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DIC川村記念美術館


キッカケ

15年ぶりに川村記念美術館を再訪しました。キッカケはnoterさんのこの記事。

何とあの千葉県佐倉市の車でないと行けない不便な場所にある美術館に東京駅から直通バスが出ているというのです!
15年前の「マーク・ロスコ」展の時は夫の車で行きましたが、最近は夫も近所のスーパーに行くのが関の山、私も高齢者の事故のニュースを見てから、もう何年も運転していないというか、もともと運転は苦手で近場しか行ったことがない。 
あのロスコルームをもう一度観たいとは思っていましたが、諦めていました。がNaota₋tさんの記事を読んで俄然行く気が出てきました!
Naota₋tさん、ありがとう!
気の置けない友達2人を誘って、いざ出発。Naota₋tさんは、東京メトロ日本橋駅からバス停まで歩くように薦めてくださったけど私たちは敢えて東京駅から歩く事にした。その理由は近所に地下鉄の駅がないから。多少人が多くても仕方がない。しかし、朝のラッシュはやはり凄かった。やっとの思いでたどり着いて一日これ一本しかない9:55のバスに無事乗れました。乗ってしまえば一時間余りの乗車時間は老女パワー全開のおしゃべりタイムで退屈知らずに過ごせました。ちなみにバス料金¥1450は降りる時に電子マネー決済出来てバスにはトイレもついていて安心です。

ランチタイム


美術館の庭案内図。🔴で囲った場所がテラス席


着くと、もう11時過ぎで先にランチにする事にしました。
他のnoterさんの情報によると、周りにコンビニはないし、美術館のレストランはお値段が高いのでランチは持参すべしとあったので、各自持参してお庭の一角で食べることにしました。美術館側も心得ているみたいで広いお庭の2ヶ所にテラス席を設けてくださっていました。これがまた快適!
私たちは、手前の藤棚の下のベンチで食べましたが、よく整備されていて蚊一匹おらず、5月の心地良い風に吹かれて至福のひと時を過ごせました。
もっと奥にあるテラス席にはトイレもあって、勝手知ったる同年配の方々が
沢山くつろいでおいででした。

展示室

お腹いっぱいになったところで、いよいよ展示室へ、まずは2F202、203の企画展示室からカール・アンドレの作品展示です。受付で踏んでもいい作品といけない作品を懇切丁寧に教えていただきました。どちらも触ってはいけないらしい(笑)踏んだ感触はゴムみたいに弾力がある物と鉄みたいに硬い感じの物の2種類。色味のない立体が広い展示室にポツン、ポツンと並べてありました。
これだけ広い展示スペースを与えてもらったら、作家冥利につきるのではないでしょうか?私は色がある方が好きなので良さはよくわかりませんでしたが(笑)

ゆったり展示という点では次の200室のジュールズ・オリツキーの「高み」の方が好みでした。Naota₋tさんお薦めの「木洩れ日の部屋」に展示されているのはこの巨大な作品だけ。

ジュールズ・オリツキー「高み」2.6X5m DIC川村記念美術館蔵(他サイトより抜粋)

さて、いよいよこの部屋の下106室のロスコルームです!しかし、入ったとたん強烈な違和感が‼ 15年前に観たロスコルームと違う‼


「マーク・ロスコ」展 2009年2月21日~6月7日 (カタログより抜粋)

あの時は、もっと広くて明るかった。あまりの暗さに戸惑って中央に置いてあるソファーに気付かずにぶつかって、つまずくところでした!
私の記憶違い⁉そうではなく部屋を作り直したのでしょう。照度は確実に落としてある。思い余って監視員の女性に「暗すぎませんか?」と聞いたら「学芸員の指示でこうしています。段々と目が慣れてきますよ」とのお答えでした。
他サイトによると、照度を落とすのはロスコ自身の希望でもあったそうですね。観る人の心の奥底により響くように配慮したとありましたが、もう少し明るくても充分響くとは思いますが(笑)
現に私にとっては既にこのシーグラム壁画は忘れられない作品となっています。

意気消沈しながらも他に見逃している作品がないか気にして観て歩く。
フランク・ステラは、今回は白黒作品のみで、あのカラフルな立体作品は出ていませんでした。
同じく2F201室にあったフェルナン・レジェ「 コンパスのあるコンポジション」1933は、絵葉書を撮って見出し画像にしました。
その他、1F7室、2F4室の作品を全てチェックしたはずというところで時計を見ると、14時を回っている。帰りの直通バスの出発時刻15:29まで約1時間余りあるので、ついでにお高いレストランもチェックしてみましょうという事でティータイム。ジェラート¥500で1時間ねばる。こんな時には連れがいるとホント有難い。
お値段もそれ程お高くはなく食器も素敵で美味しかったです。
バス停までの道沿いには、ばらとカルミアが満開で、ちょっと前ならお昼を食べた藤棚のテラス席の藤や皐月も見られたはず。
お庭の奥には、睡蓮やアイリスなども咲いていて、本当に手入れが行き届いていて感心しました。
帰りのバスでも老女パワー全開のおしゃべりタイム(周りはさぞうるさくてご迷惑だった事でしょうm(__)m)
予定通り17時に東京駅に着いて解散。あゝ、楽しかった!
これに味をしめて、また展示替えがあればピクニックがてら気軽に行くつもりです。

これも全てnoterさんたちが貴重な情報を提供してくださったお陰です。感謝❗️稚拙な記事にお付き合いいただきありがとうございました。

2000字越えたのでここまでで      
おしまい







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