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カフェ蔵日和で味わうパンと古民家の魅力

   つくば市の和のベーカリーカフェ「蔵日和(くらびより)」でランチしました。店舗はかつての豪農の米蔵を改装したものです。立派な母家の方は「藤右ェ門 栄」という創作イタリアンのレストランになっています。どちらも株式会社アガーノという運営会社の古民家再生プロジェクトの対象となった建築物だとか。

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米蔵を改装した店内な心が落ち着く癒しの空間

 蔵日和は1階がパンとデザートの販売コーナーで、2階がレストランというつくりです。コロナで三密を避けるため、テーブルは半分を空けていて3組しか入れない贅沢な空間です。米蔵なので天井が高く暗いのですが、本物の木だけでつくられた空間に身を置くと心が落ち着き癒されます。

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濃厚で甘いさつまいものスープと「パン番長」のパンが絶品

 ランチはスープ、サラダ、メイン、にドリンクで1580円。それに300円足すと苺パフェのデザートが付きます。パンは隣にあるパン工房で焼いていて、10種類以上の中から3種類選ぶと、それを温めてもってきてくれます。なんでも朝3時からこの道10年の「パン番長」が焼いているとか。

 おススメのごぼうパンで、それにさつまいもと胡麻のほんのり甘いパン、それにライ麦パンを選びました。どれも深みのある味で美味しかったです。そして、なにより絶品だったのが、さつまいもの濃厚なクリームスープ❤️ 正直、すべての中でこのスープが一番完成度が高かった気がします。このスープとパン、それにサラダがあれば、ランチとしては文句なしですね。

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300円で付いてきた巨大な苺パフェに店の良心を感じる

 メインはサーモンときのこのトマトクリームスープ煮と鶏肉とじゃがいものソテーの2チョイスで、私はボリュームのある後者を選びました。ワンプレートにサラダとポテトグラタンが添えられています。じゃがいもがメインとグラタンで重なっているのが惜しかったですが、野菜たっぷりでヘルシーでした。

 そしてそして驚いたのが、苺パフェの巨大だったこと。300円で生の苺に苺とバニラアイスクリーム、ブラウニー、下にコーンフレークまで入っています。850円の間違いじゃないの? 銀座なら間違いなくそれくらいとるでしょうが、これがつくば価格なのか? いえいえ、違うと思います。単に蔵日和さんが良心的なのでしょう。

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豪農の屋敷が立ち並ぶエリアで往時の生活に思いを馳せる

 敷地内にあるブティックのオーナーによれば、このあたりは豪農の屋敷が立ち並ぶエリアなのだそうです。豪農の屋敷というのは、大きな家が1軒建っているわけではありません。公園のように広い敷地内に母屋、分家の家々、蔵、作業所等々、複数の建物があります。小説「壬生義士伝」の主人公・吉村貫一郎のように二百石六人扶持といった家禄の低い武士より、豪農の方がはるかに豊かだったのは間違いありません。

 屋敷の持ち主、つまり大家さんは近くの別の家に住んでいるのだとか。きっと文化財のような屋敷に住むより、高気密高断熱の現代的でコンパクトな家の方が住み心地は良いのでしょう。そのおかげで庶民である私がこうして古民家の素晴らしさを味わえるのですから、大家さんの英断に感謝です。


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