私なりに、赤色を着る理由を考えてみたー私がお店を開いたら扱いたいもの(古着)ー
赤色のドット柄ワンピース
私は数年前に、この赤色のワンピースを古着屋で購入した。
それはおそらく、赤色に惹かれたことが大きいように思う。
「腕輪/ブラスレットで自分を再確認する」の記事でも書いたが、ここ最近は赤色に惹かれてしまうのだ。
それは何故なのか。
赤色
世界の始まりを語る神話では、多くの場合、大地は「赤」で表されるという。(科学的にも、地球上に最も広く存在する顔料は酸化鉄らしい)
また、多くの文化で、赤色は大地の凝固した血液だと考えられているそうだ。
ヘブライの伝承では、最初の人間は赤い粘土から造られたといわれ、
ポリネシアでは、火と柱の神がある島の浜辺の赤い砂で形作った女、
チベットでは、神々が作り上げた赤い肌の人間、
中国では、雨粒に含まれる赤い粘土が人型の窪みにたまって形作られ、太陽の光で命が吹き込まれたと考えられているという。
生命の血にも死の血にも、男性女性どちらにも関係するという赤。
(アンヌ・ヴァリション「色 世界の染料・顔料・画材 民族と色の文化史」河村真紀子、木村高子訳を参考にしました)
赤色の魅力、赤色の着こなし
色の象徴性は多々あり、赤色もそうである。生命の血、豊穣、守護、戦い、特権、死…色々なことと関係している。
世界の始まりを語る神話では、多くの場合、大地は「赤」で表されたり、神話や伝承で最初の生物の誕生で赤色が関係することは、やはり、赤色が人間の心を長らく引き付けてきた証拠だと思う。
やはり、自分に流れる血の色であり、人間をはぐくんできた大地の色であることが、赤色を通して自分を見つめているように思えてならない。
そして、私がその赤色のワンピースに惹かれたのは、その赤色の強さに惹かれたからかもしれない。豊穣や戦いの象徴性に。
赤色を身にまとうことで、生命力、強さ、そういったものを近くに置いておきたい、そう思うのかもしれない。
だけれど、赤一色では主張が強すぎる。
この赤色のワンピースは白のドット柄だが、これに合わせるものー靴下やその他アクセサリーなどーも、そのドットの色に合わせて白色にすれば、主張が抑えられるなと思う。
ちなみに、「白色は数多くの葬儀や宗教で重要な役割を果たし、たいていの場合、肯定的な意味」を持つという。
白を身につけることで、肯定的な意味を付加できるのなら(否定的な意味を持つ場合ももちろんあるだろうが)、素敵だと思う。
もちろん、洋服を着るうえで、その色の象徴性を考えて選ぶわけではない。
ただ、それが気に入ったから着るだけである。
けれど、時々、自分は何故この洋服に惹かれたのだろう…なぜこの色を着ようとするのだろう…
それを考えてみると、面白いかもなあと思った次第である。
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