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カモフラージュなんてやーめた


僕らASD者はカモフラージュをします。

カモフラージュとは、発達障害の特性を隠し、
普通の人々に擬態することを指します。

普通に見せるために。普通だと思い込むために普通に擬態するんです。このカモフラージュとは、ノーマルの人の空気を読む行為とは少し形質が異なっています。

目に見えない他者の心を知って同調するのではなく、目に見える人の肉体的行動を徹底的に観察し、行動を真似ている。でも、なぜ人がそのような行動をしているのか、僕らは全く理解できていません。そこに、僕らの障害が存在します。

少し解釈を間違うと、笑い者にされたり、異端者扱いされてしまいます。

自分の脳は絶対に異常であると、違和感を抱えたまま、空気や雰囲気も解読することが出来ないまま、中身を理解する事が出来ないで生きることは、とても辛い作業です。

僕もそれを行なって、心を壊してしまい、うつ病になってしまいました。部屋から出れなくなってしまい、ゴミ屋敷になったのです。

僕は自分を異星人だと思っていた。
人間になりたかったんです。
自分の脳は絶対に異常であるとしか思えなかったから。

でも自閉症という言葉と出会った。そこから、僕はカモフラージュをやめました。

生きやすくなったのです。堂々としている方が、
人は馬鹿にしてこないことに気が付いて。

堂々としていたら、そういう人なんだと思われて、嫌な思いはしなくなりました。

他人を理解して、一緒に笑い合ってみたいという気持ちはもちろん残っています。

でも、人の脳は緩やかに成長します。

近い将来、カモフラージュなんてしなくても、
自分に違和感を感じずに、人と話せることを
信じて生きていきます。

だから。


カモフラージュなんて、やーめた。

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