場の生み出す力〜横浜らいず「丘の上のマルシェ」
本日の「丘の上のマルシェ」、ありがとうございました! 今日の(今年は毎日書くと決めている)「道草のススメ」の場を使って少しご報告と、ほんの少し感想文を。
「横浜らいず」は創設から24年の、身体障害の人たちのグループ・ホーム。今朝はまず、施設の見学をさせてもらうところから始めた。
住居部分にも少し入らせてもらって(お邪魔しまーす、と言いながら入っていかせてもらい)、どうすれば入所者の"暮らし"を少しでも豊かなものにできるか、という試行錯誤、ぶち当たっているさまざまな問題などをお聞きする。
じつはそこへ行き、そういった話をお聞きすることが今日の目的のひとつだった(そういう話は、またちゃんと書く機会をもって書こう)。
今日は、「横浜らいず」に隣接する「新吉田地域ケアプラザ」が年4回開催している「丘の上の音楽会」の日。「丘の上のマルシェ」は、その小判鮫企画だそう。ただ、「勝手に宣伝 by 道草の家」にも書いたけれど…
「障害のある人が街へ出かけて…」ということができるうちはいいけど、障害が重度化したり、年齢を重ねて外へ出かけるのがどんどん難しくなった時に──美味しいもの & 魅力的なものづくりをする人たちを呼んで、施設を"街"にして楽しもう! ということを彼らは考えている(と聞いた)。
実際に参加してみて、ぼくは彼らのつくる"街"を、とってもあたたかいものに感じた。規模が小さいからかな? いや、それだけじゃないだろう。
ぼくの編集する『アフリカ』を、「いいな」と思ってくれる人がいるとしたら(いるようですけど)、それは、ぼくが「いいな」を思うものを集めているからだ。
おそらく「丘の上のマルシェ」も、横浜らいずのOさんや皆さんが「いいな」と思うものを集めているから、そこに参加するぼくも「いいな」が伝染して、心地よさを共有できるんだろう。──と感じた。
いつも出店していると聞いている。名物の"もんちゃんコーヒー”さん。伊藤米店のおにぎりも今日は彼が売っていた。買って食べましたが…
ただの塩むすびなんですけどね、さいこーに美味しい。楽しみにしていたのだが、期待を超えた美味しさでした。ただの塩むすびなんですけど。なんでこんなに美味しいんだろう。伊藤米店のオリジナル・ブレンド米らしい。
たのしみにしていたといえば、ミュンヘンのフランクもそう。たのしみにしすぎて、撮る前にかじってしまったが…
これでは何をしに行ったのかわからない? もちろん、自分たちの販売はちゃんとやりました。
じつは、「道草の家」単独でブースを持ったのは、初めてだったかな。
どうなるかな? と思ったが、今日はどういうわけかとっても楽しかった。──何か、会う人、会う人、みんなあたたかいんです。なぜ、そう感じるんだろう。
買ってくださる方だけじゃなくて、買わずに話だけしてゆく人も、「いらないよぉ」と言って他へ行ってしまう人(障害のある人)も、なんだかみんなあたたかい感じ。
これは場の生み出す力というものだろう。そう考えないと、少なくともぼくの中では説明がつかない。
そうなると、まぁ、どんなに売れなくても、ほどほどには売れる。いいと思う人は買ってくれるから。
そうなると、こちらの財布も、少しゆったりするというか、あれやらこれやら、買って帰ろうと思うものが出てきたりして(あれこれ買いましたとも。良い買い物をさせてもらいました)。
そうやって4時間+α、過ごしてみて、何だか不思議な感動があった。
何がこうさせるんだろう? と、ぼくの頭はそちらへゆき、心はただただそこでゆったりたたずんでいた。
スタッフの皆さんは、大変なことも多いだろうが… と想像しつつ、こういういい要素を、どうやって生かしてゆけばいいんだろうかと(自分のことのように)考えもした。
このつづきは、また、どこかで書こうかな。帰る時には、丘の上から素晴らしい夕陽が見えました。
(つづく)
「オトナのための文章教室」、横浜では31日(木)の夜スタート。その日が初回です。参加者募集中です。毎回参加でなくてOK。まずは1回、様子見でいいので、ぜひ。初回は、「わからない!」をテーマ(?)に、“謎”をめぐって何かやります。書いてはいないけど参加、もモチロン歓迎です。
「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"は、1日めくって、10月27日。今日は、「オンブバッタとナナホシテントウムシ」の話。
※"日めくりカレンダー"は、毎日だいたい朝(日本時間の)に更新しています。
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