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外仕事の熱中症対策~晴美園スタイル~

毎年のように、日本各地で、観測史上最高気温という言葉を耳にします。
観測史上最高でなくても、38℃超えの日も多くなり、体感でも年々、暑くなっているように思います

庭師はもちろん、外で作業する方々にとっては、避けて通れない大問題です。
今まで、『普通じゃない』と言っていた暑さが、『普通』の暑さになってきています

そんな中、毎年、熱中症対策に頭を悩ませながら、様々な対策を考え、実践しています。
そんな中から、今回は、仕事中における晴美園スタイルの熱中症対策を、みなさんにお伝えしたいと思います。

外仕事の方もそうですが、個人的に庭仕事をされる方にも、参考になる部分があると、嬉しく思います!



これだけは知って欲しい

勘違いしている人が、時々いますが、庭師はもちろん、外で仕事をする人たち全員が、暑さに強いわけではないです。
暑いのは暑いですし、体調を崩すこともあります。

慣れる部分もありますが、それは、体が暑さに対応して、強くなっているわけではなく、様々な対策や工夫で、暑い夏でも作業ができるような対応に慣れているのです。

夏は、めちゃくちゃ暑いですよ。(笑)




基本的な対策

以前にも、服装や水分補給等、基本的な熱中症対策についての記事を書かせていただきました。
外仕事の熱中症対策については、下記の記事を参考にしてください。

基本的には、こまめな休憩や水分補給、安全な服装がとても重要だと思います。




具体的な対策

①こまめな水分補給

プロの職人でも、作業に集中していると、水分補給を怠ったり、キリのいいところまで作業を続けてしまったりします。
『あそこまでやったら…』
そんな数分の差でも、体調には大きく影響します

そこで、その現場の監督者や親方は、休憩以外にも声掛けをして、水分をしっかり摂っているか、確認します
正直、しつこいくらいに声掛けをして、こまめな水分補給を、習慣づけるようにしています。

また、会話をすることで、その人の疲れ具合や体調なども把握することができます


②塩分補給

今や塩分タブレットや塩飴等、コンビニでもたくさん置いてあるように、塩分が熱中症対策に効果があると、多くの方に周知されてきています

晴美園でも、塩飴や塩分タブレットで塩分補給をしています。
熱中症対策にも効果的ですが、その日の疲れ方や次の日の疲れの残り具合も、体感では違うように感じます


③こまめな休憩

通常、10時と15時にそれぞれ30分、お昼に1時間の休憩を取ります。

ただ、夏場の気温や湿度が高い日やその日の体感で危険だと感じる暑さの日は、14時頃の一番気温が高くなるタイミングで、5~10分程度の小休憩&水分補給を挟みます。

たかが数分ですが、この小休憩を取り入れたおかげで、熱中症に近い症状が減ったり、体の疲れ方が軽減されました。
必ず水分を摂ってもらい、作業の仕上がりや周りの作業の進み具合を確認することで、その後のそれぞれの作業の流れの確認もします。

水分補給や体を休めることも重要ですが、一息ついて、その後の作業終了までの流れを、自分の中で整理して、把握することがとても重要です。
やはり、暑さで思考が鈍るため、落ち着いて考え、流れを理解した上で、自分の動きをある程度決めて、ペース配分を考え、無駄な動きが減ることで、疲労感も大きく軽減します

もし、次の作業やその後の流れに迷ってしまうことがあれば、一度、水分を摂りながら休憩し、作業終了までの流れを考え、決めることをおすすめします
そうすることで、無駄な動きも減り、疲れ方も変わり、作業行程からの熱中症対策に繋がると思います。


④暑い日はお休みにする

どれだけ忙しくても、期限が決まっていたとしても、働く人の体が一番大切です。
この暑さは、災害やイレギュラーとして捉えて、怒られたとしても、後期延長をしたとしても、頭を下げたり、手続きをしたりして、何とかするのも、仕事のひとつです。

晴美園では、37℃を超える予報や梅雨時の高温等、作業をする上で危険が考えられる場合は、お客様に説明し、理解してもらい、現場を止めたり、お休みにすることがあります。

自分も職人も人間です。
無理をして、体を壊しては、元も子もありません

無理をさせて働いて、次の日以降、疲れが残ったり、体調を崩したりして、仕事ができなくなってしまった方が、全体的に見ると、作業完了までが遅くなります。
体を大切にして、1、2日作業ができなかったとしても、結果的には、それが一番早く、スムーズに作業が完了するのです。

雇う側も頼む側も、外で作業する人たちの体を第一に考えられなければ、外仕事に就く人は居なくなり、働いている人たちでさえ、いなくなります
どうか、そこの判断をしっかりして、この業界で働く人たちを守って欲しいと思います。




いかがでしょうか?
プロの方もそうでない方も、私自身の考え方も多いですが、多少なりとも、考え方や対策、想いが伝わっていたら、嬉しく思います。

この暑さとうまく付き合いながら、時には、中止や延期といった措置を選択できるようになっていただけたら、幸いです




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