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元パタンナーが古本を集め、なくなく着物と別れを告げたご先祖様の声を聞いてみました。その三


⭐第二次世界大戦が日本人を洋装に走らせた一番の原因、泣く泣く着物を捨てざる終えなかった、女性たちの声を着物の本から聞いてみます。


🔵「平和な落ち着いた時代にこそ、服飾文化が栄えるもの----とすれば、その反対の、激動期には沈滞ないし後退するということになります。」
✿欧米先進諸国へ追いつけというのが、明治維新からの日本の一貫した方針だったが、明治・大正を通して先進国の文化を受け入れながらも伝統の日本文化も忘れなかった。


大正時代から昭和初期--豊かな時代

 新しい着物として訪問着が現れる。

 和服に西洋風の模様が現れる(^^)


昭和二十年--敗戦を境に…

 戦後の混乱で衣生活どころではなかった、

 戦争を境に、和服は相当長い期間にわたって忘れられていた、

 それに加えて、国民全体の意識の変化、

 敗戦後の数年、着物はほとんど絶滅していたといってよいでしょう(-_-;)

✿敗戦ですべてを失った日本は、あたかも日本の文化、文明が敗北してしまったかのように、良い面も、悪い面も見境なしに捨ててしまった。極端に言えばそういうこと。

和服でストリーと

この動画の1.25~2.00までに注目!

(1940年代後半の東京の様子)


中身は普通の若い女の子

今とおんなじですよね。

髪型にパーマを取り入れて、

着物を着たサザエさんにも見えます

なんてかわいいんでしょう(#^^#)

自然に着物をきて普通にショッピング中

このまま着物が活動的に進化してもよかったはずです('ω')


戦争で負けたこと、復興するためには外国のものを取り入れるしかなかったこと、順応性がある若い子は、欧米の目新しい文化に飛びついちゃったわけですね。


もう一つ動画があります

⭐今回は1963年につくられたアメリカの教材「日本・アジアの奇跡」の動画の書き起こししてみました。


これは書き起こししてみようと思います(25.30ぐらいから)

復興

洗濯機もテレビも欲しいし、

復興2

生まれた時から見慣れている着物より、TVや映画にでてくる流行りの洋服が着たい。

復興3

勤勉で、働き者の日本人はすごい勢いで、西洋文化に追いついて、小金持ちになっちゃって、豊かさに溺れてしまいました(;^_^A

復興4

大事な子ども時代、学生時代も勉強づくしになってしまって、、、


----------------【書き起こし開始】----------------

祖母や祖父母とはまるで違う世界で育つ若者たち

欧米の思想や習慣の影響を受けて

社会の在り方と価値観は大きく変化した。

封建時代の伝統を今に伝える祭り

日本は250年にわたり外国に門戸を閉ざした

外国の状況に興味を示さず

外国人の入国と日本人の渡航を制限

西欧の先進思想と技術に扉を開けたのは1853年のことだ。

日本の現代はその時始まり、

短期間でここまで成長した。

産業革命の開始はわずか100年前なのだ(今からだと160年ですね💦)

圧性を敷いた封建領主の居城は今も京都や大阪に現存している。

鎖国時代の伝統や習慣は日本独自のもの

外国の影響を受けずに育んだ

復興8

演劇や建築は調和と静謐にあふれている。

絵画や様々な芸術

日本文化は世界を豊かにした。

日本独特の感覚は100年の西洋化を乗り越えた

古い日本の文化と真髄は今も生きている。

今に続く古いしきたり、

感嘆すべき日本精神は静かに息づき、

僧侶の瞑想のように時間を超越している。

復興5

しかし新旧の価値観は摩擦を生んでいる

古い社会体制に反抗する都市の若者たち

独立を尊ぶ若者たちは古い価値観を敵視し、

復興6

親の希望に従順に従うことはない、

社会にみなぎる混乱と不穏な空気

人々は西洋的価値観の中で暮らしているが、

内面には異質な歴史と文化を抱えている。

西洋文化と相容れない日本独特の価値観だ。

常に自分と葛藤しているようなものだ。

復興7

現代的であることを求められるニシムラ夫人

しかし時にそれは彼女の価値観を否定し、

自らの伝統を否定することに他ならない

日本人は西洋人であろうとするのと同時に

日本人になろうと努力している。

簡単なことではない・・・

動画はつづく・・・

----------------【書き起こし終了】----------------

この動画のニシムラ婦人あたりが、泣く泣く着物をすてた世代なのでしょう。

そして、

親の希望に従順に従うことはないという1960年代の若者たち、

その子・孫・ひ孫~の世代が現在でしょうか?


🔹ここで、まとめ(*^^) 着物の本にもどります。

「敗戦後の数年、着物はほとんど絶滅していたといって良いでしょう。
現在再びきものの良さが見直されてきましたが、これは当然のことで、
一つの民族が数百年もかけて育て上げたものを、そうそう簡単に捨てられるはずもないでしょう。文化財的な意味からも、
🌸きものは我々の財産なのです🌸

----------------★----------------

《青桐社 日本のきものS48年を参照させていただきました<(_ _)>》             


⭐次回も ❝毎週土曜日*目標❞ で更新していきます。よろしくお願いします。最後まで読んでいただきありがとうございました。m(__)m





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