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NBA観戦を5倍楽しめる!思わず追いかけたくなる【応援して楽しい選手TOP5】

 NBAを楽しむ方法は推しの選手、チームを作ることです!今回はめちゃくちゃいる魅力的な選手の中からTOP5を決めました!
 5人の選手の特徴と、僕がお勧めする推しポイントをご紹介します!


第5位 日本でも大人気!史上最高のシューター

 第5位は抜群のハンドルと圧倒的なシュート力が魅力のステフィン・カリーです。
 カリーはキャリア12年間をずっとゴールデンステイト・ウォリアーズで過ごすウォリアーズのフランチャイズプレイヤーです。SNSが発展した2013年頃からちょうど台頭した選手で、自由自在なドリブルがめちゃくちゃかっこよくてよく真似してる人がいました。真似するの難しくて失敗してる人ばっかりでしたけど(笑)
 最大の特徴はシュート力とシュートレンジ(シュートを打てる範囲・距離)の広さです。
 カリーの登場によってディープ3(3ポイントラインよりさらに後ろから打つシュート)が常識になりました。これに影響を受けた日本の子どもたちが、まだ身体的に無理やし他のことを練習するべきやのに3ポイントばっかり練習しようとする、という社会問題が起こりました。(笑)

・ハルク的カリー推しポイント
 ハンドルとシュート力で人気なカリーですが、「イケメンである」ということもかなり人気にを向上させています。顔見てもらったらわかるんですけど、普通にイケメン、ベイビーフェイス。それも人気の高さに影響してます。坊主も似合ってたけど今のショートショートアフロ(なんていうのか知りません)の髪型も似合ってます。
 カリーがウォリアーズに入団した当初は同じポジションに同じ体格のモンタ・エリスというエースの選手がいたんですが、チームはカリーを選んでエリスをトレードで放出しました。その結果数年後にはカリーは大スターになりチームも3回も優勝する、という2010年代を代表する選手です。

 カリーがバスケしてるところを見るのはめっちゃ楽しいです。カリーが楽しそうにバスケするし、笑顔とか振る舞いに嫌味がなくて、今のNBAではかなりカリスマ性の高いプレイヤーです。あと、予測不能な「今打つ!?」みたいなシュートを打って「決めるん!?」と驚かされることもあって、平気で50点とか60点とか取ってくることがあるのでとにかく見ていて楽しいです。
 いつも笑ってるんで不真面目、気の抜けている選手と思ったら決してそんなことない、っていうのが僕的にカリーの好きなところです。カリーは多分かなり努力家で、NBA入りたてのときカリッカリでした。でも年々ゴツくなって、ここ3年くらいでかなり上半身大きくなったなと思ったら今年はお尻がかなり大きくなっていました。体を大きくするための筋トレももちろん大変やし、筋力が変化したらシュートのタッチとかもその分変化するのにシュート確率も落とさず、プレイヤーとしてレベルアップしてるのは本当に素晴らしい。
 今はウォリアーズもロスターが安定してないけど、またカッティングの美しいバスケを見せてほしいです。
 あと、カリーは日本にファンが非常に多いので話せる人が多い、というのもシンプルに大きいです。


第4位 「疲れ」という言葉をどこかに忘れてきたモンスタースタッツの超人

 第4位は運動量とスタッツが尋常じゃない男ラッセル・ウエストブルックです。ウエストブルックは10年近くオクラホマシティ・サンダーに所属した後、1年間ヒューストンロケッツでかつての相棒ジェームズ・ハーデンとプレーした後、現在はワシントン・ウィザーズで八村君とともにプレーしています。
 サンダー時代はケビン・デュラント、ハーデンと共に一度はファイナルまで行きましたが優勝はできず、その後は裏切られる形でデュラントが宿敵ウォリアーズへ。その後、カーメロ・アンソニーやポールジョージの加入もありましたが、プレーオフには出場できてもなかなか優勝は遠かったです。
 しかし、デュラントがチームから離れた後ウエストブルックは大覚醒しました。持ち前のはちゃめちゃな身体能力から大量のトリプルダブルを生み出し、50年前の記録を打ち破ったのです。基本的に、NBAのスタッツの記録は昔のものが大きすぎて抜けないものです。トリプルダブルももちろんそうで、50年前の選手のオスカー・ロバートソンが成し遂げたシーズン平均トリプルダブルなんて絶対無理だと思われていました。しかし、ウエストブルックはシーズンでのトリプルダブル達成数を塗り替え、シーズン平均トリプルダブルを達成したのです。その年、ウエストブルックはMVPを受賞しました。基本的にMVPはその年の最高勝率を達成したチームのエースが受賞するのですが、この年だけはウエストブルックの活躍が異次元すぎてサンダーはウエスタンカンファレンス6位だったにも関わらず、ウエストブルックがMVPでした。得点王もウエストブルックでした。

 その後、惜しまれながらもサンダーがチームを再建することにし、ウエストブルックはハーデンのいるロケッツへ。2人ともボールを多く持つ選手なので共存はいかに?と思われましたが仲が良さそうなのでなんとかなっていました(笑)
 でもやっぱり僕は青と黄色のサンダーのユニフォームがウエストブルックに1番似合っていたと思います。稲妻のように走りリングに叩き込むウエストブルックに、サンダー、っていうチーム名はピッタリでした。
 現在はワシントン・ウィザーズでプレーしています。エースのブラッドリー・ビールと2人で70点くらい取るのがおもしろいです。バスケは1人か2人バケモノがいたらなんとかなってしまうスポーツ、という改めて個の強さという残酷さを見せつけてくれます。チームはあんまり勝ててないんですけども。

ハルク的ウエストブルック推しポイント
ウエストブルックはとにかく熱いです。
「Why not?」
というテーマのもとに常に全力、毎試合燃え尽きるくらいプレーする、というのがめっちゃかっこいいです。自分でリバウンドを取ってドリブルをついていけるならリングまで突っ込む。楽にレイアップを打ってもいいときも思いっきりダンクを叩き込む。あの姿にはちょっと感動します。ウエストブルック見てたら画面の外でついつい釣られて力んでしまう、というのはあるあるかと思います。
 で、何故そんな熱いのか。有名な話なんですけど、高校の時、自分より才能に恵まれたチームメイトが心臓の病で突然死したそうです。その出来事から、
いつ終わりが来るかは誰にもわからない。では、今できることを何故やらないのか。
という考えに辿り着き、一瞬一瞬を全力で生きることを誓ったそうです。
 他にも、ウエストブルックと同じカリフォルニア出身のラッパー、ニプシーという親友がいるのですが、その方が亡くなった時、20得点20リバウンド20アシストを記録し、ニプシーにゆかりのある60というスタッツを狙ったそうです。ニプシーはカリフォルニアでのギャングの抗争を無くし、子どもたちが健全に暮らせるように取り組んでいて、ウエストブルックもその活動に非常に賛同していたようです。2度も大切な仲間を失ったウエストブルック、命を燃やし続けるウエストブルックをどこのチームに行っても僕は応援しています。
 あと、有名な動画があるのですがバスケの全くの素人でも「3歩くらい歩いたらあかん」くらいの知識はあるかと思うのですが、ウエストブルックは8歩歩いてトラベリング吹かれてました。しかも審判にちゃんと抗議してました。たまに見て爆笑してます。


第3位 ついに居場所を見つけた燃え盛るオシャレゴリ

 第4位は去年のプレーオフで大きく評価を上げた、若き尖った才能集団マイアミ・ヒートのエース、熱き闘将ジミー・バトラーです。
 ジミーはシカゴ・ブルズでキャリアを始め、ドラフトの順位は高くなかったもののチームの事情により、ジミーの役割は次第に大きくなり、毎年成績を上げ、4年目にはMIPも獲得しました。アウトサイドシュートが特別上手い、身体能力が抜群に高い、というわけではないのですが、持ち前のハードワークを活かしたディフェンス、高確率のミドルシュート、粘り強いリングアッグを活かして活躍していました。
 ブルズを退団する年、大スターのドウェイン・ウェイドとプレーしたことで元々熱かったジミーは手がつけられないほど熱くなります。

 ブルズの後に所属したウルブズでは、「ベンチメンバー+自分vsスタメン」という構成で何度も試合をし、スタメンをボコボコにしてました。長有望株だったカール・アンソニー・タウンズとアンドリュー・ウィギンズの2人に軟弱だと檄を飛ばしまくり、GMにも「お前は俺が必要なんだろ。俺がいなきゃ勝てないんだろ」と若手やチームの首脳陣がナヨナヨしていると徹底的にブチギレていました。その後、かねてからトレード要求をしていたジミーはフィラデルフィア76ersに移籍し、その年優勝したラプターズにプレーオフで第7戦までもつれる大激戦の末、カワイ・レナードの伝説のブザービーターによってシーズンを終えました。

 そして、ここからがジミーの物語の始まりです。ウルブズではチームメイトの熱量に怒り、76ersではコーチを信頼できなかったジミーが昨シーズンついに辿り着いた居場所は、熱い熱いフロリダのマイアミにあるヒートです。ヒートはかつてウェイドのいたチームです。
 ヒートはGMのパットライリー(マフィアの大ボスみたいな見た目でいつも試合を見てます)が、40年前にはレイカーズで、現在はヒートで徹底的に熱く、厳しいカルチャーを作っています。レイカーズ時代はプレーオフ期間中に家族と連絡をとることを禁じるルールなどを作り、その厳しさに選手も困惑していましたが、ジミーにはそのカルチャーがピッタリでした。
 チームが厳しく指導し、徹底した体づくりやハードワークを全体の約束するヒートは、元からいたエースのゴラン・ドラギッチ以外のメンバーは若手が多く、ここに情熱的で圧倒的なリーダーシップをもつジミーが加入したことでチームのレベルは爆発的に向上しました。
 昨シーズンはコロナウイルスの影響でシーズンが中断され、中断後は「バブル」といういつもとは全く違う環境で再開したのですが、その中で各チーム集中力を高めれているチーム、馴染めていないチームというのがあったのですが、ヒートは特にプレーオフに入ってから圧倒的な集中力を見せつけました。
 他のチームとは熱量や集中力が全く違いました。特に1人1人の責任感の強さ、ディフェンスの集中力は本当に段違いでした。リーグで最もアンストッパブルな選手、ヤニスアデトクンボ を封じ込めたカンファレンス準決勝、同じくチームバスケを展開するセルティックスを完璧に上回ったカンファレンス決勝、どのシリーズもヒートのバスケは本当に見ていて楽しかったです。ジミーはもちろん若手も本当に「俺が俺が」と活躍する姿にはヒートの明るい未来が映っていました。
 残念ながら、ファイナルでは怪我人も続出し、レイカーズに負けましたが本当におもしろいチームでした。ちなみにプレーオフ入った瞬間にヒートファイナル行くわこれ、と僕は思ってました(笑)

ハルク的ジミー推しポイント
とにかく熱い。タイトルにもあるんですけど、スラムダンクのゴリと一緒で自分にも他人にもめちゃくちゃ厳しいです。「お前と一緒にバスケするの息苦しいよ…」とウルブズの時は本当に湘北みたいになっていたことでしょう。髪型もちょっと似てますしね。ジミーの方がちょっとオシャレ。
 その熱さがヒートとフィットして大活躍してるんですけど、プレーオフで40〜50点大事な試合で取ってたからその得点力とか、打開力に注目が集まりがちやとは思うんですけどオフェンスリバウンドめちゃくちゃ行くんですよね。「クラッチリバウンド」って言葉があるくらい勝負どころでの一本のリバウンドってめちゃくちゃ大事なんですけど、ジミーはそれを死に物狂いでとって得点につなげます。身長は全然高くない、身体能力も高いけどら抜群というほどではない。そんなジミーが粘り強く気持ちでリバウンドを取る姿は本当に痺れます。

 ウルブズ時代チームメイトに手厳しいことを言った、って書いたんですけどそれは誰彼構わずそういうことを言うんじゃなくてヒートのチームメイトにはかなりリスペクトを持っています。
 バム・アデバヨというヒートでは数少ないビッグマンがいて、特別身体能力は高くないし、背も他のチームのビッグマンに比べると小さいんですがヒートの屋台骨ともいえる、ヒートを支えている選手です。バスケの上手さとIQの高さで活躍している選手で特にカンファレンスファイナルのセルティックス戦ではアデバヨが全く止められない、という時間もありました。
 そんなアデバヨのことをインタビューの際に「ヒートのハート&ソウル」と褒めちぎり、今年のオールスターの際には全米が男泣きする出来事がありました。
 ジミーはケビン・デュラントの代わりにオールスターに選ばれたのですが、辞退したのです。その理由は
「あんなに素晴らしいプレイヤーのバムが選ばれていないのに俺がオールスターに出場するわけにはいかない」。
かっこよすぎる。こんなん言われたらアデバヨ惚れてまうやろ。アデバヨは過小評価されがちな選手なので、そこをチームメイトで厳しいジミーが最高に評価しているっていうのがアデバヨにとってはめちゃくちゃ嬉しいと思います。

 あと、最近のNBAでは珍しいけど子どもの頃なかなかハードな生活を送っていました。親父は小さい頃に出て行き、13歳の時に母親に「お前の顔を見たくない」と言って出て行かされたのです。ありえへん。そのあとは友達の家を点々として、高校の先輩の家に長いこと住むことになります。そんな波瀾万丈で辛い生い立ちをしてきたけど腐ったり悪の道には行かず、自分の可能性を信じて一切妥協しないジミー、応援したくなるでしょ?
 ちなみにジミーのヤバすぎるエピソードとして、
「過去を振り返らないために車のサイドミラーへし折った」
というものがあります。それは危ないからやめて(笑)


第2位 NBAで最も勝負強い、リーグ最高のPG

 2位はあり得ないくらい勝負強い、カリーと人気を二分する最高のPGの1人、ダミアン・リラードです。
 リラードはデビューからずっとポートランド・トレイルブレイザーズに所属しています。PGながら、3ポイントもめちゃくちゃうまいし、リング近くでもいろんなフィニッシュをできるので自分で何点でも取れるし、かといってセルフィッシュではなく周りも活かせるリラードは1年目から新人王を受賞しました。そして、爆発的な人気を獲得したのは2年目のプレーオフ1stラウンドです。
 プレーオフ1stラウンドで戦ったのはロケッツ。ブレイザーズがあと1勝と迫った第6戦、残り0.9秒でロケッツがシュートを決め2点リードしました。バスケをしている人ならわかると思いますが、0.9秒って一瞬すぎてほぼ何にもできないです。それにそのタイミングで相手にシュートを決められたら負けを覚悟します。最後のタイムアウトを使ったブレイザーズはサイドからパスを出し、左ウイングでリラードがボールをキャッチ。そして誰も予想していませんでしたがめちゃくちゃ綺麗なフォームで3ポイントを沈めました。それにより逆転勝利し、ブレイザーズはカンファレンス準決勝へ進みました。シリーズを逆転ブザービーターで決める、というのもなかなか恐ろしい展開なのですが、ロケッツ相手に左ウイングからのブザービーター、というのでブレイザーズファンどころかNBAファンは全員身震いしました。
 リラードが活躍する数年前、ブレイザーズにはブランドン・ロイという選手がいました。若手ながら大エースになる予感、期待があるポテンシャルのめちゃくちゃ高い選手でした。本当にブレイザーズファンの夢と未来を背負った選手でした。そのくらい、すごい選手でした。膝の怪我によりキャリアはとても短く終わったのですが、当時NBAを見ていた人たちはみんなその凄さを知っているし、ロイのことは大好きです。そんなロイも、ロケッツ相手に試合終盤で2点決められ逆転され、タイムアウトの後左ウイングから3ポイントのブザービーターを決めた、という全く同じシーンがあったのです。リラードのブザービーターを見た時、世界中のNBAファンがロイのことを思い出しました。ブレイザーズの未来を背負いながらも怪我に泣いたロイ。そんなロイの跡を継ぐ、ブレイザーズの大エース誕生の瞬間でした。あれは本気で涙した人がめちゃくちゃいたと思います。僕も吠えて泣きました。



 翌年、リラードは個人成績を大きく上げ、オールスターにも選ばれるような選手になりました。しかし、ブレイザーズのメンバーもほとんど入れ替わり、プレーオフには出場できるもののなかなか勝てませんでした。アンソニー・デイビスとデマーカス・カズンズとラジョン・ロンドのペリカンズにスウィープされたときはめちゃくちゃかわいそうでした。ADはその時からかなり支配的な選手で、カズンズも元気だったので強かったのですが、何より厄介だったのがロンドです。今や「プレーオフ・ロンド」なんて言葉もありますが、そのときからロンドは凄まじく、ブレイザーズのオフェンスを全て把握してたといいます。試合見ていましたが、ディフェンスの引っかけようからこれほんまに全部把握してんな、と思いました。ロンドがチームメイトにしっかり伝え、ADとカズンズとの相性も良かったのでバッチリハマり、ブレイザーズはコテンパンにいかれました。
 さらにその翌年くらいから、リラードもディープ3を覚え、得点の方法が増えたことやCJマッカラムも得点力を上げたことから、ブレイザーズは今も強豪です。ウォリアーズに負けましたがカンファレンスファイナルまで進んだこともありますし、昨シーズンのレイカーズとのプレーオフも1勝しかできなかったものの結構惜しかったような気がしています。余談ですが、マッカラムのパンチストップからのプルアップは誰も止めれないです。センターのヨセフ・ヌルキッチさえ元気ならかなり強いと思います。ちなみにヌルキッチのお父さん、警官の格闘技大会みたいなので14人と同時に戦って勝利したそうです。ありえへんやろ。朝倉未来より強いんちゃうか。ちなみに、観戦に来てるときの写真なんですけど、このデカさやったら納得です。そんな父親を見た関係者がヨセフにバスケを始めさせたきっかけらしいです。

↑でかすぎる父
・ハルク的リラード推しポイント
 とになく好きなところとして、ブレイザーズの顔であること。最近のスター選手ってトレード要求しまくったり、FAで普通にチームから離れるんですけど、リラードはずっとブレイザーズの、フランチャイズプレイヤーとして活躍してくれると思います。
 やっぱり、あれだけみんなが大好きで期待していたロイの跡を継ぐ大エース、っていうのもあってブレイザーズファンもやし、ブレイザーズファンじゃなくてもリラードが優勝したら「良かった良かった」となると思います。そのくらい、ロイとブレイザーズとリラードの歴史はみんな心動かされました。
 闘志むき出しなところも好きです。ウエストブルックとカリーに対してめっちゃ闘志あります。特にウエストブルック。ウエストブルックのことはプレーオフ1回戦でこれまたブザービーターで敗退させてるし、その時もバイバイの手をしてかなり煽ってました。その前の試合でサンダーのポールジョージが勝負決まってるのに派手なダンクして煽ったせいですけどね。ポールジョージの上からブザービーター決めたし。ウエストブルックも、リラードに1対1しかけて「俺は止めらんねぇよ!」みたいなん大きい声で言い回ってたし、ライバル関係で好きです。
 カリーとは、最高のPGはどっちか、みたいな感じでよく言われるんですけどリラードは
「ステフにできることは俺にもできる」
と強気な発言してました。まあ実際そうな気もします。なんならカリーは1人でチーム勝たせれるかわからんけどリラードは1人でチーム勝たせれます。なので僕はリラード派です。それにカリーってPGっていうよりシューターですしね。史上最高のシューター。オールスターの張り合い良かったですね。お互いバックコートから3決めてた。異次元すぎるやろ普通に。ちゃう競技してんのかと勘違いしたわ。
 リラードの最大の特徴としてクラッチタイムの強さがあるんですけど、ブレイザーズ以外の全29チームにクラッチタイムで勝負を決めるシュート決めた、みたいな話ありましたね。普通の選手は1回もないか、数回あるかくらいのクラッチタイムのシュートを全チームにしてるらしい。やばすぎる。頼もしすぎるでしょ。接戦見るのって、めちゃくちゃハラハラするししんどいし楽しい複雑な気持ちなるんですけど、リラードいたら安心して見れる。「こいつがなんとかしてくれるやろ」という絶大な信頼がありますね。
 あと、リラードはオフシーズンにラップのアルバム出してます。あんだけバスケにストイックで闘争心剥き出しやのに、オフにしっかりラップ収録してるのがめちゃくちゃ好きです。


第1位 何度でも立ち上がる男。彼の復活に全バスケファンが涙した

 この人はダントツで多くの人に応援されてると思います。みんながこの人に優勝してほしいと思ってる。無事にプレーしてくれてるだけでみんな幸せやと思ってるし、あの試合の時は本当に、本当に世界中が涙したと思う。
デリック・ローズです。

 2010年にNBA入りして、メンフィス大の時からかーなり期待されてた選手でした。シカゴ出身でシカゴに入団、ジョーダン以来のスター誕生かと本当に騒がれました。僕はジョーダンをリアタイで見てないけど、実際ジョーダンを超えるくらい、レジェンドになる可能性をもってる選手でした。
 誰が見てもわかるくらいありえへん脚力から蹴り出される爆速のステップ、相手がいつどこから出てこようが交わす瞬発力、空中にいてなお自由自在に体を操る身体操作能力。身体能力においてローズよりも上の選手って他のスポーツを見ても本当にいないレベルだと思う。そのくらい若い頃のローズはすごかった。これは僕だけじゃなくて、本当にみんな言ってることで、人間てあんな動きできるんや…と本気で違う生き物かと思うような動きでした。あのギャロップステップとダブルクラッチ続けてできるの段違いすぎる。
 そんな身体能力には相応のリスクがあって、ローズは22歳でMVPをとった次の年、前十字靭帯を切りました。前十字靭帯の断裂って、10年前ならキャリアがそれで終わるような、後遺症が残るような大怪我でした。そんな怪我をしたローズ、1年かけて復帰したのですが今度は右膝の半月板を故障。運が悪いのももちろんあったけど、ローズ自身も
「若い頃は怪我のリスクを考えず自由にホップしすぎていた」
というように、あんな動きをするとやはり怪我はどうしてもしてしまいます。半月板の損傷後ももう1度左膝を怪我し、世間は本当に「ローズは終わった」と言っていました。僕は、あのローズが怪我で終わってほしくない、ローズなら絶対なんとかなると、現実逃避していました。

 その後、ローズはなんとか復帰しましたがブルズも見切りをつけローズをトレードします。ブルズがその決断をし、エージェントがローズはその電話をした瞬間、ちょうどローズのドキュメンタリーが撮影されており、その様子が動画として残っています。ローズはめちゃくちゃショックを受けていました。泣いていました。ビジネスだとは分かっていても、あまりに辛すぎる現実。


 ニューヨーク・ニックスにトレードされたローズは、大きな怪我をすることはなくプレーしていましたが、スタッツや活躍は落ちてしまい、かつてのローズはいなくなった…と言われていました。その後クリーブランド・キャバリアーズへトレードされたのですが、キャブスではすぐに足首を怪我しました。そしてユタ・ジャズへトレードされたのですが、ジャズではウェイブ(あんまり良いことではない解雇)されました。あのローズが解雇。本当にスポーツ選手というのは一寸先が闇でWhy notな毎日なんだと思わされます。
 ここでローズに転機が訪れます。ブルズ時代HCを務めていたトム・シボドーHCがウルブズへの道を作ってくれたのです。そして、あの奇跡の日はやってきます。
 「あのときのローズは死んだ」、「引退するべき」、「もったいないキャリアだった」など好き勝手言われたローズが。まさかのキャリアハイ50点を記録しました。本当に世界中が感動しました。ローズは「言葉にできない」「ずっと必死にやってきた」とコメントし、みんなが、本当にみんながローズの活躍を祝福しました。レブロン・ジェームズをはじめとする相手チームの選手たちもこぞってTwitterでメッセージを送り、古巣のブルズもお祝いのツイートをしていました。スポーツ選手にとって怪我は、まさに明日は我が身。そんな中、あれだけの怪我を何度も負いながら、引退も考えたことのあるローズがここにきてキャリア最高のパフォーマンスを発揮したことは本当にみんなに勇気を与えました。

 その後、デトロイト・ピストンズに移籍したローズは平均20点近く記録する選手として十分な活躍をしていました。今年は再びニックスに戻り、シボドーHCのもとプレーオフ圏内のチームは優勝を目指します。
 本当に、本当にローズの復帰劇にはみんなが感動しました。みんなあの日を待っていたのです。あの日以降ローズのアイコンの人は爆発的に増えました。
 僕は、シボドーHCは正直あんまり好きじゃなくて、プレータイムを管理しない人なのでそれがローズの怪我につながった可能性も否定できません。ですが、ローズを救ったことも確かですし、ローズが慕っていることも確かです。どうにか、どうにかローズが優勝できるように心の底から願っています。

・ハルク的ローズ推しポイント
もうここまででかなり言ったんですけど、あれだけの栄光からどん底まで落ちたのにまた這い上がってきた。これってスポーツ選手じゃなくて誰でも勇気もらえることやと思うし、ローズに勇気をもらえた分俺もローズを応援したい、って本当に心の底からなる。ローズが優勝してムカつく人は本当に1人もいない。いたら考えを矯正させますので報告してください(笑)
 ちなみに、ここまでわかりやすいようにローズの「復活」と言っていますが、身体能力は落ちたにしても明らかに技術が上がっているのでローズは「進化」しています。ミドルシュートや3ポイントも上手くなったし、リング近くで無理やりダンクやダブルクラッチじゃなくて浮かしたシュートを打ったり、スピードで打ち抜く代わりにグースステップや、ヘジテーション、いろんな技術を駆使して今も活躍しています。
 ローズを応援しててちょっとしんどいこととしては着地するたびにちょっとヒヤッとすることです。これはあるあるやと思います。チームメイトもたぶん思ってます。そういうリアクションしてるの何回も見てます。でもあれもチームから愛されてる、ローズは本当にいろんな人に勇気を与えたレジェンドなんやな、と強く思います。

番外編

 かなり長くなったので、番外編書かないです。(笑)
 このnoteは恐らくYouTubeにするので、そちらの方にはここに書いていないことを言ったりすると思うし、番外編で登場させる予定だった人たちも紹介します。良かったらYouTube見てください。
↓YouTubeできました、これです!
https://youtu.be/sN9sl0MkCuE

おわり

 かーなり長くなりましたが、現在のNBAで応援して楽しい選手を紹介しました!是非自身の推しメンを見つけて楽しいNBA観戦ライフを!他にもこんな人が好きっていうのあったらコメントで教えてください!最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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