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153.【イチローの0→1&1→∞論】「見える形で、イチローがいる」ということ
イチローほどの打者は、これから先に生まれるのでしょうか。
野球好きとして、また一野球人として、そんなことを思います。
破竹の勢いで記録を打ち立て続ける大谷翔平選手とはまた違った、天才の形。
そんなイチローがご自身のことや、大谷翔平選手について、今から4年前に話をされている動画を拝見しました。
超貴重なお話ですね。
イチローはこのインタビューで、短いながらもいろんなことを語っています。
王監督と打撃論を共有されていることから始まり、同じ価値観で語れる人がいるかどうか、というところから大谷翔平はどうか、という流れで話が進みます。
大谷翔平選手がまだ日本にいる頃です。
メジャー挑戦はこれから、というときにイチローは大谷翔平選手のバッティング技術をお話されていますが、「”特別”って言われちゃうタイプ」だとおっしゃっていました。
身長が2メートル近くあり、ピッチャーでは160km/hを投げ、バッターではとんでもないホームランを打ち、それをボクとは全然違う、とイチローは話していました。
特別だと世間から認知される。
大谷翔平だから、ということなのかもしれません。
さらに話は進みます。
何をすればイチローのような打者になれる?
これに対しての回答が、とてもシンプルなものでした。
「見える形でそこにいる」
「見てればイメージできるじゃないですか」
「それを具現化できるかどうか」
見える形で、イチローがいる。
それがイチローになる方法。たしかに。
イチローになりたければイチローを見てイメージして具現化すればいい、と。
簡単に言えばですよ、とおっしゃっていますが、確かに真理です。
ただ、続けてこうも話していました。
「ないところから作り上げるのは難しいことですからね」
今、メジャーリーガーになりたい、と子どもが言う、そう言える時代がこんなに早いタイミングできていると。
そうやって記録は塗り替えられていくんじゃないか、と。
イチローはなにもないところから「イチロー」を創り出してきた。
その野球を観られてきたことは、本当に貴重なことかもしれないですね。
カタカナの「イチロー」がボクを作ってきた。
その言葉には、0から1を創り上げてきた重みがあります。
その考え方、生き方は、今を生きる僕たちにも言えることではないでしょうか。
こうなりたい、こういう人生にしたい。
見える形でそこに具現化した人がいる、という状況だとしたら、それがどれほど恵まれたことなのか。
野球で言うと、大谷翔平選手の活躍により「二刀流を目指すぞ!」と意気込む才能溢れる子どもが、またいずれ大谷翔平選手の記録を塗り替えていくのかもしれませんね。
確かに0から1を生み出す人は、再現性がないかもしれません。
これは「特別」な人だからできた。
イチローだから、大谷翔平だから、孫正義だから、スティーブ・ジョブズだから……。
様々な「特別」な形はありますが、それを塗り替えていく人は先人の1をさらに大きく広げていった人です。
0→1を生み出した人の後を追って、1を10にも100にも、∞にもできる。
そうやって再現性があるからこそ、0→1の特別がなくとも素晴らしい形を創り上げることができるのかもしれません。
周りに0→1のえげつない才能の持ち主はいますか?
あなたはそうですか?
違うとするのであれば、どうやってその人たちのように、あるいは理想の形にしていくのでしょうか?
僕も自分に問いかけます。
僕は才能の塊でも何でもない普通の人なので、1→∞を実現している人たちと共に日々努力しています。
見える形でそこに具現化した人がいるのです。
また7年連続首位打者を獲ってメジャーリーグに挑戦するような人が出てくるのでしょうか。
野球ファンとしては楽しみです。
そして、どの世界でも0→1の人には憧れますが、できる限りその人たちのステージに近づこうと思うのであれば。
僕も徹底して、1→∞として創り出せるように、見える形をひたすら再現します。
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