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その本で知った、はじめてことでした。『わすれられないおくりもの』

人生を変えた本というお題があったので、書きたいと思っていた絵本があります。

人生を変えたというよりは、人生の方向性がすこしだけ決まったという言い方のほうが正しいような気がします。

で、さっき、文章を書こうと思って、その本を読んでいたら泣きました。

毎回、読むとないてしまうのです。

この絵本に出逢ったのはかなり幼いころ(保育園児ぐらい)です。

『わすれられないおくりもの』

という題名の絵本。


あらすじは

アナグマさんはみんなにたよりにされいます。困っている人を助けてあげて、年老いているのでものしりなアナグマさん。自身でも死ぬのがそう遠くないことを悟っています。
自分が死ぬことは恐れていないのですが、残していく友達が気がかりで「いつか長いトンネルの向こうに行っても悲しまないように」と言ってました。
そんなアナグマさんはある日素晴らしい夢を見ました。いつもは杖がいり、はしることなんてできないアナグマさんですが、長いトンネルをどんどん走ることができるのです。翌朝、友達たちはアナグマさんがなくなってしまったことを知り・・・・


すいません、あらすじが長くなってしまいました・・・

自分で読んだのではなく、母に読んでもらいました。

幼い私は「こわい・・・、トンネル・・・」

幼い私は、まだ死に対面したことがなかったため、トンネルの向こうにいったアナグマさんや、それをうけとめるまわりの動物たちのことを、受け止めることができず・・・

周りの人がトンネルの向こう側にいってしまったらどうしようと思うと、こわくてたまりませんでした。

絵本の中で「死」というものをはじめて想像して、本当に本当にこわかったんです。

ただ、そのときから私の中で「人(生物)はいつか死ぬんだ」ということが刻まれました。

そして、「死んだら二度と会えないんだ・・・」と。

そして残されたものは、そのことを乗り越えるしかないこと。

随分たって、大人になったときに母になんでこの本を読んだのか(買ったのか)と聞いたことがあるのですが、

「(兄の時の)課題図書だったから」

という理由でした。拍子抜けです。

なんか意味があったのかと思ったのに・・・(笑)。

しかし何はともあれ、この絵本に出逢えてよかったと私は思ってますし、大人でも、子供でも読んでほしい本だと思っています。


最後にオンラインショップの写真のご紹介です。

次は嫉妬の嵐『みどりの星と屑』です。↓


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