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書けない!

横浜でも始めるオトナのための文章教室、初回の明日は、"「わからない!」を書く"なんて言ってる。よくわからないけど、書けない! というときのことを少し書いてみよう。

だいたいぼくはあふれるように、次から次へと「書ける!」という感じの人ではない。

いつも、じつは、書けないな… と思っている。もっと言うと、「思うように書けない」と感じる何かを持っている、抱えている。

これこれ、こうだから、書けないのである。──なんてことがわかれば楽だが、そうはゆかない。

野球の打者(バッター)を思い浮かべると、彼らには、好不調の波がある。いい感触を得たら、ボカスカ打つが、不調になるとサッパリ打てなくなったりする。10回打席に立って3回ヒットを打てば好打者、4回打てば大打者、それでも10回のうち6〜7回は凡退しているわけ。

ものを書いているのにも好不調の波はあり、うまく書けるときと、そうではないときはあるし、うまく書けるときは気分がいい。しかし、なぜいま好調なのか、不調なのか、その理由をよくわかっているわけではないのだ。

書くことを仕事にしていない人にとっては、書けないときは書かなければいいだけじゃないの? となるかもしれない。

ぼくも書くことで(少なくとも書くことだけでは)食っていないので、書かなければいいのかもしれないが、どうやら、それだけじゃない。

書けないときは、ことばが"鳴ってない"のである。うまく聞こえていないのかもしれない。

ことばは、"鳴っている"方が、いろんなところで、いい効果をうむだろう。

ことばが"鳴っている"ことを感じるには、"鳴っていない"ときも知らないと、感じられないかもしれない。

「書けない!」というときこそ、じつは大切なときなのかもしれない。そこには、何かあるな、とぼくは思う。

(つづく)

オトナのための文章教室」in 横浜、初回は明日!(31日)です。明日は(導入を兼ねて)"「わからない!」を書く"と題してあれこれお話を。今後のやり方を(話しながら)探りたいという気持ちもあり、横浜在住で、ずっと小説を書いてきたゲストをひとり呼んでいます。

チラシ

興味あるなぁ! という方は、まずは1度(だけでもいいので)参加してみてください。明日はとりあえず、いきなりお越しくださってもいいので、ちょっと行ってみようかな? という方はぜひ。JR桜木町駅からすぐの、横浜市市民活動支援センターの4階、ディスカッションルームにて。

「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"は、1日めくって、10月30日。今日は、「お金とオモチャの境界線」の話。

※"日めくりカレンダー"は、毎日だいたい朝(日本時間の)に更新しています。

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