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伊勢鈴蘭さんと松本わかなさんは『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』を見にいくのだろうか


『劇場版アイカツプラネット!』舞台挨拶付き完成披露特別上映会に娘と行ってきました。
初めて本物のSTARRY PLANET☆が観れたこと、久しぶりに大好きなアイカツプラネットの世界に出会えたこと、親子でとても幸せな空間にいれたこと、全てが夢のような気分なのですが、今回は同時上映だった『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』を観て衝撃を受けたというnoteを綴っています。

3次元アイドルヲタクがほぼ未視聴のアイカツ!の10周年記念作品を観て驚いたこと

3次元アイドルヲタクの私と娘(7歳児)はほぼアニメを見ずに育った為、生涯で初めてしっかりとアニメを完走したのが「アイカツプラネット!」になります。その後海外の友人に勧められて視聴した「アイカツスターズ!」に親子で見事にハマって完走、他のアイカツシリーズは観れる機会があればライブの予習のためにチラチラ観てお勉強する程度。
なのでアニメの見方もわからない新参者として毎回新鮮な気持ちで向き合ってはおりますが、お約束的なものはわからず的外れな発言をしているかもしれません。

しかし『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』を観て思ったのです。
「これは当時のテレビ放送そのもの」なのだ、と。
あの頃に一気に戻されるような、当時の空気をそのまま持ってきたような。

1本のお話を形作るフォーマットもそうですし、劇場版の「特別感」がいい意味で無いのです。

アイカツプラネット!の劇場版はどうなるのかな?と今年の初めに2014年放映の劇場版アイカツ!を親子で視聴したところ、アイドルが総出演しライブパートも満載で、まさにアイカツ!の世界がぎゅっと濃縮されたスペシャルな作品でした。
映画って特別だよね、と子どもが喜ぶような演出や構成や衣装に、初期アイカツ!未試聴の我が家の7歳児も目を輝かせて楽しんでいました。

しかし今回の『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』は
人気のキャラクターがセリフ有りで全員出演するわけでもない。
特別派手なイベントが起こるわけでもなくステージが沢山観られるわけでもなく、キャラクターたちの日常が続いていたのです。
まるで数年前から変わらずそこにいたように、そしてこれからもずっと続いていくかのように。

上映会後の帰り道、7歳児は「昔のアイカツの映画は次に見られる?」と聞いてきました。まさかとは思いましたが、我が子は同時上映された『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』をテレビ作品の一つのお話であると思って楽しんでいたようです。これが今回のアイカツ!の映画だよ。と伝えたところキョトンとしていました。

『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』の日常から描かれる、女の子の確かな成長とアイドルの瞬き

アイカツ!作品はオーディションやランキングを決めるステージはあるものの、誰かを傷つけるような優劣をつけるわけではなく、悪役や除け者のいない世界観が一つの特徴であり、アイドルがリスペクトし合い己に挑戦し続ける姿に心惹かれるからこそ、自分としては推しているコンテンツでもあります。

今回の劇場版両作品ともそのエッセンスをぐっと感じられる優しさと成長の物語でありました。

3次元アイドルを推しているとアイドルの成長と消耗される輝きは紙一重であり、永遠はないのだと時々現実を憂うことがあります。

『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』で描かれるのは2次元だからこそ続けられる平穏な日常ではありますが、その日常的な、例えば挨拶の中に確かな成長が見られたり、アイドルとしてだけではなく進路に悩む等身大のひとりの女の子としての想いが伝わってきたり、現実のアイドルや女の子としてのリアリティも感じられました。
この、永遠と思われる「日常」の中で現実的な別れを示唆するような「成長」を描くという見事なシナリオは、3次元アイドルヲタクであり女児の母としても考えさせられるものでした。女の子の成長って見逃し厳禁なんですよねー。変わりたいような変わりたくないような、女の子独特の、周りの変化に敏感になりそれを惜しむような揺らぎが感じられるシーンもあったので、また視聴して確かめたいと思います。

『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』は10年前の少女たちへのアンサーでもある

初代アイカツ!は当時社会現象になったほど、と聞いた記憶はあります。
私はアンジュルムのファンではないのですが

アンジュルム『愛すべきべき Human Life』Promotion Edit

アンジュルムといえば、9名しか実在しないマグロの1級解体師がいたり、書道家がいたり、モデルとして引っ張りだこのメンバーがいたり、赤ちゃんがいたり、まさに十人十色なアイドルグループであります。

この中のメンバーである17歳の伊勢鈴蘭さんは度々アイカツに憧れてきたことを言及しております。

画像加工ができない背景でTiktokを撮影する強者でもあります。

Q20:あなたにとってアイドルとは?

キラキラ輝く存在。私は「アイカツ!」っていうアニメがすごく好き。本当にすごい輝いていて、すてきだなって思えるんです。それを観て自分も笑顔になれたっていうのもあるんですけど、やっぱり自分がなってみても、キラキラする存在になっていきたいなって。まだまだだなって思うんですけど。

https://thetv.jp/news/detail/189941/p5/



また同グループのメンバーである14歳の松本わかなさんも初代アイカツ!のキャラクターユリカ様への憧れを度々綴っています。

アイカツ89話に対する熱い想い。

ハロプロは基本、大きなコンサートやイベントでも自分達でヘアメイクをします。
この日のコンサートでのヘアセットはマグロ1級解体師であるメンバーの川村さんがユリカ様ヘアーをやってくれたとのこと。

なんかアンジュルムの回し者みたいになっていますが、自分はアンジュルムのファンでもないので頓珍漢なこと書いていたらすみません。

彼女たち14歳〜17歳くらいのお年頃の夏は、進路を真剣に考えなくてはいけない時期で今まさにターニングポイント。
この『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』は、そんなリアルタイム世代へのアンサーであり、ラブレターなのではないかと思ったのです。
あの日夢見ていた女の子たちへのエールであり、迷いに寄り添ってくれるような安心感もあり。


伊勢鈴蘭さん・松本わかなさんともに初代アイカツ!リアルタイム世代で、そんな彼女たちが努力を経てアイドルとなった現実のストーリーは、3次元アイドルヲタとして胸に込み上げてくるものがあります。

この5年後にはアイカツスターズ!に影響されて、更に5年後にはもしかしたらアイカツプラネット!を夢見てアイドルになる女の子がいるかもしれません。
現実とアニメの世界が点と線で繋がったような、『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』はそんな夢をも見させてくれるような素敵な作品でした。日常の延長線上に夢は続いているのだと。


『劇場版アイカツプラネット!』も楽しんで!!


そう、私大事なことを言い忘れていたんですけど今アイカツプラネット!が期間限定で無料配信されているんですよ。
全25話(実質23話)のコンパクト設計で忙しい現代人にもおすすめ。

優しくてキラキラな癒しの空間。
同時上映なので、未視聴な方はぜひこの機会に、劇場版前に予習してくださーい!

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子どものアイカツプレイ代に消えるでしょう。ご覧下さりありがとうございます。