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スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む 日本の大学生は何を感じたか

#スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む  日本の大学生は何を感じたか
#ヨーランスバネリッド #鈴木賢志

スウェーデンの投票率は85.8%(全体)、30歳未満の若者の投票率も81.3%。同じ年の日本の衆院選の投票率52.7%、若年層32.6%。この違いは何か。小学校で使われている社会科の教科書には、それを考えるヒントが沢山ある。

最初の「社会」の章では、私たちは法律、規則、規範に従います。とあるが次に、法律や規則は変わる、とある。そして身近なテーマをあげつつ、それに対する自分の意見を持たせて、興味を引いている。

驚いたのは小学生に対して、原因の分析、結果の測定、比較、代替案の検討、解決策の評価、他の事象との関連性の発見、という一連の思考を「どうすれば交通事故という危険を減らせるか」という具体的な小学生でも興味のあるテーマを上げて考えさせている。またスウェーデンの昔と今をひかくしたり、解決策を評価するなど。すごい!と思った。

2章の「メディア」では、メディアは他人の情報を得るための道具としてよりも、自らの情報を発信するための道具、すなわち「民主制の道具」であると述べている。自分が世の中を変えるためにメディアをどのように使えばよいか、についても書かれている。場合によっては「人々を集めてデモをしましょう」とまで。

個人と集団については「イジメ」についてグループ分けをしたり、ネット上のイジメや、分析をさせる。
経済や政治についても学ぶ。

とにかく何が正しいと決め付けずにいろんな意見を自分で考えさせる、社会は変えられるということを小学生から教える意義は大きい。国の成り立ちもあるが、日本でもしっかりと教える必要性を感じた本。

教育関係の方に読んで頂き、ぜひ日本の教育の中身について議論を深めたい一冊です。

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