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歯科医院の精神病理

今朝は朝から八王子のクリニックへ。
5年目の男性ドクターと歯科衛生士がもめているとのことで仲裁に。

歯科医師とスタッフは、能力と考え方の違いで揉めることが多い。そして、コミュニケーション不足がこの溝をさらに深める。

女性スタッフは患者さん思いで正義感にあふれる方が多い。クリニックにとっても大切にしたい部分だ。何かしてあげたいとか、悪い部分は潰したいとか、そんな気持ちは大事にしたい。

一方で、歯科医師は俯瞰的にみて必要のないものに労力をさかない判断をすることも多い。勉強のできる先生ほど、この傾向は顕著だ。

エビデンスのない治療をする必要なんてない、という正しい判断を待ち構えるのは、患者の何か触ってほしいという気持ちとそれをあたたかく包含する女性スタッフの気持ちだ。

さて、この溝を埋めるのは本来は漢気か立ち回りである。
少々めんどくさくても説明やお話で付き合ってあげるのか、プラセボ的な加療でもろもろの負担の少ないものをチョイスできるか。

こういうことのできるドクターが減ってしまい、裏付けのない正義感を持つ人は以前より騒ぐので、僕みたいな仕事があるんだな、と思った朝。

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