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ぼくはまだ アレにサインはしていない

いつから そんなに色っぽい目を するようになった? 女の子が 「神だか人間だか分からないけど大好きだ」と言った 爺さんが 「葬式にはきみの歌を」と 言った 通りすがりの婆さんは ぼくの魂を見透かすように 「玄人が好む顔になってきた」と 嫌味を言った 大丈夫… ぼくはまだ アレにサインはしていない

    • 『そう…僕は死ななかった』

      ━━ 今もしも アナタが 生きていたら 聞いてみたい 「輪廻転生」今でも 信じてますか? ━━━━ そう ぼくはあの日 死ななかった 運び出された棺は空で その代わりに お決まりのストーリーの 賞取りレースを投げ捨てて 壁の向こうのカプセルに 乗り込んだ 時を超えている間 顔も声も肉体も 全て脱ぎ捨て 僕は… 僕は女になった 六月の杏のような 聡子の声も手に入れた お母様が 紅い紅いルージュをつけて 嬉しそうに微笑む 「あの子は今やっと 初めて 自分でやりた

      • 今日の俳句

        秋分や「おはぎあります」はためいて 季語 秋分

        • 不思議体験

          先週、発熱した。 その日の朝、LINEのお知らせにある人のアイコンが出て 「朝つゆさん…」と文字までしっかり見えた。 でもすぐに消えて、どこを探しても見つからないし、LINE自体届いていなかった。 アイコンの方に聞いても、え?LINE??となんの事やらと言う感じ。 そのまま、その日は39度近くまで熱が上がり、なかなか下がらず3日ほど寝込んでしまった。 昨年、7月末に緊急入院した。 救急車で運ばれた病院は初めて行く病院でそのまま入院、手術となったのだけれど。 着いてすぐに

        ぼくはまだ アレにサインはしていない

          桜桃忌

          昨日、6月19日は桜桃忌だった。 窓の外の、どんよりと重たく暗い梅雨空を見ていたら、17歳の自分に戻っていくようだった。 半袖の開襟シャツにプリーツスカートの制服、ソックス。 三つ編みの髪。 3階の教室の窓からは、重たく暗い梅雨空が見えていた。 理系のクラスの黒板の六月十九日〇曜日の横に、現国の先生の字で「桜桃忌」と書いてある。 暗い息の詰まる教室の中で、何故かそこだけ、ほんのりと艶めいていた気がした。 太宰治を知らなくて、宮沢賢治の銀河鉄道の夜を読まなくても、数Ⅲ

          【今日の短歌】

          くるくると日傘をまわし六月の 恋には早い海辺をあるく

          【今日の短歌】

          「シンデレラ記念日」

          お昼にLINEが来て 待ち合わせ場所を決めた 夕方2人で表参道の交差点を渡った 帰りますと六本木でSuicaを取り出す私をタクシーに乗せてくれた 開けた窓から どんどん街の灯りが遠くなり 白い白いお月様が どこまでも付いてきた 6月6日はシンデレラの日となった 私は始まる恋だと思った 彼は今日が最後と決めていた

          「シンデレラ記念日」

          【今日の短歌】

          六月の小夜の目覚めに降る雨は あじさいの花と姿を変える

          【今日の短歌】

          弱ってる時に、弱ってることをちょっとでも気づいてくれる人が、1人でもいてくれたら、きっと救われる。ありがとう。

          弱ってる時に、弱ってることをちょっとでも気づいてくれる人が、1人でもいてくれたら、きっと救われる。ありがとう。

          【今日の短歌】

          キラキラとかがやく光落ちてきて 結び葉のなかKissをしようか ✎*。 結葉(むすびば) ⇒初夏 、茂った葉と葉が合い交わって結んだように見えること

          【今日の短歌】

          【今日の短歌】

          熟すまで恋に似ている宝石か 翡翠色した常世のみやげ

          【今日の短歌】

          【今日の短歌】

          切りすぎたボブのうなじに若葉風 振り向いた先 初夏が待ってる ✎*。昨日、noteで唯一、仲良くさせて頂いている方が、私だと言う似顔絵をクレヨンで描いてアップして下さってた。 アイコンを元に描いて下さっていたのだけれど、実物の自分より、とても可愛くて美しくて、嬉しさでいっぱいになった。 それだけで、note頑張って続けてみようと思えた。 本当にありがとう。

          【今日の短歌】

          【今日の短歌】

          日ようび嵐の音するキッチンで 甘なつ剥きてひとり夏空 ✎*。今年はかなりの強風や雨の日が多い気がします。 嵐みたいな強風と雨の日曜日、無農薬の甘なつが手に入り、 キッチンで皮を剥いていたら、ぱぁーっと爽やかな香りが瑞々しく広がりました。

          【今日の短歌】

          【今日の短歌】

          水槽の中に2人で眠ってる まぁるくなって猫になろうか ✎*。雨の日の小さなアパートで 窓にいっぱいの雨。 まるで2人して水槽の中にいるようだ。 起きるのはもう少し後にしよう。

          【今日の短歌】

          2023.5.14の詩

          たった1小説の メロディと歌詞に 出会って 嗚呼 この曲に 出会うために 生きていたと 思う瞬間が あるように 会っている この瞬間だけが 愛おしくて 切ない 本当は 「アナタヲヒトリジメシタイヨ」

          2023.5.14の詩

          2022.4.12の詩

          コーヒーをブラックで 飲むことを教えてくれた 菜種梅雨と言うんだと 教えてくれた いつも後頭部に 寝癖のあとがある人 わたしはセーラー服の スカートの折り目ばかり 気にしてた… めがねをコンタクトに変えた ハナミズキが白く白く 咲いていた ━━━━春だった━━━━

          2022.4.12の詩