makilin

美術展鑑賞、映画、読書好きの専業主婦です。 回想エッセイを書いてみたいと思っています。…

makilin

美術展鑑賞、映画、読書好きの専業主婦です。 回想エッセイを書いてみたいと思っています。映画は、商業主義ではないマイナー映画が好みです。 マニアックですが、どうぞよろしくお願い致します。

マガジン

  • 推し芸術家シリーズ

  • 映画回想録

  • 展覧会

最近の記事

私の推し芸術家vol.16(福田平八郎)

没後50年回顧展に大阪中之島美術館まで遠征してきました。 何せ、大阪の次は大分県立美術館で東京に巡回することはないそうで それなら行くしかない、ついでに東京で見逃した「モネ、連作の情景」展も観ることにしました。ところが、行く前になって代表作「漣」が作品保護のため展示を一時休止するという事態に!「何があったんだ⁈劇場」受付の人に聞いてみたけど、納得のできる答えは得られずじまいでした。 でも実は去年東京近美でやった「重要文化財の秘密」展で観ていたんですよね。あの時は鈴木長吉の「十

    • 「the crown 」

      Netflixで、2016年から、ずっとやっていたイギリス、アメリカの合作ドラマ「the crown」6シーズン60話をやっと見終わりました。 イギリスドラマ「ダウントンアビー」も良かったけど、これもいいですね❗️ まず「ダウントンアビー」よりもドキュメンタリーの要素が高いので全部が実際にあったこととは言えないまでもイギリスの歴史ドラマを観ている気にさせられました。バッキンガム宮殿の調度品をみるだけでも観る価値があろうというもの、しかし、いい年をした方々が広い宮殿の中をスタ

      • 北九州市

        北九州市で生まれて14歳までいました。自然はそれ程豊かでなく工業地帯から出る粉塵の中で育ちましたが、それでも私にとっては懐かしい故郷です。 先日、中学の時の同窓会があり久しぶりに関門海峡を渡って故郷へ足を踏み入れました。5年前の同窓会以来です。この学校(福岡教育大学附属小倉中学校21期)は幹事がしっかりしているので割と頻繫に同窓会を開いてくれます。途中で転校した私のような者にも声をかけてくれます。ありがたいことです。 ついでに、昔住んでいた辺りに行ってみる事にしました。

        • お菓子缶の世界 vol.2

          バレンタインデーも過ぎて新たな缶がコレクションに加わりました。 まずはイギリスのNEW ENGLISH TEA社製のヴィンテージヴィクトリアン 缶ブラックティーから。素敵なデザインに魅せられて買ってしまいました。  値段は¥1620。入手先は鎌倉の若宮大路沿いにある英国アンティーク博物館 お次は同じくNEW ENGLISH TEA社製のロンドンバス缶で入手先と値段は同じ 使い終わったら貯金箱になるように穴が開いています。 上記2点は、中田ぷうさんの「お菓子缶の世界 vol

        私の推し芸術家vol.16(福田平八郎)

        マガジン

        • 推し芸術家シリーズ
          22本
        • 映画回想録
          16本
        • 展覧会
          7本

        記事

          「ノスタルジア」観てきました

          昨日からBunkamuraル・シネマの仮移転先の渋谷宮下で始まりました。 下の階の電器店の喧騒とは裏腹に落ち着いた内装で東急本店の隣にあった 文化村の雰囲気がそのままで安心しました。 館内も広々としていて名画座とは一線を画した感じで何よりも座席の前後の間隔が広くとってあって、通りやすいのはよかったです。 と前置きはこのくらいにして、映画の方は想像以上に分かりにくかったです。難解な芸術映画という感じでした。 タルコフスキーの映画を観るのは初めてで、何の知識もないままだったの

          「ノスタルジア」観てきました

          スージー・クーパーのある暮らし

          前回の記事が私の記事の中では思いの外受けたので、今回は図に乗って私のささやかなコレクションをご紹介させていただきます。その前にお菓子缶が2缶増えました。 2002年にイギリスを旅行しました。ロンドン市内だけでなくコッツウォルズや湖水地方にも足を伸ばした思い出深い旅でした。この旅行ではスージーの食器を集めることが目的の一つでした。でもその何年か前に日本でブームになっていて、既に日本人に買い漁られていて、私には遅れてきたマイブームだったのでロンドンでスージーにお目にかかる事はあ

          スージー・クーパーのある暮らし

          お菓子缶の世界

          気に入ったお菓子缶は、捨てずに取ってあります。コレクションという程ではないけど嵩張るので物入れにしたりして再利用しながらですが。 12月12日(火)夜にTBSで放送された「マツコの知らないお菓子缶の世界」を見て見事に壺にハマってしまいました。中田プウさんという、缶コレクターの方が面白いキャラでその世界では有名な方らしくて千缶も集めていらっしゃるそうです。そのコレクター魂に感服、缶のコレクターの間では神と呼ばれているそうです。 ご著書も買ってしまいました。見ているだけで楽し

          お菓子缶の世界

          アキ・カウリスマキ「枯葉」を観て

          お待ちかねの映画「枯葉」をやっと観る事ができました。 どれ程お待ちかねだったかというと↑に書いた通りです。 ユーロスペースは平日にも拘らず、料金が安いサービスデイのせいもあってか私の席の両隣も埋まりコロナ前の盛況を取り戻したかのようでした。 これから先はネタバレありますので、まだご覧になっていない方はスルーしてください。 まず、主人公の女性がかけるラジオからは日本語の演歌のようなものが流れてきます。監督の日本へのオマージュなのかどうかは分かりませんが、少なくとも私が知

          アキ・カウリスマキ「枯葉」を観て

          今年行った展覧会ベスト3(2023年)

          訃報 2023年もあと一ヶ月で終わりです。 今年忘れてはならない事は江戸絵画のコレクターとして知られ、2019年にはご自分のコレクションから多数の作品を日本に返還してくださった、ジョー・プライスさんがお亡くなりになった事です。奥様のエツコさんも後を追うように亡くなってしまわれました。忘れ去られていた伊藤若冲や鈴木其一が再評価されるきっかけをつくられた方でもあります。       合掌 ベスト3 「パリ・オペラ座ー響きあう芸術の殿堂」展 2022年11月~2023年2月

          今年行った展覧会ベスト3(2023年)

          重森庭園踏破の旅(三日目)

          この記事を書く前にご紹介しておきたい方がいます。三玲の大ファンだというひばりんさん。私が三玲の事を書き始めた頃、すぐにコメントをくださり、東福寺の塔頭、龍吟庵と霊曇院に素晴らしい三玲のお庭があって、龍吟庵が今年3年ぶりに特別公開される事を知らせてくださいました。今回の旅のきっかけになったのは、言うまでもありません。ひばりんさん、ありがとう!! 三日目:泉涌寺と東福寺塔頭 泉涌寺:今でも皇室の菩提寺で御寺と呼ばれるのは、日本中でもここしかないそうです。お茶会がよく行われるの

          重森庭園踏破の旅(三日目)

          重森庭園踏破の旅(二日目)

          2日目:大徳寺塔頭巡り 朝から冷たい雨、8時半頃ホテルを出たがバス一本で行けてしまうので9時には着いてしまった。拝観時間は10時から・・・遅い! 観光客に明日はないので待つしかない。幸い友人が今日は一日付き合ってくれるので、お喋りしてればあっという間に時間が経つ。ありがたやー まずは総見院から 総見院:織田信長の菩提寺で信長の一周忌追善のために豊臣秀吉が建立したもので、信長の木像と一族のお墓があることで知られる。 興臨院:武将の名門畠山氏の菩提寺として建立され畠山家没落後前

          重森庭園踏破の旅(二日目)

          重森庭園踏破の旅(一日目)

          昨今の京都は、インバウンドのおかげで、歴史的テーマパークとして大変人気があります。女性たちの受けもよく、その一人である私のキッカケは去年の9月 大徳寺の塔頭特別公開に行ったことから始まりました。聚光院だけを見て帰ってきてしまって瑞峯院の重森三玲庭園を見逃してしまったのです。こうなったらまだ見ていない重森庭園を重点的に見てやろうと企画したのが今回の旅というわけです。 一日目:松尾大社 今回は中学時代の友人が付き合ってくれる事になって一人旅ではありません。でも大人の旅という

          重森庭園踏破の旅(一日目)

          アキ・カウリスマキ いっき観

          今年は、新作映画をほとんど見なかった代わりにnoterさんたちのおかげで見逃していた1980、90年代のインディペンデント映画を沢山観る事ができました。 暑かったので、殆どをサブスクで視聴しました。便利な世の中になって、ありがたいです。 そして今回はアキ・カウリスマキ、ご紹介くださったムーンサイクルさんありがとう!でもこの監督は最近読んだ「インディペンデントの栄光 ユーロスペースから世界へ」にも載っていたし、「ル・アーブルの靴みがき」という映画は昔見たことがあるけど地味な映

          アキ・カウリスマキ いっき観

          ミニシアターの草分け

          ずっと読んでみたかった本をやっと図書館から借りてくることができました。2022年に刊行されたばかりですが、人気があってなかなか順番が回ってこず、この度やっと読む事ができました。 1970年代から日本のミニシアターブームを牽引して来られた、ユーロスペースのオーナー堀越謙三さんの一代記です。私も観る側の端くれとして気になる部分も多く夢中で読ませていただきました。 ヨーロッパのインディペンデント映画を日本に配給した先駆けとしては、その前に秦早穂子さんがいらっしゃいます。 こちらの

          ミニシアターの草分け

          私の推し芸術家vol.15(中谷 芙ニ子)

          見出し写真は、2019年に孫達と立川市の国立昭和記念公園に行った時のものです。噴き出す霧に子供たちは大はしゃぎ、大人も楽しめます。 昭和記念公園には、この他にもハンモックやとトランボリンなどの大型遊具施設があって、広々とした場所で子供たちを思いっ切り遊ばせることができてお薦めです。 この霧の公園を1992年に手がけた のが中谷芙二子さんだという事は知っていました。2008年の横浜トリエンナーレで三渓園に生まれた霧の庭を見てお名前を知っていたからです。そもそも、この霧の作品の

          私の推し芸術家vol.15(中谷 芙ニ子)

          ジョン・カサヴェテス 作品一挙上映

          noteを始めて2年経ちました。相変らず試行錯誤を繰り返していますが、フォローしてくださる方も増えてやりがいも感じています。というよりはもはや生き甲斐となっています。そして当初予想していなかった嬉しい驚きは海外在住の方の記事を拝読できて交流できる事です。日本とは違う暮らしを興味深く読ませて、また見させて聴かせていただいています。 その中のお一人である森野しゑにさんの最近の記事に目が止まりました。 映画通を自負する私が全然知らない監督で、しかも だって⁉そこにタイミングよく

          ジョン・カサヴェテス 作品一挙上映