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時間を忘れて読んでしまうという楽しさを、ぜひ。

読書には、人それぞれの楽しみ方があります。誰かに押しつけられる必要なんて無い。

有名なものを読むのも自由。その本を読んだとか、タイトルを知っているとかが、カッコいいとか、ある種のファッションになるケースもあります。もちろん、それも自由。

かなり古いけど、渡部昇一さんが、「知的生活の方法」に書かれていた、「ゾクゾクするほど面白い」という感覚が得られるかどうか?というのが、私の中では、読書をした時の楽しさの基準になっています。

もう、かなり昔の本なので、事例やオススメされている内容は時代に合わないとは思うのですが、学ぶことや、読書、知識に対する実直さ、誠実で正直な姿勢には、今でも共感しています。

ともあれ、「ゾクゾクするほど面白い」という感覚!

早く早く、次へ、次へ、と読み進めたい感覚。

久しぶりに、そんな感覚で本を読めました。

コーヒーを入れて、本を読みはじめて、しばらく時間が経って、「コーヒーでも飲みたいな」と思ってカップを見ると、随分前に用意したコーヒーがまだ全然減ってなくて、すっかり冷めきって……

読んでいるのが楽しくて、コーヒーのことも、つい忘れていました。

佐藤正午さんの「月の満ち欠け」

ミステリーというのか、ファンタジーというのか?

もう会えなくなった大切な人。何年も経った後、その大切な人との約束や思い出を、思い出させてくれる存在に出会ったら?

いったい、どんな風に感じるでしょうか?

時間を超えて、何かを伝えたり、感じたりすることは、現実には難しいことが多い。誰にだって、後悔とか、取り返しのつかないことや、秘密にしたいことがあります。もちろん、変わらない気持ちとか、まごころとかも。

ストーリーを追いながら、そんなことに思いを馳せることができて、満たされた気持ちになりました。

映画化もされるそうなので、楽しみにしています!



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