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コーチ、トレーナー向け、エンジョイ系のメニューの㊙️

フィジカルトレーニングにはエンジョイ系のトレーニングという物が存在します。

こんなのとか


こんな感じのとか

色々なトレーニングが存在します。

はっきりいって僕はこういうトレーニングは効率の悪いやる意味のないものだと思っていました。

こんな事するならスクワットとかデットリフトとかスナッチ、クリーンとかベーシックなトレーニングをガシガシやったほうがいいじゃん!時間の無駄じゃん!

なんて考えていましたが、今は考えが変わり、使い方によってはエンジョイ系メニューも有効だということに気付きました。

これは決してリカバリーの日とか、リフレッシュのためとかそんな話ではなく、エンジョイ系のメニューの新しい使い方について話していきます。


僕はエンジョイ系のメニューをチームのフィジカルトレーニングの1番最初にやることにしています。それもガッツリやるフィジカルトレーニングの1番最初にです。

その理由はなぜかというと、、、という事はもう少し後でお話ししていきます。笑

⚫️チーム指導

まず始めにチーム指導について話していきます。

指導対象が複数いる場合、フィジカルトレーニングに対するモチベーションがバラバラだという事が考えられます。

フィジカルトレーニングに一生懸命取り組む人もいれば、やる気がなく適当にやっている選手もいたりと様々です。

チーム指導では、やる気があり、自分でお金を払って指導を受けに来ているわけではないので、モチベーションに差があります。ここがパーソナルトレーニングとの大きな違いです。

ただ、チーム指導でもモチベーションに差があるのはしょうがないからといって、適当にやっている選手を放置してはいけません。

そういう選手にや何故やるか、このトレーニングをする事でどうなれるかなど、根気強く説明し真剣に取り組めるようにするのが、フィジカルコーチとしての腕の見せ所です。

しかしいくら説明してもなかなか取り組んでくれない選手も一定数います。(僕の指導力不足ではありますが、、、)

そこまでしても真剣に取り組んでくれないのなら、もう放置するしかない!!

となりそうですがそこでエンジョイ系のメニューの登場です!!

⚫️エンジョイ系を取り入れる理由

最初にも言いましたが僕はメニューの1番最初にエンジョイ系のメニューを入れます。

その理由は1番最初のメニューをしっかりこなすと最後までメニューをこなすからです!!

これは僕にとっても驚きで、

「やる気がなくても面白い系のメニューならやってくれるだろう」と考え、フィジカルトレーニングの最初に取り入れてみました。


僕の思惑通りモチベーションの低い選手でもエンジョイ系のメニューはこなしてくれました。


とりあえず1つはメニューをしっかりやってくれたかとホッとして、いつも通りの基本的なメニューに移行しました。

するとなんと、普段テキトーにスクワットをしていた選手がしっかり取り組んでいました。

今日はたまたまやる気があっただけなのかな?と思いましたが、次の週もエンジョイ系→ベーシックな筋トレという流れにしたところ、先週と同じように両方しっかり取り組んでくれていました。

これはエンジョイ系のメニューの効果か!?

でもなんでだ?と思っていたところこんな記事を見つけました。

https://www.motivation-up.com/up/yattemiru.html

モチベーションが下がっていると当然なかなか行動に移れないものですが、「アレコレ考えずにまずやり始めてしまう」のがモチベーションを上げるためにはかなり有効な手段です。


この記事によると、モチベーション→行動ではなく

行動→モチベーション 要するに行動することで後からやる気がついてくるということのようです。

つまり

楽しそうだからエンジョイ系のメニューをやってみる→やる気が出る→そのあともしっかりやる。

みたいな効果があるのかも知れません。

そういう意味では1番最初にエンジョイ系のメニューを組み込みこんで「とりあえずやってみる」という状況を作るのはアリかも知れません。

⚫️注意

ただしエンジョイ系を取り入れる上で気を付けておきたい事があります。

チームとしてフィジカルトレーニングに対するモチベーションが高かったり、選手をインスパイアして全員にモチベーションを持たす事ができるのであれば、エンジョイ系のメニューをやるのは時間の無駄です(リフレッシュ目的なら別です)。

そういう場合にはエンジョイ系をする必要はなくベーシックな筋トレで効率よく効果的にトレーニングを行いましょう。

上のような場合にエンジョイ系のメニューをやってしまうと、今日はリフレッシュの日だとなってトレーニングがダラダラしてしまうかも知れません。

⚫️まとめ

エンジョイ系のメニューにはリフレッシュ目的だけに使用されるものではありません。


選手のモチベーションを上げるため

フィジカルトレーニングにしっかり取り組んでもらうため

などに利用できる可能性があります。

ただし自分のチームがフィジカルトレーニングにどれくらいモチベーションがあるのか考えながら取り入れる必要があります。

モチベーションが高いのであればむしろ逆効果になりかねません。


編集後記

少し主観的な話になってしまいましたが心理学的に見たらこういう効果もある可能性はあります。

もし、チームでのフィジカルトレーニングが上手くいっていなければ、最初にエンジョイ系のトレーニングを入れて見てください。もしかしたらその後のトレーニングをしっかり取り組んでくれるかもしれません。

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