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〔自分と出会う言葉〕「君の能力はナンバー2の時に発揮される」

人から言われた言葉によって、励まされたり、傷ついたり、嬉しかったり、悲しかったり、様々な感情を抱えることがあります。

また、自分の意外な部分(長所も短所も)に気づかされることもあります。

いま、昔のデータを整理しているのですが、色々な媒体に保存されていている日記やメモ書き、書きかけの物語などを、少しずつ読み返しています。

(読んでしまうと、整理がおろそかになっちゃうんですけど・・(-_-;))

その中から、今の自分に影響を与えてきた言葉についてのエピソードを書いてみようと思います。


君の能力は、二番の時に発揮される

気まずいランチの正体

昔々・・

苦手な上司がいました。

ある日、『ランチに行こう』とその上司に誘われました。

嫌だな・・・と思いつつも、たまには誰かとランチもいいか。

そう思い、行くことにしました。

私だけをランチに誘うのは、何か秘密の話があるのかな?

たまたま、誘う人が居なかったかな?

なんで、行き先がドッグカフェなんだ?

そういえば、上司は犬好きだったなぁ。

顔もわんこっぽいし・・。

例えるなら、「不良っぽいシーズー」かな。

あかん、あかん。吹き出しそう。

料理を待つ間、こんなことを考えながら上司の顔を見つめていました。

『ランチに誘われた理由を考えているやろ?』と、上司が私に言います。

『はい、そうです。何かお話があるからですか?』と私。

どうやら、上司が私に伝えたかったのは新しい人事のことでした。

「○○さんの補佐をしてほしい」

上司は、私をリーダーに抜擢するより、一歩引いて全体を見渡し、サポートするポジションに向いている。

私の適性をこのよう判断したようです。

そして言われたのが、次の言葉です。

君の能力が発揮され、仕事で輝けるポジションは、ナンバー2の立場でいるときだと思う


え~そうなんだ! なるほどね。


・・と、その言葉から、私は高校時代のことを思いだしていました。

高校2年生までは・・・

中学時代はごく普通。でも、高校からは、入試の成績を含めて私の成績は高校2年まではずっとクラスでトップでした。

女子に負けているのが悔しかったのか、秀才の男子グループからは嫉妬されました。軽い嫌がらせなどもありました。

そりゃそうですよね。

彼らは、予備校に通って必死で勉強。
私は、予備校にも塾にもいかず、宿題もよく忘れていましたから。(自宅で勉強はほとんどしなかったので)

あ、成績が良かったことを自慢している訳じゃないです・・・

入試の時は、

好きだった先輩と同じ高校へ行きたくて必死で勉強した結果、入試の点数は高得点がとれたのです。

定期テストの前は、記憶力と集中力で、いつも一夜漬け。

勉強嫌いでも超まじめだった私は、授業中はノートをとり、先生の話はちゃんと聞いていました。

テストに出そうなところはこのあたりでは‥と言う「勘」が働いたということもあります。

その結果、暗記で対応出来る科目が高得点で、暗記で対応できない理数系科目が普通。でも、総合順位は一番でした。

一番って・・・

目立ちたくないのに目立つんですよね。

成績が公表されるから。

(当時は、順位とクラス・氏名は学年順位20位までは廊下に貼りだされていました)

私の知らない人が、私の事を知っている。
先生からも期待される。
悪い点を取ると、「どうした?」と言われる。

成績を落とせないので、常に緊張。
試験前はプレッシャーで胃が重くて仕方ありませんでした。

・・・もう、トップでいたくない。
・・・本当は私、頭なんて良くないのに。

高校3年に進級する時、クラス選択で、大学へ進学する気もないのに国公立大進学コースを選びました。

ここなら、授業が厳しいし、学年上位の同級生が多くクラスでトップにはなれないだろうとの思惑通り、定期テストの順位は、クラスのトップになれませんでした。

2番って、なんて素敵なんだ

順位は落ちたものの、一夜漬け効果で、まだ、クラスで2位。

ただ、1番にならなくてもいいと思うとホッとして、毎日が楽しくなりました。

追われる立場でなく追える立場になってみると、勉強が嫌いだったのに
勉強をしたいと思うように・・。

あと少しで届きそうなものを追っている時に、エネルギーが出る。

頭もさえるし、アイディアもたくさんでる。

何より「2番」は居心地がいいということに、不動の2番になって、気づきました。

前に人がいることで、少し余裕が生まれるんです。行き先を自分でかんがえなくていいというか・・。

・プレッシャーに強くない
・目立つのが好きでない
・追う時に出るエネルギーが強力
・一番前や上より、少し低い位置が安心できる
・物や人を観察する癖がある

こんな私の資質や性格を、あの苦手だった上司は見抜いていたのでしょうか。

上司の思惑(?)通り、課長補佐の立場となった私は、仕事の中に楽しみや喜びを感じる事ができました。

いまでも、私はチームのリーダーになるより、リーダーの補佐の立場の方が自分らしく働けるような気がします。


部下の立場 時には辛く、時には気楽

ただ・・

部下は選べる場合もあるけど上司(上長)は選べないことが多いです。

働くとは本来、「傍を楽にする」というもの。

自分の周りの人、特に自分の直属の上司が楽に仕事ができるようにあれこれ気を配って支えることで、上司は上司本来の仕事に集中することができます。

上司本来の仕事=考えたりマネジメントをする時間を持つことで、結果として部下である私も楽になる。

とはいえ・・・

「こんな人の補佐をするのは嫌だ」と思うことが少なくはありませんでした。

ハラスメントを受けたわけではないけれど、支えることが無駄というかあほらしいなぁと思うことも。

少しでも尊敬できる部分や憧れる部分がある人のことを支えたいなと思います。

そのために、自分自身のことも高める努力をしなくては・・(自戒を込めて)

・・おわり・・


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