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#68「書くという行為の素晴らしさについて」

久しぶりにシャープペンシルを握り、紙に言葉を書き連ねてみたが、結論すごく良かった。何が良かったのかと言われると、充実感だろうか。書くという行為によって、知らないうちにものすごい集中モードに入り、あっという間に1時間が経過していたのだ。これだけ深く集中できたのは本当に久しぶりではないだろうか。

会社が作成している人材育成プログラムを自らも実践してみた。過去の私について、場所や人、感情という大きなテーマをもとに思い出したことを自由に書き出すというもの。正直当初は面倒くさいと思っていたが、振り返りながら書き出す作業は想像以上に面白く、充実した時間を過ごすことができた。

果たしてこれは、書くという行為が素晴らしいからなのか、人生を振り返るという行為が素晴らしいのか、はたまたその両方に取り組むことが私の内部でシナジー効果を生んだのか。いずれにせよ、振り返ることと書き出すことは今後も取り入れていきたい。

過去を振り返る中で、これからやりたいことがどんどん溢れてきた。祖父母との記憶を思い出せばまた一緒にキャンプや旅行をしたい、今度は自分がセッティングをして恩返しをしたいと思うし、旧友であれば久しぶりにご飯にでも誘い、ゆっくり語り合いたいと思った。時間は限られている。手遅れになって後悔しないためにも、思いついた衝動に身を任せて物事を進めていきたい。そんな自発的な思いが生まれたのだ。

中学生や高校生の頃は日々シャーペンを握りしめ、ノートや裏紙にとにかく書き続けた。日々の計画から覚えなければならない歴史用語や化学式、それから受験の中での苦しみや心の思いをノートに正直に綴った。私の生活の中で、書くという行為が大半を占めていて、人生に大きな影響を与えていたように感じる。

書くことで、脳の奥の方にある部分がフル回転されてる感覚がする。書く行為によって刺激され、集中力が急上昇し、やる気スイッチが入る。この現象がしばらくの間続く。それも夢中だから、楽しめていて、興奮状態にも近い。

何故最近は書くという行為をしてこなかったのか。PCやスマホへタイピングして入力することも大切だけど、ペンを持ち、実際に紙に書くことでしか味わえない何かがある。書くことで理解力や記憶力が何倍にも向上する。デジタルの時代だからといって、紙を全て無くす必要はないだろう。紙に書くことでしか生まれない価値は必ずある。

これからはアナログとデジタルをうまく分けながら活用していきたい。

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