スライディング・ドア
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
グウィネス・パルトロー主演のラブ・ストーリー。でも、ちょっと面白いのは、パラレル・ワールド(並行世界)で同時に進む2通りの恋の展開を描いているところ!
主な登場人物
○ ヘレン(グウィネス・パルトロー)
広告代理店に勤めている。彼氏のジェリーと同棲中。
○ ジェリー(ジョン・リンチ)
作家志望。ヘレンに内緒で浮気している。ダメンズ。笑
○ ジェームズ(ジョン・ハナー)
ある場所で偶然ヘレンと知り合うが……。
すべては地下鉄の駅から始まった
物語の始まりは、ある日の朝。主人公ヘレン(グウィネス・パルトロー)が「会社に遅刻してクビになってしまう」という出来事からスタートします。
ヘレン、社内でヒンシュクを買うの図。笑
仕方なく、帰宅するために地下鉄の駅へ向かうヘレン。ここで、思いがけない大きな分岐が訪れます。
今になって思えば、この子が “運命のいたずら” の張本人では……笑。ヘレンにとっては「天使」か「悪魔」か……? そう思うと、実に面白い!
ほんの一瞬のタイミングの差で、ホームに停車していた地下鉄のドアが閉まってしまい、ヘレンは乗り遅れてしまいます。(駆け込み乗車はおやめください。笑)
これをきっかけに
A)地下鉄に乗れなかったヘレン
B)地下鉄に乗れたヘレン
の2通りの世界に分岐して、並行しながらストーリーが展開してゆくのですが――。
ふたつの世界で同じ登場人物が、違う出来事を体験して……。
こういうパラレルなお話、わたし大好きです!!
パラレル・ワールドと恋愛映画
パラレル・ワールドといえば、SF映画でよく使われる題材(タイム・トラベルと同じくらいに!)――ですが、わたしは個人的に「恋愛モノとの相性も良いのでは?」なんて思います。
なぜか?
リアルな世界では、恋愛ほど「もし、あの時○○だったら……」によって展開や結末が変わるものってないように思うのです。ほら。わたしの大好きな小田さんも歌っていたように。
あの日 あの時 あの場所で
君に会わなかったら
僕等はいつまでも
見知らぬ二人のまま
(ラブ・ストーリーは突然に/小田和正)
これまでの人生の各ジャンル(恋愛、結婚、子育て、友人、仕事)をふり返ってみても「もし、あの時○○だったら……」と、思いを巡らせる機会がいちばん多かったのは、恋愛だったような気がします。
恋人とケンカしてしまった時。相手の浮気を知ってしまった時。上手くいかなくなって、お別れしてしまった時――。
はぁ……。どこでボタンをかけ違えちゃったのかな……?
なぁんて、思ったことありませんか?
わたしは、ありましたねぇ~。(遠い昔のことですが。笑)
でも、いまは基本的に「起こることは、すべてベスト!」という考え方をしています♡
並行世界の見せ方が秀逸
「タイム・トラベル」や「パラレル・ワールド」を描いた作品って、ともすれば、観る側が混乱してしまうこと、多いですよね。出来事の因果関係がわかりにくくなってしまったりね。
(わたしは、たまに「図解プリーズ!涙」って思います。笑)
本作は、そのあたりがとても上手に作られています! 監督・脚本のピーター・ハウィットの力でしょうか。なので、余計なストレスなく作品の世界を楽しめましたよ~♩
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