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重森庭園踏破の旅(三日目)

この記事を書く前にご紹介しておきたい方がいます。三玲の大ファンだというひばりんさん。私が三玲の事を書き始めた頃、すぐにコメントをくださり、東福寺の塔頭、龍吟庵と霊曇院に素晴らしい三玲のお庭があって、龍吟庵が今年3年ぶりに特別公開される事を知らせてくださいました。今回の旅のきっかけになったのは、言うまでもありません。ひばりんさん、ありがとう!!

三日目:泉涌寺と東福寺塔頭

泉涌寺せんにゅうじ:今でも皇室の菩提寺で御寺みてらと呼ばれるのは、日本中でもここしかないそうです。お茶会がよく行われるのは知っていたけど、そんなに由緒あるお寺だったとは!来てみなければ分からない事も沢山ありますね。

ここの御座所という皇族が御休息される場所に三玲のお庭があると聞いて伺ったのですが…現代美術とコラボされていて残念な事になっていました。
せっかくのお庭に白い陶片のようなものがまき散らされていたのです。
出来れば、そのままの状態で見せて欲しかった!

ガラス越しの撮影で見え難くて申し訳ありません
こちらも現代美術とのコラボ

さて、いよいよ東福寺にやってまいりました。まずは芬陀院ふんだいんから
芬陀院:雪舟作の名庭を伝えることから「雪舟寺」の名で親しまれる。京都で最古の枯山水庭園の一つとされる。二度の火災と永い歳月の中で荒廃していたが1939年に三玲により復元された。

 鶴亀の庭
向かって左側が折り鶴を右の亀島が亀の姿を表している

霊雲院れいうんいん:台と石船からなる遺愛石いあいせきのある珍しい庭として知られていたが、荒廃していたのを三玲によって修復された。遺愛石を須弥山しゅみせんにたとえ、それを取り囲む白砂の砂紋さもんが仏教の宇宙世界を表している。
ここは、いつもお休みで年に数日しか開かないと聞いていたので、いつなら開くか聞いたところ砂紋を作るのが大変で雨が降ったらダメですなどと悠長なことをおっしゃるので、これも「ザ・京都」かなあ(そうだとしたら常時開園している瑞峯院などはどうなのよ?と突っ込みたくなった)と諦めかけていたところ、14日は開園するというではないか⁈前日は雨であったが…

霊雲院 九山八海くせんはっかいの庭(霊の庭)
真ん中に見えるのが遺愛石

でも、この完璧な砂紋を目にしたら何も言えなくなった。ただただお見事!全てなかったコトにさせていただきます<m(__)m>

龍吟庵りょうぎんあん:いよいよ最後です。東福寺第三世住持・大明だいみん国師の住居跡でここで永眠された。三玲の手によって方丈の東・西・南に配置された三つの枯山水庭園で有名

南庭「無の庭」本当に何も無い
西庭との境に立つ竹垣のデザインのモダンな事といったら!
これは稲妻?
西庭「龍の庭」
このモダンさはまさに現代芸術!
塀の雷をイメージした模様といい黒砂と白砂が織りなす幾何学模様がたまらない

西庭「龍の庭」全体像


東庭「不離の庭」
赤砂を使ったところがカッコイイ!


解説はひばりんさんにお任せしましょう。1日の初日に行かれたそうです。


まさに、なんだか凄いものを見せていただき言葉では言い表せません。すべてに感謝です。                       


最後に見た2件が凄すぎて、これ以上の重森庭園には、お目にかかれない予感がしますが、地方にはまだまだあるらしいです。ちゃんと調べてはいませんが全部で200くらいあるとか。体力と気力のある方は是非行ってみてください。私はとても周りきれないので、今のところ京都だけで良しとさせていただきます。                                                                   
                                          終      


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