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Haruki Takakura / 高倉 遥輝
2022年1月17日 17:06
15.Jan.21xx(☀︎ →☔︎)の続きを読み進める。15.Jan.21xx(☀︎→☔︎→☀︎) 海岸に着く私たちを、遠くから見つめる彼ら。その目は、私たちを流木同様に自然の一部として捉えているようだった。だが、エイリアンではなく、あくまで同じ星の物体として捉えていたように思う。なぜなら、彼らの姿勢や動向に焦りは見えず、あたかも迷い込んだ子羊を迎え入れるかのように、ドッシリと構えていたか
2021年11月30日 00:46
21xx年を生きた人物の旅行記をゆっくりと読み進める。13.Jan.21xx(☁︎) 世の中は恐ろしく透明になった。 何もが透けて見えるくらいには、至る所に監視の目がある。衛星システムのレベルが格段に上がり、2000年代前半に発展途上国と呼ばれていた国々が、衛星システムやそれらを用いた情報技術の業界において、発展しすぎて困るほどのレベルに達した。無論、監視の目を背けるための情報バリア技術も非
2021年11月17日 19:25
「野良猫に餌やり禁止」ここ最近、そんな看板を見ることが増えた。別に野良になりたくて野良になったわけではないのに、と思いつつもその公園からは少し距離を置く。最近気に入っていた公園だったのに。その公園は日当たりが良い。特に端っこに置かれた黄色いベンチは、昼寝にもってこいの特等席だった。人間も全く来ない。都会の喧騒の中、人間にほとんど会わずに済む場所は珍しかった。だが、「野良猫に餌やり禁