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embraced by a sky full of stars.

私の作としては珍しくジェンダー的(女性的)要素があります(苦笑)
区切り線より下、拙稿です。



ゆるやかに夏がゆき
ゆらゆらと秋がやってくる

海と月のゆらぎの中でゆれるわたしの瞳に写る
幾億の星とひとつの月
揺れているのは 風のそよぎの中の宵の星空?
それとも 日々にゆらぐわたしの心と瞳なのか
見上げた空に揺られゆれ 分からなくなる瞳と心
いっそ今日は 揺らいで過ごそうか ひと夜を
わたしとあなたの境目が 分からなくなるまで

宵の空に星々が瞬く
あなたから届く わたしが届ける
想いは どこから来てどこへゆくのだろう
それすらも探す必要がない気がする 今夜

預けます わたしの心
預けて下さい そのままのあなたを
夜と朝がとけあう刹那
刹那が永遠に変わる一瞬を

星が降る 幽玄の雨が降り注ぐ
その一滴 一滴が冷たくても
あなたからなら それでいい
出逢いが刹那でも 別れがすぐ隣りに来ていても
今このときは あなたとわたしだけのもの

宵の明星 明けのひと星
つないで作る 首飾りのように

想いが降る 輝きがこの身に刺さる様に
それすらも愛だと思える今夜
たとえそれが ひとときの惑いだとしても
いま この思いは
わたしのなかに 永遠に刻まれる
星が奏でる調べに飾られて

今宵 別れて やがてまた出逢いましょう
暖かく そして 冷たいあなた

決して手触れることを許さぬ 天上の一等星
わたしの瞳に写る 永遠の綺羅星よ


      ……満天の星に抱かれて。

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