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ボーダー

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

2008年のアメリカ映画。ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ扮するニューヨーク市警のベテラン刑事コンビが、証拠不十分により法の裁きを逃れている凶悪犯ばかりを狙った謎の連続殺人事件を追う姿を描いた、犯罪サスペンス作品です。原題 "Righteous Kill"。

出演は、『タクシードライバー』、『レナードの朝』のロバート・デ・ニーロ、『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』、『スカーフェイス』のアル・パチーノ、両名のW主演。

監督は、『フライド・グリーン・トマト』、『アンカーウーマン』のジョン・アヴネット。

大前提:『ゴッドファーザー』は最高♩

今回この note でご紹介する作品『ボーダー』の話を始める前に、まず大前提としてお伝えしておきたいのが――


ゴッドファーザー』シリーズ
大好き最高
特に1は すべてが完っっ璧な映画

ということ。
こちらの記事で熱い愛を語っています。

2作目の『ゴッドファーザー PART Ⅱ』(1974年)では、コルレオーネ・ファミリーのドン、ヴィトー・コルレオーネの青年時代をロバート・デ・ニーロが演じています。

そして、ヴィトーの三男であり、父亡き後ファミリーのドンの座を継いだ主人公マイケル・コルレオーネを、1作目に引き続きアル・パチーノが演じています。

ババーン! これですよ、これ!♡
『ゴッドファーザー PART Ⅱ』より。若きヴィトー(父)役のロバート・デ・ニーロ(左)と、マイケル(息子)役のアル・パチーノ(右)。

デ・ニーロとパチーノ。いや~、どちらもカッコイイ!!♡

作中では2つの時代が描かれており、父ヴィトーが若い頃にマフィアとしてのし上がってゆく過去のパートと、ヴィトー亡き後マイケルがファミリーのドンとして苦悩する現代のパートが別々のシークエンスとして描かれる構成になっているので、厳密に言うと二人が同じ画面内で “共演” するシーンは無いんですよね。

デ・ニーロとパチーノ、2度目の共演作

その後、両雄デ・ニーロ&パチーノは、『ヒート』(1995年)という作品で夢の共演を果たすことに。

『ヒート』(1995年)/監督:マイケル・マン

おっ。ヴァル・キルマーも出ているではないですか! 『トップガン マーヴェリック』では「アイスマン」としての再登場、胸アツでしたね!涙

ええ。もちろん観に行きましたとも♩

・・・

そして、『ヒート』に続く2度目の共演作となったのが、本作『ボーダー』(2008年)。

『ボーダー』より。NY市警のベテラン刑事コンビを演じた。デ・ニーロ演じる「ターク」(左)とパチーノ演じる「ルースター」(右)。

最近だと、Netflix作品『アイリッシュマン』(2019年/監督:マーティン・スコセッシ)で再びファン歓喜の共演を見せてくれました。これが3度目。

・・・

――ということで、『ゴッドファーザー PART Ⅱ』を除く、デ・ニーロとアル・パチーノの共演作は、今のところ下記の3作品だけということになります。

○『ヒート』(1995年)
○『ボーダー』(2008年)
○『アイリッシュマン』(2019年)

これは「レア」と言えるのでは? レアですよね♩

そんな夢のようなレア作品を見つけてしまったからには、期待ワクワクで観てしまうのが人情というもの。笑

デ・ニーロとパチーノの共演!と聞いて、こりゃ『ゴッドファーザー』好きとしては期待するでしょう、と。

(鑑賞時の感想ツイートより)

残念ながら、映画としてはイマイチ……

大好きなデ・ニーロさん。大好きなアル・パチーノ。

(デ・ニーロにだけ「さん」付けしているのは、特に深い意味はありません。好きな俳優さんで、ふだんから親しみを込めて「デ・ニーロさん」と呼んでいるため。一方、アル・パチーノも同じくらい好きだけれど、イメージ的に「さん」付けはなんだか違うなぁ……という感覚があるので、いつもフルネームで呼ぶことが多いです)

演技も存在感も抜群の、スターとスターの共演。なのですが……

確かに、デ・ニーロ&パチーノの渋い姿を全編でたっぷり拝める♡…のだけれど、映画としてはややイマイチかなぁ、という感想。

(鑑賞時の感想ツイートより)

そうなんです。イマイチ面白さに欠けるのです。悲

この二人のご尊顔を拝するだけで、映画ファンとしてはうれしいんですけどね。

・・・

う~ん。何がいけないんだろう……?
まずは、脚本

どんでん返しも中途半端な印象。むむ残念。

(鑑賞時の感想ツイートより)

ちなみに、あらすじはこんな感じ。

互いに尊敬しあい、強い絆で結ばれたタークとルースターは長年パートナーを務めてきたニューヨーク市警のベテラン刑事。正義感ゆえに熱くなりがちなターク(ロバート・デ・ニーロ)と冷静沈着なルースター(アル・パチーノ)の名コンビで、幾多の悪党たちを刑務所送りにしてきた。
それでもなお、多くの重犯罪者たちが法律を盾に警察の追及をかわし、のうのうと暮らしていた。ところが、そんな悪人ばかりを狙った連続殺人事件が発生、容疑者が警察関係者である可能性が高まる中、やがてタークに疑いの目が向けられていくが…。

(allcinema『ボーダー』解説より)

観客をミスリードする狙いの、ある “仕掛け” が、いまひとつ効果的に働いていない気がします。逆にわかりにくくて混乱するだけ、というか。加えて、なんとなく終盤あたりからオチが見えちゃう練りの甘さも。

あと、余談なのですが、本作の原題は "Righteous Kill"。直訳すると「正義の殺人」。うん。なるほど。(含みのある笑い)

・・・

それから、監督(ジョン・アヴネット)の力量? なのかな。
演出。撮り方。編集。――といったもの。

特別公開された、こちらの本編冒頭5分をご覧いただくとなんとなくわかって頂けるかと思います。

なんだろう…… せっかく素敵な俳優さんが二人も出ているのに、音楽の使い方とか、映像の切り取り方といった “見せ方” がありきたりで “お安い” 印象が否めないんですよね。ううう…… 勿体ない。悲

・・・

本作の前の共演作『ヒート』の方はわりと評判が良いみたいなので、そのうち観てみようと思います♩


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