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ASD.自閉症者は日常をどのような感覚で生きているのか例えてみる


自閉症者の世界は、焦燥感で溢れています。予測不能に対応できないこと、押し寄せる情報の波、社会的マナーを読み取ることの困難さ、様々な苦悩が、自閉症者を襲います。

僕らの日常は、理不尽そのものです。それでも尚、ノーマルの人たちに合わせていかなければなりません。

僕らとノーマルの人世界は、感覚が全く違います。まるで異星人のように、並行世界に訪れてしまったかのような孤独の中で、僕らは生きることを強いられる。

皆さんに分かりやすく例えると、自閉症者の日々はこういう風に表すことが可能です。

テスト範囲を知らされないまま、
テストを受けているような感覚。

そんな焦燥の中で僕らは生きています。

例えば、空気を読み取れなかった自閉症者がいます。それは本人のせいで決してなく、脳の機能が働いていないせいです。読み取れなかった場合、周りからは奇異の目で見られ、「お前はおかしい」と指を刺されます。

「こんなことも分からないの?常識だよね」

と銃口を理不尽に突きつけてくるのです。

それが嫌だから、僕らは必死に命を削って擬態する。心を守るんです。

テスト範囲(常識)を知る機能を持っていないのにも関わらずですよ。

もっと簡潔にいうのならば、抜き打ちテストを毎日強いられている感覚と言い換えることができます。


テスト勉強をしないまま、テストの日を迎えてしまった。あなたにもそんな時があったのではないですか?

抜き打ちテスト!?聞いてないよ!!!と教師に怒りをぶつけることもあったのではないですか?

どうか、その時の不安を思い出してみてほしい。


その焦燥は、自閉症の感覚とよく似ているかもしれません。それが毎日あるんですよ。僕らがどれだけ神経を尖らせ生きているか、想像してもらえると僕はとても嬉しく思う。


そんな彼らに、手を差し伸べ、伸び伸びと生きられる環境ができたなら、素敵なことなんじゃないかと僕は思う。


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