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リトル・ミス・サンシャイン

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ほっこりした気持ちになれるコメディ映画。

美少女コンテストに憧れるメガネ&ぽっちゃり少女のオリーヴと、個性的なその一家が、ポンコツの黄色いワーゲンに乗って、はるばるコンテスト会場を目指すロードムービーです。

ちょっと残念な家族たち

オリーヴの家族たちが、みんな、ちょっと変わっていて面白い!

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オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)
 ぽっちゃりのメガネっ子。美少女コンテストに憧れている。素直。
パパ(グレッグ・キニア)
 成功論を説くライフコーチになろうとしているが、売れていない。
ママ(トニ・コレット)
 唯一マトモ。個性的すぎる家族をまとめるのに苦労している。
おじさん(スティーヴ・カレル)
 ゲイの文学研究者。恋人にふられて最近自殺未遂を起こした。
おにいちゃん(ポール・ダノ)
 「沈黙の誓い」を立てていて一言もしゃべらない。冷めている。
おじいちゃん(アラン・アーキン)
 ヘロインを使用して老人ホームを追い出された。かなりハチャメチャ。

写真とプロフィールを見ただけで、なにか面白いことが起こりそうな予感がしませんか?

わたしは、孫が可愛くて仕方ない不良のおじいちゃん、実はいろいろ考えていたり感じたりしているおにいちゃん、インテリだけど豆腐メンタルのおじさん、それぞれに笑えるシーン&良いシーンがあって、好きです♩

「勝ち組」「負け組」というけれど……

家族のそれぞれが、よくいわれる「勝ち組」とは対極の、残念な感じのキャラクターなのですが、みんな精いっぱい生きているし、愛すべき人物なんですよね。

成功論にこだわるパパ。オリーヴが憧れる美少女コンテストも、競争に勝たなければクィーンにはなれない世界。「勝ち」って一体なに? 誰が勝敗を決めるの?

「成功」とか「競争で一番になること」が良しとされ、それが「幸せ」のゴールのように語られるアメリカの風潮を、ユーモアで笑い飛ばしている作品にも思えます。

いちばん好きなシーン!

美少女コンテストに向かう道中で、オリーヴはふと不安になります。普段は素直で無邪気だけれど「本当に自分はコンテストで優勝できるほどの可愛い女の子なのだろうか?」という考えが頭をよぎるのですね。

いつも可愛がってくれるおじいちゃんと二人きりになった時、こんな会話をします。

Olive:Grandpa, am I pretty?
Grandpa:You are the most beautiful girl in the world.
Olive:You’re just saying that.
Grandpa:No! I’m madly in love with you and it’s not because of your brains or your personality. It’s because you’re beautiful, inside and out.
オリーヴ:おじいちゃん、私って可愛い?
おじいちゃん:お前は世界中で一番美しい女の子だよ。
オリーヴ:そう言ってるだけでしょ。
おじいちゃん:違うさ! 俺はメロメロにお前が大好きなんだ。それはお前の頭の出来がいいからとか、性格がいいからじゃない。お前が美しいからなんだよ。内側も外側もね。

わぁぁん! おじいちゃぁぁぁ~ん!!(号泣)

無邪気な子ども時代から思春期にさしかかった頃、「自分の容姿って、みんなと比べたら実は大したことないんじゃないか?」と、ハタと気づいてしまったり、自信をなくしてしまったこと、ありましたよね。

そんなとき、こんなふうに言ってくれるおじいちゃんがいてくれたら……。わたしは母親から「アンタはけっして美人じゃないんだから、いつも笑ってなさい」と言われましたっけ……。悲。オリーヴがうらやましい。涙

子どもの頃にかけられた言葉って、自己肯定感の成長にすごく影響するんですよね~。わたしは、この映画のおじいちゃんを見習って、わが家の息子には「イケメン!」「男前!」と言い続けて育てました!笑

ほっこりします! おすすめ♩

すっかり話が脱線してしまいましたが、ヘンテコな彼らのやりとりに笑って、わちゃわちゃケンカしながらも一緒にいる家族のあたたかさに “じ~ん” として、観終わった時に “ほっこり” できる、おすすめ映画です!


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