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「成田奈緒子/発達障害と間違われる子どもたち」自閉症者の感想


今日も読書記録です。最近ADHDの薬をまた飲み始めたので、集中力が異常で本がどんどん読めます。これからどんどんここに載せていきますね。

今回読んだのは、「発達障害と間違われる子どもたち」です。

文教大学で特別支援を教えている小児科医の教授が書かれた本です。

とても面白かったので共有します。


あらすじ 近年増えている発達障害もどき


近年発達障害児が急増していることが話題になっていますね。

この先生は、長年小児臨床をしてきた経験から、「発達障害もどき」が増えていると推察しています。

発達障害もどきとは何か。それは、発達障害の診断がつかないのに、発達障害と見分けがつかない症候を示している状態のことをこの本では指しています。

増えた数はおよそ14倍。とんでもない数ですね。

発達障害の話題が増えたから、診断されに病院に行く人が増えているからとか、晩婚化の影響など、発達障害が増えている原因について様々な憶測がネットなどで飛び交ってはいますが、この先生はあることが少なくなっているからと考察を立てています。

それは睡眠不足です。

子供の睡眠時間が減っているからこそ、発達障害となんら変わりない症候を示しているのだということが、この本のテーマなのです。

感想

いやー面白くて1日で読んでしまった。なんでこんなにも発達障害が増えているのだろうとずっと謎に思っていて、うまいこと納得させられた感じがあります。

晩婚化とか、発達障害が話題になるようになったから、という曖昧な論よりもかなり納得できるようになっており、さらに教師や親としての感情も汲み取りつつ、立ち振る舞いの仕方も教えていて、するすると読むこと出来ました。

安易に否定してくる専門家とは違い、読んでいる時にソワソワすることがなかったです。医者でありながら特別支援の教授でもあるので、当事者家族たちの気持ちがすごくわかる方なんだと思いました。

この本のテーマは睡眠不足です。実際にこの先生が睡眠不足解消のために、発達障害を疑われる子供の親御さんに睡眠指導を行うと、みるみると発達障害的な行動をしなくなる事例がいくつか乗っていて、凄いなと感心してしまいます。

ここは多くは語りませんので、ぜひ読んでみてください。


発達障害が増えているという事実を、グレーゾーンや難しい言葉を使って曖昧にするのではなく、具体的な考察や策を提示して、現実に向き合い、解決していく先生が書いた本。痛快です。

ぜひ読んでみてくださいね。


自分も睡眠障害があるので、なんとか寝れるようにしたい

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