Miyawaki/フィジカルコーチ

育成年代でフィジカルコーチをしています。ストレングスやコンディショニングについて発信し…

Miyawaki/フィジカルコーチ

育成年代でフィジカルコーチをしています。ストレングスやコンディショニングについて発信していきます。

マガジン

  • フィジカルコーチとして育成年代にできる事

    フィジカルコーチが育成年代に普及していない現状を受けフィジカルコーチとして育成年代にできることをまとめました。

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サッカーのフィジカルコーチの役割とは〜トレーナーなの?コーチなの?〜

サッカーにおけるフィジカルの重要度が近年増しています。 具体的にいうと、サッカー選手は前後半90分間で直線走と方向転換を含んだ全力疾走を間欠的に繰り返しながらおよそ10~12kmもの距離を移動し、数十回のスプリント、700~1200回ほどの方向転換を行っています。 そして最近では1週間に2試合以上、中2日、中3日の間隔で試合がある週も存在します。 このようにフィジカルトレーニングやコンディション管理の重要度が増していき、サッカー界ではそのような役割をフィジカルコーチが担う

    • 映像を用いたフィジカル測定から考えるスプリントトレーニング

      サッカーは前後半90分の中で直線走と方向転換を含んだ全力疾走を間欠的に繰り返しながら10 km以上の走行距離を記録し,そのうち10 %が高速度でのランニングであり,さらにスプリンントの回数は20から30回にも及びます(Barnes et al., 2014)。 Barnes et al.(2014)によるプレミアリーグでのパフォーマンスを調査した研究では、2006 - 07シーズンに比べて2012 - 13シーズンは総走行距離に変化はないものの、高速度ランニングやスプリント距

      • フィジカルコーチとして育成年代にできる事vol.3〜成長過程と個人差〜

        育成年代に関わるということは子供たちが子供から大人になる過程に関わるということです。そして子供は小さい大人ではないと言われるように、練習やトレーニングをする際には、大人とは違った子供の特徴を考慮し指導にあたらないといけません。 仮に不適切な指導や程度の低い教育学的アプローチをしてしまうと、トレーニングに対する適応が減少してしまったり、場合によっては障害を招いたり、快適な生活や健康を損なうことにもつながってしまいます。 そこで今回は育成年代に関わる指導者や保護者にとって必須

        • フィジカルコーチとして育成年代にできる事vol.2~楽しみながらできるトレーニング~

          科学的研究では、若年アスリートでも適切なトレーニングを行えば、身体パフォーマンスが向上し、傷害のリスクが減少することが明らかにされている。(ハイパフォーマンスの科学 p15) そして子供や青少年に対するレジスタンストレーニングを支持するエビデンスも多くあり、5~6歳の子供でも安全に効果的にレジスタンストレーニングに参加することができるとされています。 しかし、これらの話は 「適切にトレーニングを指導できる人たちが指導すれば」 という前提があればこそです。 もし適切に

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        サッカーのフィジカルコーチの役割とは〜トレーナーなの?コーチなの?〜

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        • フィジカルコーチとして育成年代にできる事
          4本

        記事

          フィジカルコーチとして育成年代にできる事vol.1~怪我の発生を抑える~

          フィジカルコーチの役割とは を書いているときに4種、3種カテゴリーでフィジカルコーチがほとんど雇用されていない事実に気付き、フィジカルコーチがいない現状でも何かできることはないかと考え、このnoteを書き始めました。 このnoteはフィジカルコーチとして育成年代にできること、と題し月に1回程度のペースで、育成年代に必要なフィジカルに対する知識を発信していきたいと思います。 フィジカルコーチがいないチームの選手やコーチ、保護者に有益な情報を発信していくので応援よろしくお願い

          フィジカルコーチとして育成年代にできる事vol.1~怪我の発生を抑える~

          オススメ書籍紹介

          皆さん、本を買うとき何を基準にしますか?  筆者なのか、内容なのか、話題になっているからなのか、人それぞれ購入する基準はあると思います。 僕の場合は、レビューだったり、誰がオススメしているかを基準に購入するかしないか検討します。 なぜかというと、信頼している人の推薦するものはハズレがないし、レビューも、誰かからのオススメもどちらも読んだあとの感想になるので、読んでみたら面白くなかった、、、と言う状況にはなりにくいです。 ということで今回は、みなさんにオススメの書籍を紹

          ビジョントレーニングは取り入れるべき?~トレーニングを組み立てる時の基準~

          今回は、トレーニングを選択する時に何を基準に選ぶのかについて、ビジョントレーニングの例をもとに考えていきたいと思います。 僕がトレーニングを組み立てる上で大切にしているのは効率的、効果的なプログラムになっているかです。その理由として、僕らがトレーニング指導をする時間は限られています。 与えられた時間で最大限に効果を出すには、そのトレーニングが必要なのか、もっといい方法はないのか考える習慣は大切です。 最近スポーツ選手が、ビジョントレーニングを行っているのをよくみる

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          チーム指導、質の高め方

          トレーナーが筋力トレーニングやモビリティドリルなどを、指導する時は1対1で教える場合と、1対複数で教える場合があると思います。 特にサッカーチームでトレーナーをしている方は一度に20人近くを一気に指導する事もよくあります。 複数人を指導をする時、なかなか説明が伝わらない、選手の集中度が低い、だれてしまう、などの悩みを持つ事方もいるかも知れません。 集団に対する指導では些細なことを意識するだけで選手の集中力や指導の質が大きく高まると考えています。 そこで今回は集団に対す

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          自重トレーニングのススメ<後編>

          前編では、自重での筋力トレーニングを導入するメリットや、どういった人に有効かお話ししていきました。 後編では、実際に導入する際に注意するべき点や、メニューの紹介をしていきたいと思います。 ⚫️自重トレーニングのデメリット自重での筋力トレーニングは、体さえあればどこでもできるのが最大のメリットです。 しかし自重でのトレーニングには大きなデメリットがあります。それは負荷を変えるのが難しい事です。 ウェイトトレーニングでは重りを増やす、減らすことによって負荷を調節する事ができ

          自重トレーニングのススメ<後編>

          自重トレーニングのススメ<前編>

          どんな種目のアスリートでも筋力トレーニングをする事は大切です。 筋力トレーニングをする事で、パフォーマンスアップや傷害予防などの効果を得る事ができます。 そこで今回は誰でも手軽に行うことのできる、自重トレーニングについてお話ししていきます。 ◼️筋力トレーニングの重要性スポーツパフォーマンスを高めるための筋力トレーニングの重要性は、今年W杯で盛り上がったラグビーやアメフトなどを、思い浮かべてもらえると分かりやすいと思います。 屈強な男たちが、激しくぶつかり合うそんな場

          自重トレーニングのススメ<前編>

          コーチ、トレーナー向け、エンジョイ系のメニューの㊙️

          フィジカルトレーニングにはエンジョイ系のトレーニングという物が存在します。 こんなのとか こんな感じのとか 色々なトレーニングが存在します。 はっきりいって僕はこういうトレーニングは効率の悪いやる意味のないものだと思っていました。 こんな事するならスクワットとかデットリフトとかスナッチ、クリーンとかベーシックなトレーニングをガシガシやったほうがいいじゃん!時間の無駄じゃん! なんて考えていましたが、今は考えが変わり、使い方によってはエンジョイ系メニューも有効だとい

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          W-up列でやるか、円でやるかそれが問題だ!!<後編>

          前編ではウォーミングアップの型3つの方法ついてお話しました。 後編では、ウォーミングアップをデザインする上で大切なことを、僕が実際に試合前に行なっているメニューに即してお話ししていきたいと思います。 ⚫️目的まず始めにウォーミングアップの目的は 「パフォーマンスを最大化するために精神的、肉体的に準備をする」 事です。 その目的を達成するためには、ウォーミングアップの生理学的効果を知り、それに即してエクササイズを行っていく必要があります。 ⚫️効果 ウォーミングアップの

          W-up列でやるか、円でやるかそれが問題だ!!<後編>

          W-up列でやるか、円でやるかそれが問題だ!!<前編>

          SNSやネットで、様々な情報が得られるようになった昨今、ウォーミングアップでどういったメニューを取り入れればいいのか、そういった情報は簡単に得られるようになってきました。 僕自身も、Twitterなどでいいなーと思った ストレッチやリアクションドリルは積極的に取り入れています。 ただ実際に試合で、ウォーミングアップをする上で問題になるのは、与えられた時間でどれだけ効率よく行うかです(特にチームスポーツ)。 通常試合前のアップでトレーナーに与えられる時間は10~20分

          W-up列でやるか、円でやるかそれが問題だ!!<前編>