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17歳の肖像

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

2009年のイギリス映画。'60年代のロンドンを舞台に、思春期の女の子が経験する大人の男性との恋を描いた作品です。原題は “An Education”。

主演はキャリー・マリガン。彼女の映画デビュー作は『プライドと偏見』でした。

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さて、こちらの作品、わたしの得意な “覚えてない案件” です。

いつもわたしの note をご覧くださっている方には、もうおなじみかもしれませんね。いや、お恥ずかしい。エヘヘ。

▼ はじめていらしてくださった方へ
 わたしの映画 note では、しばしばこんなことがあります。笑

ストーリーの詳細はほとんど忘却の彼方……ではありますが、部分的に覚えているのはこんな感じ。

○ 主演の女の子(キャリー・マリガン)がすごく可愛かった!
○ オープニングクレジットがお洒落だった♩
○ 同世代より大人びた思春期の子の「背伸び」&「ドキドキ」
○ 結末はハッピーではなくてビターな感じだった

キャリー・マリガンが、とにかく可愛い♡

キャリー・マリガンは 1985年生まれのイギリスの女優さん。本作の演技でアカデミー主演女優賞にノミネートされました。

オスカーの受賞は惜しくも逃しましたが、英国アカデミー賞では主演女優賞を受賞しています。

という訳で、実力があるのはもちろんのこと、それより何より、とにかく可愛い!♡

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ほらっ♩ 可愛いでしょう?

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'60年代のお洒落なファッションが盛り沢山なので、この時代のレトロなスタイルが好きな方には参考になるかも♩

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ドレスアップするシーンもあります。

普段の制服姿も可愛いの♡

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煙草なんて吸っちゃったりしてね。

本作で演じるキャラクターは、背伸びしている女の子なのです。

学校の先生や両親など、勉強やルールを押しつけてくる大人に対して、自分の考えを主張したいお年頃。

この主人公を “まっすぐ” だな、と思うのは、反抗のしかたも正面から堂々と行くところ。

コソコソしないの。納得のいかないことは「わたしはこう思う」「こうしたい」と面と向かって言う子なんですよね。

・・・

思春期って、精神的に早熟で聡明な子ほど「もどかしさ」や「生きにくさ」を抱えているんじゃないかなぁ。

「自分の考えで行動したい!」
「一人前として扱われたい!」
という気持ちは、とてもわかります。
わたしにも覚えがある~。苦笑

けれど、10代という年齢ゆえの “未熟さ” はどうしてもあるんですよね。これは当人にはわからない。まだ。

年齢を重ね、人生経験の蓄積ができて初めてわかる、思春期の青さ--。

オープニングがお洒落

'60年代のイギリスの雰囲気と、学校の教科をモチーフにした可愛いイラスト、思春期の女の子たちの学園風景。音楽も当時の感じで、良いですね♩

大人の世界をのぞく「背伸び」と「ドキドキ」

16歳の少女ジェニー(キャリー・マリガン)は、ある雨の日、年上の男性デイヴィッド(ピーター・サースガード)と出逢います。

ジェニーは成績優秀で、ちょっと大人びていて、パリに憧れている女の子。

スマートでソツのない(ついでに、口で丸め込むのも上手い。笑)デイヴィッドに接近され、あっという間に恋に落ちてしまいます。

デイヴィッドは、ジェニーがこれまで知らなかった世界を次々に見せてくれます。

華やかなファッションに身を包み、芸術を語り、良いお店で食事をして--。そりゃあ「ぱぁぁぁ♡」って目がきらきら、ハートになっちゃいますよね。笑

ジェニーは、デイヴィッドの友人たちに混じって行動を共にします。音楽会に、クラブに、絵画のオークション――はじめての世界、はじめてつき合う大人の人々。

子どもだと思われないよう、彼らと対等につき合えるよう、めいっぱい背伸びをするジェニー。

学校や家庭では会うことのないタイプの人たち。憧れるけれど、どこか得体の知れない部分も。ちょっと怖いようなドキドキ感……。

・・・

本作を観ていたら、ある記憶が思い出されました。

わたしが中高生だった '80年代。若者の間では「サーファー」が大流行していました。

本来「サーファー」は、ハワイのロコなど、“サーフィンをする人たち” のファッションやライフスタイルを指す言葉でした。

ところが、流行が盛り上がるにつれ、実際にサーフィンをしないのに、彼らのファッションだけ真似する人もいて、

「丘サーファーなんてダサいよね!」

という風潮があったのです。笑

当時中学生だったわたしも、ご多聞に漏れず、

「丘サーファーなんてダサいよね!」

と、サーフィンデビューするべく、サーファー雑誌『Fine』で見つけたサークルへ見学に行ったことがあるのです。

当時住んでいたのは、埼玉県。
海なし県。
果敢だな、10代のわたし。笑

いざ、サークルを主催する埼玉県内のサーフショップへ!

おぼろげな記憶では、
「仲間に入りたい」と若い子(わたし)が見学に来てくれた!
--と、サークルのみなさん、歓迎ムードだったように思います。

ですが、知らない大人の人たちばかりで、怖くてドキドキしてしまって。
結局、一度だけ見学して、それきりでした……。苦笑

ビターな結末

本作の物語は、紆余曲折を経て、ちょっとビターな結末を迎えます。生意気盛りとも言えるジェニーは、ここから何を学んだのでしょうか?

映画の王道的なカタルシスを得られる作品ではないけれど、観た後、あれこれ語りたくなる映画だと思います。(特に女性は)


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