。

「陰謀論を信じやすい」人たちの傾向として強く出たのは、「熟慮性が低い人」ということだ。直感的に物事を判断する人ほど、特にコロナに関する陰謀を信じやすい傾向にあることが分かった。これは「科学的推論」を問う質問や「合理性」を問う質問についても同様の傾向が見られている。逆を返せば「物事を論理的に考えられる人ほど、陰謀論にハマりにくい」(大薗准教授)ことが証明されたというわけだ。 また、社会不安や不満が高い人ほど陰謀論にハマりやすいという結果も出た。顕著に出たのは「アノミー(=世界は悪くなっているという信念)」が強い人ほど、陰謀論に傾倒しやすい傾向にあった。

「ただ情報に触れるだけではなく、なぜそのような情報が発信されているのか、誰が発信しているのか、どのくらい正しいのかというのを自分の頭で考えることが『熟慮』することにつながる」

なるほどな・・・という思いもありつつ、そんなもんだろ・・・という思いもありつつ。

「熟慮性が低い人が陰謀論を信じやすい」ということですが、一方で発信ファーストで速報性を持ってやっていくことも大事なんじゃなかろうかとも思うのです。

記事中でも

一般陰謀論は、「秘密組織が地球外生命体とコンタクトをとっているが、その事実は大衆には伏せられている」や「政府は、市民やよく知られた有名人の殺害に関与し、そのことを秘密にしている」といったもの。コロナ陰謀論は「ウイルスは科学者たちによって作り出された生物兵器だ」「ウイルスは利権団体が金銭的利益のために考案したデマだ」といったもの。

ということが紹介されていますが、これはあくまでも政府やいわゆる公的機関が発表していることを元にデマかどうかみたいな判断をしていると思います。
が、そういう機関が発表していることが本当に正しいのでしょうか?という前提も持つべきかなと思います。
あとファクトチェッカーって新型コロナウイルスの時に出てきましたよね。ここが本当にファクトをチェックしているかどうかも疑問を持っていいです。
第3者機関といいつつ、中身は各メディアからの出向や政府やメディアの手の垢がついた人がやってると思ったほうがいいかなと思います。
※本当に怪しいのもあるので、そこは「熟慮」をしてください。

こんなことを言うのはあれですが、デマ情報でも認知させれば勝ちです。
正しい情報がものをいう時代ではありません。
多くの人に認知させれば勝ちです。
その辺りについては過去に記事を書いたので、ぜひ読んでみてください。



情報の速報性

陰謀論にハマり、熟慮せずに拡散してしまうということについては、良い側面もあるんじゃないかと思っています。
緊急性が高いことについては役に立つからです。
要するに情報が速報性を持って拡散されることについては良いこともあります。

例えばワクチンについてです。
陰謀論でもなんでもなく、個人的には打たないほうがいいと思ってはいます。
反ワクチンが本当に陰謀論としてチップが埋め込まれてるということや、Bluetoothに接続するみたいな情報拡散をしていましたが、実際のところ、金属破片が入っていたり、そもそもワクチンを打ったほうが罹患率が高かったり、緊急承認したmRNAワクチンを使っていたり、ファイザーが各国と締結した契約が公表されなかったりと怪しさについては満載でした。

速報性のある怪しい情報については、「そんなわけない」と思わずに、調べるきっかけになったり、政府・メディアが言ってること以外に興味を持つ対象としていただければいいんじゃないかと思います。

ただ、全員が全員速報性を持って拡散してくれというわけではありません。
が、バランスを持ってやったほうがいいんじゃなかろうかということです。

僕が各種SNSでフォローしている人については速報性が高い人が多くいます。
早く情報を拡散させて、「こういうことなんだ!」という情報を拾う人が多ければ多いほど被害は防げる可能性もあるわけです。
一旦その情報に触れて立ち止まるということがあれば、その後熟慮する時間がありますし、脳死状態で政府やメディアの言うことを受け入れると言うことからは多少なりとも逃れることができるんじゃないかと思うのです。

超速報性が高い(災害とか)に関してはこれには当てはまりませんので、これについては然るべき情報をきちんととって判断くださればと思います。
こういうことを書いたりすると「じゃあどこから取ればいいんだ」という脳死状態の方がいますが、それを考えろというメッセージですので、スルーされても悪しからず。


情報の正確性

速報性が大事な一方で、やはり正確性というのが必要です。
ちゃんと検証したり、調査しないと、デマで終わってしまう可能性が高いからです。

先ほどのワクチンの話じゃないですが、チップが埋め込まれてるということや、Bluetoothに接続するとかはもう正直よくわかりません。
が、それこそワクチンの説明書や、同意書を見て、そのワクチンが本当はどういうものなのかというのを確認する必要はあるかなと思います。
「重症予防効果がある」「発症予防効果がある」というコマーシャルを鵜呑みにするんじゃなく、調べて確認して判断することが大事かなと。

僕自身としては速報性よりもこちらが優位になってしまいます。
シンプルにフォロワーが少ないし、速報性はまずはフォロワーが多い人がやったほうがいいからです。
フォロワーが少なくとも1000人以上いる人は速報性を持ってガンガンやればいいと思いますが、そうではない人についてはちゃんと調べた上での情報発信をしてほしいなというのが個人的な意見です。

速報性も正確性も両面とも大事なので、要するに全体の情報量のバランスをとって発信すればいいんじゃなかろうかということです。


おわりに

陰謀論がどうのこうのについては、もう各々で判断してください。
僕は陰謀論者ではありませんが、怪しいことについては怪しいと言うし、一応調べてから言います。

「ただ情報に触れるだけではなく、なぜそのような情報が発信されているのか、誰が発信しているのか、どのくらい正しいのかというのを自分の頭で考えることが『熟慮』することにつながる」

「この人が言ってるから大丈夫だ」とか、自分で考えて判断しない脳死状態の人がいるから、それが真実だとしても陰謀論というのが広まってしまうんじゃないかと思います。
自分が信じたい情報だけ信じるのもただの脳死です。

それに、これから情報はいくらでもAIで作れますよね。
テキストも作ってくれるし、動画や画像も作ってくれる。
どれが本当で、どれがデマなのかわからなくなっている時代です。

AIについてはどんどん進化していますので、お気をつけください。


だからこそ、まずは情報に触れて、考えろということです。
で、自分で判断しろということです。
自分がファクトチェッカーになってください。

そういう人が一人でも増えることを願っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?